逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

安倍晋三首相の総選挙公示日の見苦しいパフォーマンス

2016年06月23日 | 放射能と情報操作
『見るに耐えない、おぞましい選挙パフォーマンス』

政府与党に極めて近い読売新聞が唐突に『解散・総選挙』を示唆したら、何故か1ヶ月後には本当に解散して総選挙になった『アベノミクスの信を問う』との2014年12月2日の衆議院総選挙公示日において、福島県相馬市での安倍晋三首相による地元産の魚の丸かぶりのパフォーマンスが何ともおぞましい。(福島県産の水産物については放射能の危険性が高いとして一般の市場には出荷していない)
総選挙の遊説初日の安倍晋三の福島県内の映像は、現役の『日本国の首相』なのでマスコミ各社が競って掲載している。
ところが、対照的に全てのメディアは怖気付いたのか、あまりにもおぞましいこの写真だけは誰一人取り上げていない。日本の報道機関は自主規制して報じなかった。(日本に一番友好的だと言われている台湾当局は福島第一原発事故以来、放射能被害を根拠にして東北や北関東の五県の加工品を含むすべての農水産物の輸入を全面的に禁止している。中国は千葉県や東京都を含む10都県のすべての食品を、韓国は8県の水産物を『危ない』として全面的に輸入を禁止処分にして現在も継続している。もちろんアメリカやEU諸国、ロシアなど世界のすべての国が輸入禁止にしている)

『フクシマの放射能は安全・安心、何の心配もない』

アベノミクス解散(総選挙)から2年半後の2016年6月22日 第24回参議院選挙が公示されたが最大の争点は安倍政権の経済政策・アベノミクスの継続の是非だという。
安倍首相は参院選に合わせて『再び延期することはない』と断言していた消費税率の引き上げの再延期を表明したが、これも2年半前の衆議院の解散・総選挙とまったく同じ構図である。
マスコミ(読売系の日テレニュース)によると参議院選挙の『最大争点はアベノミクス是非』だというが2年半前と100%同一である。
わが日本国ですが、(マスコミの報道が正しいなら)これでは2年半前から世の中の時間は完全に止まったまま。少しも時計が『動いていない』のである。
世界の動きに反して、我が日本国だけが2年半前から完全に時計は止まったわけではない。これは、日本人の全員がフクシマの放射能を考えたくない。未必の故意(仕方がない)による暗黙の合意で、日本の全員が一致してフクシマの未曾有の核事故を『みざる。いわざる、きかざる』(放射能は安全・安心、何の心配もない)と無理やり誤魔化すから、『時計が止まった』ように見えているだけだった。
二年半前の解散総選挙も今回の参議院選挙も同じで、最大の争点とはアベノミクスの是非ではなくて2011年の3・11福島第一原発事故の放射能汚染の深刻化・重大化と、その隠蔽目的のおぞましい挙国一致の『猫だまし』だったのである。

『おぞましい』悍ましい おそましい (国語辞書)

『おぞましい』の意味は、『状況が極めて悲惨なさま』で、戦場のような 殺伐とした 死屍累々の 生き地獄のような 奈落の底の この世のものと思われない 修羅場の 戦地のような 悪夢のような 地獄絵図。
あるいは、 うとましい 忌まわしい等の 『不愉快な感じがして好ましくないさま』。
『非常に強い不快感や嫌悪感を感じるさま』で、 クソみたいな ヘドが出る 唾棄すべき 虫唾が走る 嘔吐を催す 吐き気がするほどの ファッキンな 反感をおぼえる 拒否感をもよおす ・ 拒否反応を見せる ・ アレルギー反応を見せる 胸糞が悪くなる 等、
『ものの様子や状況が極めてひどいさま』で、 凄惨な ひどい 壮絶な 凄まじい 見るに耐えない 陰惨な 惨劇の 惨状を呈する
ご覧の有様の 惨たらしい 過酷な 目も当てられない 惨憺たる あんまりな 酸鼻を極めた ・ 凄惨を極めた 無残な 痛ましい。



『あまりにもインチキで胡散臭い「第三者委員会」なるものが世間に大流行する不幸』

自費で行うべき家族での温泉旅行や回転寿司、はては漫画クレヨンしんちゃんの購入など些細な『端カネ』まで公金(政治資金)から支出していたカネに汚いネズミ男(升添要一)に依頼され、費用を出す雇い主(依頼者)の意に沿い『不適切だが違法ではない』との『ウソをついていない』(と言いつつ真っ赤な嘘をつく)報告書をまとめるのは第三者の弁護士2名(ヤメ検の佐々木善三63歳と森本哲也42歳)だった。
第三者の弁護士ですが、舛添の釈明会見では『不適切だが違法ではない』と壊れたレコードのように繰り返し、記者からの質問には一切答えず、怒り出す始末。(森本はパクリで白紙撤回されたエンブレムの経過を有耶無耶にした時にオリンピック委員会がいうところの外部有識者の一人)
徹底した『上から目線』に徹する腹立たしい『第三者』のネズミ男の弁護士ですが、参議院選挙直前の2016年6月16日に、『東電社長が「官邸指示」だから「炉心溶融使うな」と指示』との驚愕的な内容の報告書をまとめていた。
東京電力がいうところの『第三者委員会』なるものは、舛添の第三者の弁護士と同一のヤメ検の佐々木善三が実質的にまとめたものである。(このヤメ検はパソコンのハードをドリルで破壊して訴追を逃れた小渕優子の担当弁護士)

『おぞましいとしか言葉も無い、危険で浅ましい惨憺たる選挙パフォーマンス』

参議院選挙の公示日である6月22日の前日の21日には東電の広瀬直己社長は本社で記者会見を開き、『炉心溶融(メルトダウン)という言葉を使わないよう当時の東電社長が指示したのは隠蔽にあたる』と認めて謝罪したが、あまりにもあざとい(小聡明い  抜け目がなく貪欲。悪辣)演出である。(会見が21日なら、新聞の報道は必ず告示日と同じ22日になる)
今回の第三者委員会の報告書『メルトダウンの隠蔽の事実』と、『東京電力謝罪』の動きですが、政府自民党の選挙活動の一環(2年半前の福島県相馬市での魚の丸かぶりの安倍晋三と同じ危険で浅ましい選挙パフォーマンス)であることは間違いないであろう。
福島第一原発事故の検証を行った2012年の東電による『事故調査報告書』には、当たり前ですが5年ぶりに発覚した今回の『会社ぐるみの炉心溶融の隠蔽』の事実は書いていない。ところが、東電は事故調の『明らかな間違い』部分を修正するとの考えが無いとはっきり表明している。



『参議院選挙でも公示日(6月22日)当日に何故か福島県内にいた安倍晋三』

国政選挙の公示日(遊説初日)は各党党首は首都東京の繁華街での街宣活動を行うのが決まりだったが、第二次安倍政権だけは例外で未曾有の大災害である東京電力福島第一原発事故を起こした福島県から始めている。
今回は熊本地震のために第一声は熊本城近くで行った安倍晋三だが、すぐさま福島県に駆け付けて郡山市と隣接する須賀川市の二カ所で遊説を行っているが、肝心の原発事故にも放射能被害にも一切触れなかった。(マスコミは熊本県の遊説は大きく報じたが、同じ日の福島県内での安倍晋三の演説を報じたのは地元紙だけ)

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3 コメント

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Unknown (SHION)
2016-06-22 23:25:34
何よりもおぞましいのは、安倍晋三がこの国の首相でいること。

おぞましい、というより悪い冗談、というか悪夢というか・・・

とにかく、この人間だけはなってはならない、そういう人間が日本の行政府の長になったということ。

もはや笑えない冗談としか思えません。真正の冗談ならどれだけましか・・・・
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詭弁 (ましま)
2016-06-23 10:12:52
マスコミは、メルトダウンとか放射能漏れが午前中に発覚したあとのことで、これを容易ならぬ事態とし一斉に「爆発」と伝えた。ところがどうだ、東電の役員は何と言ったか。(毎日新聞11/3/13)


 東電の小森明生常務(原子力・立地副本部長)は12日夜の記者会見で「通常とは異なる過程で原子炉建屋の上方が解放された。
返信する
福島県では原発を、沖縄県では基地を語らない (宗純)
2016-06-23 15:37:18
SHIONさん、ましまさん、コメント有難うございます。

今日、6月23日は県民の4人に1人が死んだ沖縄戦の『慰霊の日』なので、公示日を一日繰り上げて22日にしたとマスコミでは発表されているのですが、・・・
選挙期間は17日と決まっていて7月10日投票なら自動的に6月23日なのです。そして過去には『慰霊の日』を公示日にした先例もあるのですから、これは口から出まかせの適当な詭弁ですね。
この6月22日とは昼が一番長い夏至でもあり、75年前に宣戦布告なしに突然ナチスドイツが不可侵条約を破ってソ連に奇襲攻撃を仕掛けた因縁の日付だった。
短期戦を目論んでいたドイツは初戦では大勝するが、その後戦線は膠着状態に陥り、4年後には敗北してナチスドイツは崩壊する。
政治家は一番日にち良し悪しに拘るが、6月22日の沖縄慰霊の日ではなくて、このバルバロッサ作戦を思っていたとしたらこれ以上に不吉なことはない。

『官邸からの指示』との東電御用達の第三者の調査結果ですが、『誰が指示したのか』との具体的な人命が無い。
普通に考えれば官邸の意味は当時の管直人首相とか枝野幹事長などを指すが、・・・
実は事故当時、東電の石黒フェローが官邸に詰めていたのです。第三者委の言うところの『官邸からの指示』の意味は東電の石黒フェローからの指示だった可能性が高い。まるっきり『消防省の方から来ました』と言って高額の消火器を売りつける詐欺商法の騙しの手口とそっくりです。
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