人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

奥深い話

2017年06月29日 | 仕事の話

 ようこそ

昨夜から今日にかけて、葬儀社2社からお料理の依頼を受け、一気に慌ただしく忙しくなりました。 御葬儀のお料理と言う事で、当然ですが何時も突然に依頼を受けます。 私も闘病生活中は、生死をさまよう体験をしましたが、今は元気に生き延びていますので 患者のうちに葬儀の準備をされては、たまったものではありませんね 慣れているとは言うものの、材料の発注から仕込みから、一からの準備となりますので四苦八苦です。

そんな中で少しでもお手伝いをしようと思い、バスの送迎を担当しました。 バスの送迎は、故人様の地区の葬儀参列者を葬儀場まで送迎すると言うものです。何時も地区の出発時間の15分前には到着して、待機し、時間になると出発の運びとなります。昨夜も同じように指定場所で待機していると、御年配の奥さまが(弊社では、おばあちゃんと呼ばずに奥さまと呼んでいます)早く来られ、こんな話を始められました。

「この年になると順番です。何時私もお迎えが来るかも知れません。 毎日は庭の草取りや畑の草取りをして過ごしています。人の半分も出来ません。それもキッチリ出来ませんが、くよくよ悩みません。でも、今日出来なければ明日がある。明日出来なければ明後日がある。今月出来なければ来月がある。と思っています。来月まで生きているか分かりませんがね。ホホホッ」と。「長生きしたいとは思いませんが、寝込んで家族や介護士さんに迷惑だけは、かけたくないのです」と。

そう言えば、私も昨年の今頃に悪性中皮腫の告知を受けて、うつ病になり精神科を受診していた事があります。思うのは余命の事と残される家族の事ばかり。 こんな状況から抜け出せたのは、頑張らない事。人を悪者にして愚痴を言わない事。何も無い一日に満足する事でした。 人間欲を持つと不平不満が出て、ついつい愚痴が出ます。 欲を持たなければ愚痴も出ません。

こんな私の話も聞いていただきました。 奥さまは「運転手さんも、それはそれは大変でしたね でも今は元気そうでなによりです。」と自分の事のように喜んでいただきました。 そんな優しそうな奥さまも、今日の告別式での送迎時には見かけませんでした。 何事も無ければよいのですが。

困った時は、誰かが救いの手を差し伸べてくれるものですね

 

では又ね

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