称名じじは緑内障で大日岳を下りました

いつかまた山に登ります

2017/03/15(水) 山登りに白内障は命がけ

2017-03-15 14:49:55 | 山登り

白内障は目のレンズが濁ってくる「老化現象」で、じじもなりました。
年寄りの病気と思われがちだが、だれでもなる「老化現象」だ。
会社をリタイヤする年齢になると、白内障になっている人は珍しくない。

40代で40%、50代で65%、60代で65%、70代で85%
どちらかといえばならないほうが少数派。

じじの場合は、次のような自覚症状があり、50代で手術した。

1.すりガラス越しに物を見るようにかすんで見えた。
  理由:目のレンズが濁るから。

2.視力が短期間に落ちた(1.5→1.0→0.8→・・・)
  理由:目のレンズが濁るから。

3.近視が短期間に進み、何度もメガネを作り直した。
  理由:目のレンズの濃度(濁り)が上がり屈折率が大きくなるから
  
4.夕日に向かって運転するとまぶしくて前が見えない。
  理由:目のレンズの濁りで乱反射するから

5.メガネのレンズの汚れが気にならなくなった。
  理由:目がかすんでいるため、汚れに気付かないから

6.夜に運転すると、信号機が5つも6つも見える。
  理由:濃度(濁り)が均一でないため、屈折率にムラが出るから
  こんな感じです。
  

  信号だけじゃなく、会社へ行けば上司の顔がいくつも見えるんですわ(汗)。

7.雪道で先行者のトレースが見えなくて、迷いそうになる。
  雄山山頂から下りるときは命がけでした。
  本来はこのように見えるはずが・・
  

  白内障の目では、こんなふうに見えた。
  

  いっしょに登った世田谷のMさんは、トレースがしっかり見えていたそうだ。

こんな状態では安心して生活できるわけもなく、約10年前に近所の開業医さんで手術した。

手術は日帰りで、手術台に寝ているのは10分くらいで終わる。
眼帯は翌日朝の診察ではずれて、そのままメガネ屋へ行き、午後から出社。
傷口からバイ菌が入るとやっかいなので、5日間は強い抗生剤を飲み、1週間は洗顔と入浴は禁止。
ところが4日後の土曜日の診察で「もうお風呂は入ってもいい」と言われて、その足でさっそく山に登った(笑)。
3か月間は目薬を3本、その後3か月間は目薬を2本もらって朝夕指した。

2カ月ほどしたころ、白内障手術お約束の、後発性白内障を発症。
これは誰にでもでてくる症状で、レンズの後ろにある膜をレーザーで破って良くなった。

一番困ったのは、手術で人工レンズを入れると、メガネの度数が大きく変わること。
もともと両目とも近眼で、遠近両用のメガネをかけていた。
そこに白内障になったために、さらに強い近眼用の遠近両用をかけていたのだが、手術で片目だけ度数が合わなくなった。
眼科さんでは「術後1か月は近視の具合が変化するのでメガネの処方箋は書けない」とのこと。
そんなこと言われてもメガネがなければ生活できないので、手術の翌日にメガネ屋さんに行き度数を測って、新しいレンズをお願いしたが、遠近両用レンズは注文生産のため入荷まで1週間かかる。
その1週間のために、仕事ができる度数で、メガネ屋さんに在庫のあるレンズを入れてもらって、2重の出費。
さらに1か月後になって度数が安定してから、もう一度メガネを作り直して、3重の出費になった。

数年後に反対側の目を手術したときは、度数の弱いころのレンズを取っていたので、3重の出費はしなくてすんだ。

両目とも手術して、すっきり見えるようになった頃、下山中に転倒して3メートル転落し、擦り傷を負った。
転倒の原因は、足元がよく見えていなかったこと。

その頃かけていた遠近両用メガネは、運転と仕事に不自由のない度数に合わせて作った。
遠くのビルや山と、近くの50センチ先の書類、両方が見えるようにだ。
ところがその中間の、2メートルほど先の足元がぼんやりと見えていたため、下山中に気が抜けたすきに踏み外したのだ。
今思えば命がけだよ。

それで、現在はメガネを2つ使い分けている。
普段使いは、中近両用メガネで、テレビと新聞が良く見える。
登山用は、遠近両用メガネで、遠くの山と、2メートル先の足元が良く見える。

これで山登りの危険は少しだけ減ったわけだが、それ以外にも、体力や脚力、バランス感覚、注意力の継続など、昨年よりも注意することは多い。
無理をしないで山登りを楽しもう。

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