(親密そうに笑いながら語りかける麻生太郎首相と反対側にそっぽを向くオバマ大統領のWelcoming the Japanese PM と題するホワイトハウス公式サイトに掲載されている4年前2009年2月24日の写真。日本の首相『Japanese PM』とは書いても『麻生太郎』とは書かなかった)
バラク・オバマのアメリカ大統領就任後初の外国首脳との会談は日本の麻生太郎総理だった。
ホワイトハウス公式ホームページに掲載されている写真には、オバマ大統領は『日本国首相とは会談するが麻生太郎個人とは話をしたくない。』との面白い(日本人としては腹立たしい)本音が如実に語られている。
真実をうつす写真は恐ろしい。偏狭でお馬鹿な右翼ナショナリスト麻生太郎個人に対する隠す事が出来ないオバマのどうしようもない『嫌悪感』『軽蔑感』が写真から滲み出ている。
『日本が悪かったとの「歴史」を修正したい安倍晋三の劣情(歪んだ愛国心)』
フランスの市民革命が対外侵略・膨張政策のナポレオンの帝政に堕落し、その後革命の反動としての王政復古でフランス最後の絶対君主ルイ16世の弟がルイ18世として即位する。ところが国王ルイ18世の評判がはなはだ良くない。
ナポレオン時代からの外交官で王政でも首相など要職を歴任したフランス外相タレーランは血筋だけで国王になったルイ18世について、『およそこの世で知る限り、極めつきの嘘つきである。1814年以来、私が王と初対面の折りに感じた失望は、とても口では言い表せない。』
『私がルイ18世に見たものは、いつもエゴイズム、鈍感、享楽家、恩知らず、といったところだ。』
『何一つ(過去の歴史に)学ばず、何一つ(過去の特権を)忘れていなかった。』と書き残しているが、ルイ18世へのタレーランの厳しい感想は丸丸そのまま200年後の安倍晋三にも当てはまる。
安倍晋三は70年前の日本の失敗に少しも学ばず、7年前の自分自身の失敗にも少しも懲りていない。
『従軍慰安婦は無かった』(日本は悪くなかった)と主張してアメリカの逆鱗に触れ一旦は謝罪して撤回したのに『喉元過ぎれば熱さ忘れる』の諺のとおりで、またぞろ懲りずに今回も同じ主張を繰り返して欧米マスコミの標的になっている。
2007年4月に米ワシントンで安倍晋三は自分の従軍慰安婦否定発言を謝罪。当時ブッシュ大統領は『首相の謝罪を受け入れる。大変思いやりのある率直な声明だ』と明確に語っている。
内外のマスコミは『大統領に慰安婦問題を謝罪した』と大きく報じたが安倍晋三は一言も否定しなかった。
ところが、ほとぼりが冷めた2011年末には『会談で慰安婦問題は全く出なかった。そもそも日本が米国に謝罪する筋合いの話ではない』と、この時のブッシュ大統領発言を完全否定している。
また首相在任中に靖国神社に参拝しなかったことについて『禍根を残してしまった』『参拝すべきだった』と主張。
もしも今回の安倍晋三の首相再登板が靖国神社の公式参拝や従軍慰安婦の否定であるなら、我が日本国は間違いなく致命的な禍根を残す。
『日本が悪いとの「歴史」を再確認したい中国韓国とアメリカの劣情』
去年、中国が尖閣問題で主に主張していた歴史認識問題の中身は明の時代からの話がメインでは無く、ポツダム宣言などの第二次世界大戦の戦後秩序だったし、韓国も竹島や従軍慰安婦問題で同趣向の主張を行っている。
中国の『戦後秩序』の主張は、安倍晋三が7年前の2006年、初めての首相就任時に主張した『戦後レジームからの脱却』の正反対というか、一つのコインの裏表の関係にある『同じ種類の主張』であった。
安倍晋三の主張に対して、米紙ニューヨーク・タイムズが今年3日『日本の歴史を否定する新たな試み』と題する社説で厳しく批判している。
第二次世界大戦とは日本ドイツなど枢軸国対アメリカ中国ロシアなど連合国軍との争いであり、安倍晋三が否定したい戦後秩序はアメリカやその他の連合国(UN・国連)が握っている。
戦勝国のアメリカとしては『日本は悪くなかった』との安倍晋三の言い分は、『戦後秩序を否定する』ことに繋がるので天地がひっくり返らない限り、何があっても絶対に認めないでしょう。
そもそもハリウッド映画ではないが、悪が負け正義が勝って終わる筋書きなのでみんなが納得し話が丸く収まる。
正しい事実であるかどうかとは別に、建前上、悪い方が負けて正しい方が勝ったことにしないと『争い』は永久に収まらない。
正しい方が勝つまで、倫理上決して戦争を終わらしてはいけないのです。
アメリカのブッシュ政権がインチキな開戦理由で侵攻したイラク・アフガンで世界最強の米軍をもってしても一向に騒動が収まら無い原因とは、正にこれが理由なのです。
近年にわかに深刻化した尖閣や竹島、従軍慰安婦の騒動は、日中韓の劣情ではなくて、これらの問題の本質は実は一つであり日米の第二次世界大戦の戦後レジームに対する劣情(脱却か再構築かの争い)であった。
安倍晋三など親米右翼の『日本は悪くなかった』が、アメリカなど第二次世界大戦の戦勝国側に認められることが万に一つも無い原因とは、『日本の悪』と『米国の正義』とは対になっているからで一方の否定はもう一方も否定する。
『悪くない日本』の主張は、イスラムのイラク・アフガンと同じで『抵抗戦争』(対米レジスタンス)の意味を自動的に持っている。
ところが正しい歴史も文化も頭から無視し、大人としての最低限の常識も知らない安倍晋三は自分が行っている『歴史の修正』の持つ『反米』の意味が理解できない。まさに悲劇である。
『日本の「戦後レジームからの脱却」を許さないアメリカ』米国のジャパン・バッシング便乗する中国韓国ロシア
韓国が竹島で必要以上に熱くなる原因は日露戦争の戦後レジームとして朝鮮が植民地化する最初の犠牲が、竹島の日本の島根県への編入だと考えているからです。
千島列島が占領されたのはルーズベルト大統領のソ連軍対日参戦の褒美(ヤルタ会談でのスターリンとの約束)だったように、日本の竹島を韓国が実効支配する原因を作ったのはマッカーサーラインで日本人の竹島渡航を禁じた(50海里以内に渡航を限定した)からである。
渡航禁止処置はサンフランシスコ講和条約での日本独立後に消滅するが、マッカーサー・ラインと同じ位置に朝鮮戦争の真っ最中の韓国が1952年に引いたのが悪名高い李承晩ラインだった。
韓国の欝陵島と日本の隠岐島との中間線の李承晩ラインのわずかに西側に位置していた竹島は、以後韓国が実効支配することになり現在に至っている。(韓国軍は米軍の指揮下にあり、当然、米軍の承認があったと思われる)
正しいか正しくないかは別として、韓国とまったく同じロジックで、中国としては日清戦争の敗戦による中国植民地化の最初の犠牲が尖閣だと主張しているのです。
それに合わせて韓国も中国も、竹島や尖閣は自国の古代からの歴史的な固有領土だとも主張している。
これらは基本的に同じ種類の主張ですね。
ただ明にしても朝鮮王朝にしても国民国家ではないので、いち早く国民国家になった近代日本や欧米諸国のような国境線の概念が無かった。
我が日本国も近代以前の江戸時代までは明や朝鮮と同じで、対馬藩や琉球王朝の両属関係を承認していて、国境線の概念が希薄なのです。
北海道でも南部の松前藩を除けば日本人の入植活動を厳しく制限していた。
当時は樺太の北方まで探査しているのですが日本国としての北方の国境線の存在が不鮮明なのです。
封建制度では曖昧だった国境線が突然問題になりだすのは国民国家の成立以後の話ですが、日本は(中国朝鮮よりも早く)アジアで一番早く近代国民国家として成立する過程で、竹島や尖閣の領有宣言を行っている。
出遅れた中国韓国としては、第二次世界大戦での日本の敗北という戦後レジーム(悪い日本)を主張したいのです。
同じ敗戦国でもドイツは戦勝国の言い分(戦争責任)を丸ごと全面的に認めて、戦後レジームからの脱却をはかった。
ところが、我が日本国は建前としては村山談話などで戦争責任(日本が悪かった)を認めているのに本音部分では靖国神社に象徴されるように『悪い日本』(日本だけが悪い)を認めたくない。
これでは同じネタで中国韓国(そしてアメリカ)に何時までもネチネチとつけ込まれるばかりですよ。
第二次世界大戦とは日米戦争がメインなのですから、困ったことに安倍晋三が否定したい戦後レジームの『悪い日本』とは『正しいアメリカ』と対になっている。
一方(日本の悪)を否定すれば自動的にもう一方(アメリカの正義)も否定することになる単純な構造なのに、お馬鹿過ぎるので安倍晋三は今だに気が付かない間抜けぶり。
『領土問題に優先する歴史問題』
日本にとっての重要度は歴史的にも現実問題としても北方領土>竹島>尖閣の順番です。
ところがマスコミの関心は、この逆になっているので国民の関心も同じ順番になっているが、これは矢張り間違いでしょう。
100年前には日中ともに小さな尖閣などには関心が無かったので、今のように大問題には成らなかったのです。
しかも他とは違い尖閣は日本が実効支配しているのですから、できる限り穏便に現状維持するのが得策ですよ。
尖閣で騒ぎが起きること自体が、実効支配している側の日本にとって損なのです。
中韓やロシアが歴史問題(具体的には1945年の日本敗戦)を言うのは、それが日本側の弱みだと思っているからでしょう。
ドイツですが第二次世界大戦の敗戦では戦争責任を一方的に問われてフランスと長年争っていた石炭と鉄鋼の産地であるアルザス・ロレーヌ地方だけではなく、ドイツ揺籃の地である東プロイセンをすべて奪われているが、この不公平とも見える戦後処理に対して抗議することを止めて、オーデル・ナイセ線等すべて認めて周辺国と和解して平和を確保している。
今ロシアの飛び地になっていうカリーニングラードは13世紀のドイツ修道騎士団の建国以来一貫してドイツ領だった父祖伝来の地域ですよ。
アウシュビッツの犠牲者の数も南京大虐殺の30万人以上に水増しされている疑惑があるが、これを言うことはドイツや欧州では犯罪とされている。
叩かれるのが分かっているので『ドイツは悪くなかった』とはドイツの政治家は絶対に言わない常識がある。
ところが日本では何とかして『日本は悪くなかった』と証明したい安倍晋三など右翼が大勢いる。
だから日本は叩かれ続けることになる。
去年11月にはニューヨーク郊外のニュージャージ州の新聞に2007年にワシントン・ポストに掲載してバッシングにあった『従軍慰安婦問題は無かった』を全く懲りずに載せたが、この広告記事には安倍晋三や安倍新内閣閣僚4人も名を連ねている。
これでは新年早々にニューヨーク・タイムスに厳しく批判される筈です。
お馬鹿な安倍晋三が何とかして否定したい戦後レジームを作った張本人は中国韓国ロシアではなくて、実は日本の唯一の同盟国のアメリカ自身なのです。
ところが安倍晋三や日本の右翼には日本国のこの厳しい現実が見えない。
あるいは見えているのだが日本の対米従属命と矛盾するので絶対に認めたくない。
その結果、阿呆な安倍晋三の偏狭な愛国心(日本は悪くなかった)が原因して、間違いなく今後も日本が叩かれ続けるのですから、何とも迷惑な情けない話である。
『参勤交代(将軍謁見)を禁止された安倍晋三の無残』
歴代日本国首脳は、首相就任時にアメリカを訪問して時の米国大統領と会談することが慣例となっており、唯の一人も例外はない。
去年12月26日に首相に就任した安倍晋三も1月中の訪米(大統領との会談)を予定していたがアメリカ側から大統領の多忙を表向きの理由にして断られている。(習近平新体制の中国にも安倍晋三は訪中を断られたらしい)
アメリカの異例の処置であるが、安倍晋三の従軍慰安婦の否定など『日本は悪くなかった』(戦後レジームからの脱却)が本当の訪米拒否の理由だろう。
韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領にも1月4日、額賀福志郎元財務相を特使として送って安倍晋三総理との首脳会談を要請したが、朴次期大統領から『正しい歴史認識が関係改善の前提。』とだめ押しされている。
李明博大統領の竹島上陸以降極度に悪化した日韓関係を修復したい日本側だが、最初の金浦空港で騒動が起きて初っぱなから額賀特使の目的がつまずく展開に。
日本の特使の訪韓は混乱が事前に予想されていた為に額賀福志郎元大臣はVIP専用通路を利用することが決まっていたが4日午前青瓦台(大統領府)の意向で一般通路に変更。昨年7月にソウルの日本大使館にトラックで突入した男が空港通路で抗議の割腹を行う騒ぎを起こしている。
韓国政府は同じ4日午前に、祖母を従軍慰安婦にされたことに抗議して靖国神社に放火した中国人の劉強氏38歳を『政治犯である』として本国に送還している。
額賀特使は金星煥外交通商相に中国送還に遺憾の意を示したが、金外相は『手続きにのっとって司法が判断した』と突っぱねている。
政治犯の保護は民主主義のイロハであることは世界の文明国の常識であり、『極めて遺憾であると強く抗議したい』との日本の安倍晋三の異常性は際立っている。
国際的な恥さらしで、日本人の一人として恥ずかしい限りである。
『民主主義の持つ限界と弱点、権利と義務』
何故最初の行動が外国人(中国人)で、靖国神社の一番の被害者であり直接の当事者でもある日本人では無かったのか。
基本的人権や主権在民の民主主義とは選挙で投票することを指すのではなくて、許されない社会的不正があればパリ市民がバスチーユ監獄を襲撃したように、市民一人一人が自分自身で行動することですよ。
日本を滅亡の淵に追いやった靖国神社の解体を主張した石橋湛山の良識は今どこに行ったのでしょうか。
今憲法9条の危機が言われているが、実は『国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない』との憲法12条の精神の方が余程危機的である。
民主主義のシステムは絶対安全な安定した『堅牢な制度』では無く、システム自体に大きな弱点を抱えている。
史上最悪の不幸を人類にもたらしたファシズムは、実は民主主義制度の欠陥(予期せぬ暴走)から生まれているのです。(社会に民主主義が存在しないと専制政治にはなっても、決してファシズムにはならない)
民主主義は最初から存在していたものでも他から与えられる種類のものでも無いが、多くの日本人は敗戦で『上から与えられた』と勘違いしている。(アメリカが日本に与えたのは戦後レジームであり、イラクやアフガンを見れば誰でも分かるが、たとえ戦勝国でも民主主義の強制は無理)
民主主義とは憲法12条にあるように、多くの人々の不断の努力によって、辛うじて保持出来る程度の極めて脆弱なシステムなのです。
今の日本国のように未曾有のレベル7の最悪の事故を起こして未だ収束せず放射能を垂れ流す福島第一原発事故の教訓から生まれた、7割の圧倒的多数派の脱原発の市民の世論に逆行する、史上最低の投票率で生まれた市民世論と正反対の8割の原発推進の右翼の代議員の存在は、民主主義とは到底言えない末期的な惨状である。
それにしても安倍晋三など日本国の右翼は何故自分が生まれてもいない敗戦以前の昔の歴史を修正したいのでしょう。不思議でなりません。
彼らの『昔は良かった』は、実は『今が悪い』と対になっていて、今の自分達には誇るべき処が一つも無い証拠ですよ。
典型的なな失敗者とか落ちこぼれの見本ですよ。
敗残者の泣き言です。
成功者は普通はこの逆となる。
成功した中小企業の社長とか嫌味な上司などは酒席でよくある例ですが、自分が昔如何に悪かったとか貧乏だったとか散々喋るのですが、自虐でも何でも無くて、これは今の成功を自慢するネタなのですね。
本田宗一郎や松下幸之助が財閥の御曹司などの恵まれた身分の出身なら、今のように高い評価は得られない。
昔が悪い分、今の成功が目立つし自慢できるが、血筋だけで総理になった安倍晋三は現在を誇れない分、過去を美化したい欲求に駆られるが、困った話ですね。
歴史は自分の劣等感を癒してくれるアイテムではない。
勝海舟は、
『元来人間の智慧は未来の事まで見透すことが出来ないから、過去のことを書いた歴史というものに鑑みて将来をも推測しようというのだが、しかるところこの肝腎の歴史が容易に信用せられない』
と書いている。
社会科学としての正しい歴史学は、正確な事実を収集することだけが役目ではなくて、自然科学と同じで収集物を正しく分類して、その中に普遍的な法則性を発見することで、他の未知の出来事も予測できるようになることなのです。
歴史学の役目は誰も見たことがない将来を正しく予測する為に、過去の歴史を検証して、その中に客観的な法則性見つけるのですから、安倍晋三のような『日本の恥だ』などの主観の入り込む余地は最初から何処にも無いのです。
そもそも個人でも企業でも過去の成功例よりも失敗例の方が余程役に立つ。
ましてや国家では過去の成功例が役に立つなど、普通は絶対に有りません。
『見なさい、幕府が倒れてから僅かに三十年しか経たないのに、この幕末の歴史をすら完全に伝えるものが一人もないではないか。
それは当時のあり様を目撃した古老もまだ生きて居るだろう。
しかしながら、そういう先生は、たいてい当時にあってでさえ、局面の内外表裏が理解できなかった連中だ。
それがどうして三十年の後からその頃の事情を書き伝えることが出来ようか。
況やこれが今から十年も二十年も経てその古老までが死んでしまった日には、どんな誤りを後世に伝えるかも知れない。歴史というものは、実にむつかしいものさ。』
と勝海舟が語っているが、『歴史が難しい』のは本当ですが、お馬鹿で自尊心が無さすぎる安倍晋三の大失敗の反対で、歴史では先ず自分に得な主観を排除することが大事なのです。
明治時代以降の帝政日本の伝統や文化を尊重するけど、
飛鳥時代や平安時代のような倭国・古代日本・中世へは関心が低い点だと思います。
昔の日本は良かった理論なら、
平安文化や江戸時代の良い部分に関心をもっても良いと思いますが、
何故か日本帝国ばかりが右翼の基礎に成っている気がします。(それかアメリカンナイズ)
宗教にしても、陰陽道や五行思想、言魂信仰より国家神道ばかりが着目されますし。
「さすが赤旗 麻生太郎の政治資金を暴く→予想通りでした」
ttp://blog.livedoor.jp/googleyoutube/archives/51794042.html
一日に300万の食費を税金から。
いくら日本の政治家が酷いとはいえ、野党のそれも衆議院選挙での敗戦責任を問われる人物が中国の皇帝のような豪遊を震災から一月もたってない時期にやり、それを税金で賄うとは。
このブログへの投稿のきっかけは、「逝きし世の面影」なんです。この本によりますと、徳川時代は江戸も公園のようなところだったようです。人も贅沢ではないが満足した暮らしをしていた、と描かれていました。
いっそ、徳川幕府を再興したらどうでしょう?「勤皇攘夷」じゃなくて、「佐幕開国」です。あるスジからの情報によりますと、徳川宗家は「原発反対」だそうです。時代にもぴったり。第二の徳川家康公の出現が望まれます!(笑)。
基本的に極少数の例外を除けば、1945年8月15日までの日本人のすべてが右翼だったのですよ。ところが敗戦後は様変わりして仕舞い、今では右翼はトキ以上の絶滅危惧種中の絶滅危惧種であり、今の右翼は『右翼もどき』がファシストモドキの売国奴ではあっても本当の右翼ではない。
なんとも困った話ですね。
『近代日本の右翼思想』 つまづきの石としての天皇
2008年04月14日 | 政治・外交と天皇制
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/4397101e1845b7ef04eb5e860c8ad326
『左翼』はまだ見ぬ未来に自分の理想を期待するが、『右翼』は正反対。
右翼とは『失われた理想の過去に立脚して現在に異議を申し立てる』思想や勢力のことなのです。
この部分だけなら150年前の『逝きし世の面影』(今では失われた美しく儚い文明)を主張している私などは『右翼』に分類されそうだが、日本の右翼は150年前の平和な『江戸文明』は少しも理想とはしていなくて問答無用で完全否定している。
日本の右翼の一番の際立った特徴とは、無制限の現状肯定なのです。
考え方の根本が現状の『無条件の肯定』なので、右翼連中は自分たちを『右翼である』とは言わず、例外なく『保守』と呼んでいるのです。
思想的に何もなく、論理的に無茶苦茶。
『保守』とは現在に依拠し、現在を守る勢力のことで、土台からの根本的な造り替えを警戒するが、漸進的な改良を最善と考えている穏健思想で、少しずつ着実に前に向かって動いて行くところに特徴がある。
保守と右翼は、基本となる理論が根本的に違っているのです。
安倍晋三などの右翼の、『昔は良かった』ですが、実は福島第一原発事故に典型的に証明されているように自分たちが長年築いてきた『今が悪い』ことを無意識にだが気が付いているからですね。現状に不満がある。
ところが自分の間違いを修正できない。
『間違いでした』とも『すみませんでした』とも言えないので、仕方なしに『昔は良かった』の話になるのは理論として必然です。
これは自民党の文教族の中山成彬が言う『日教組が悪い』と同じ仕組みです。
敗戦以来ずっと日本の教育を動かしてきたのは自民党なのですよ。昔は教員組合の組織率は高かったが今では見る影もない程落ちていて、岐阜県や愛媛県のようにゼロの地域も出ているし限りなくゼロに近い県も沢山ある。
今の教育が悪いなら、それは自動的に今までの長年の自民党の教育行政が悪いことの証明です。ところがそれは口が裂けても絶対に言えない。
それなら『昔は良かった』は、仕方がないのですね。それしか言えないのです。
一見超強気に見える石原慎太郎や安倍晋三に代表される日本の右翼ナショナリズムを、私と同じで逆の『弱さの表れ』であると指摘しているのです。
今起きている右傾化は、1930年代のように身の程知らずな『過剰な自信』から侵略主義が強まった軍部と結びついたナショナリズム(右傾化)とは正反対の性質がある。
日本では20年以上にわたり低成長が続いた結果、今のナショナリズムは『日本人が自信を失った』ことが原因なのだとナイ氏は主張するが、これはこのブログ主張と全く同じ分析です。
彼らの『昔は良かった。』の意味とは、欧米のネオナチのような栄光の『昔に戻りたい』の意味では決して無いのですよ。
『つらい時代を迎えている』『日本が不当に扱われている』など、恨みつらみや被害者意識などの負の感情から出発している後ろ向き、内向きな発想なので、かっての自信過剰で外向きの軍国主義とは逆向きの動きですね。
ナイ氏は最後に、『東日本大震災が、明治維新や戦後復興のように、日本に大変化をもたらすと考えていた。これまでそうなっていないことに驚いている。』
とも言っているのですよ。
この意味するところは、いったい何でしょうか。
260年続いた江戸幕府が崩壊した明治維新と、同じく90年間続いた日本帝国が崩壊した敗戦と同じ様な事が、実は2011年3月11日に起きていたが、日本人は未だ気がついていない、とナイ氏は考えているのですよ。
これが本心であるなら、恐ろしすぎる発想です。
今まで67年間続いていた日本国の社会体制の根本を崩壊させるような社会全体を地殻変動を起こすような変革が3・11だととすれば、これは福島第一原発の恐ろしすぎる放射能被害以外には考えられない。
中国を封じ込めるのに絶好の位置をしめる日本をアメリカにでも高く売りつけるつもりなのでしょうか(完全に足元を見られてると私は思いますが)
安倍論文は産経新聞に載ったそうですが他の新聞ではとりあげていないそうです。英文ですからすでに中国の関係者も読んでいるでしょう。
「アジアの民主主義セキュリティダイヤモンド」
http://blogs.yahoo.co.jp/hisao3aruga/37849372.html
宗純様の予言が外れる事を望みます。こんなときに何で挑発的なことを。
(日本が滅びるのを中国に責任転嫁するつもりかも。)
ブラジル移民の中には祖国日本の敗北が信じられず1945年8月15日の無条件降伏を認めなかった『勝ち組』がいて、負け組に対する無意味で野蛮なテロ行為まで働いているのです。
安倍晋三が本当に、こんなことを言ったのでしょうか。
いくらなんでもブラジルの可哀想な『勝ち組』と同じ種類の妄想であり、にわかには信じられないアホ臭すぎる話ですよ。
中国の軍事力ですが、宇宙遊泳にも成功しているのですから半世紀前の冷戦華やかなりし当時の超大国ソ連に匹敵する力はあるでしょう。
当時のソ連を封じ込める為に、永久に終わらない戦争だった冷戦が考えられたのです。
ところが、残念ながら20年以上前に冷戦は終わっている。
世界にはもう冷戦は影も形もありませんが、日本にだけは最後の冷戦の残滓として、北朝鮮問題が残っている。
安倍晋三と言えば、年がら年中救う会の青バッジを胸につけているのですが、彼は何としても冷戦の復活を望んでるのでしょう。
ところが、中国の封じ込めは発想自体が無理筋でしょう。
ご存知のようにアメリカの対外赤字の相手は日本ではなくて中国ですよ。
紀元前の昔から政治経済と軍事は一体なのです。
それなら現在は、米中は経済的に不可分に結びついているのですから、安倍晋三が望む中国封じ込めは夢のまた夢。
冷戦時代は、ヒトモノカネ情報が自由に国境を越える今とは大違いで、経済的に米国はソ連を完全に封じ込めていたのですよ。
対ソ軍事対決は見せかけだけで米軍は、日本の最前線である北海道には一兵も駐留させなかったし、自国のアラスカ州には核やミサイルを配備しなかったのですね。冷戦とは、見かけとは大違いで本当は軍事対決ではなかったのですよ。
剣道の名人の寸止めのような不思議な行動様式であり、絶対に相手にはダメージを与えないよう細心の注意を払っていたのですよ。
アメリカにとっては冷戦を含むすべての『戦争』とは日本の無駄に大きい箱物造り(公共事業)と同じ意味であり、永久に終わらないことに最大の意味があったのです。ところが、アルツハイマーのレーガン大統領が過激にやり過ぎてゲームオーバーで唐突に終わって仕舞ったのです。
アメリカは常に仮想敵国を想定しているので、
相手が中国であれアルカイダであれロシアであれ北朝鮮であれ、誰でも良いのですが冷戦が再復活出来れば、これ以上日本にとって良い話はない。
冷戦崩壊後の仮想敵国とは力量不足のイラクでも今インチキ臭い核疑惑で経済封鎖を続けているイランでもない。
ましてやもっと実力が無いローカルなアフガニスタンのタリバンや正体不明のアルカイダでもない。
多分、間違いなくわが日本国ですよ。
何処かを相手に冷戦を復活させれば日本が助かるのですが、所詮無理な願望でしょう。死んだもの(冷戦)は二度とは生き返らないのです。
しかし、うちの家族も中国の悪事ばかり語っているし、潜水艦の封じ込めなら成功すると信じております。対中国の貿易なんかどうなってもいいと述べるブロガーさんも散見できます。中国ビジネスをやっている人は守銭奴で、いまや国賊と言われかねません。
彼らは知的レベルは高いと思われますが、我々がアメリカの仮想敵国にされていることを認めたくないようです。
中国を封じ込めるのにアメリカの力を借りるつもりでいるのに、実はアメリカも嫌いな不思議な人たちのようです。
宗純様のおっしゃった「野田首相が政権を投げ出した理由」が安倍首相を中国挑発に駆り立てている、という妄想が考え過ぎらしい、ということが分かったのでほんの少しだけ安心いたしましたが、「アメリカが日本を核廃棄物置き場にする計画を立てている」という疑い(「反戦な家作り」で読んだ)には日中戦争は好都合ではないかと思います。
わが国には『吉備大臣入唐絵巻』という外交知識ゼロの痛快な絵巻が存在しますが、我々の国債知識も当時と変わっていないのかも知れません。