人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

お盆を迎えて

2018年08月12日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

お盆を迎えて、多くの人が「ふるさと」や「実家」を目指して帰省する。また、この時期は、広島の原爆、長崎の原爆、日航機事故、終戦記念などの報道がなされ、遺族の悲しみが映し出される。

考えてみると、生きている人は必ず先祖を亡くしているので、全員が遺族と言う事になる。このような事故や事件でなくても、毎年年間に約40万人の人が、ガンによって亡くなっている。

私の母親は62歳で、義父は56歳で、長女の嫁ぎ先のお父さんも58歳で、それぞれにガンで亡くなっている。みんな遺族である。違いは事故か病気かである。言い方は悪いが、保証を求める相手が居るかどうかの違いであり、数だけで言えばガンの死亡者数は、これらの事故の比ではない。

と言う事は、ガンによる死亡者の遺族の数が最も多い事になる。しかし、特別な場合を除いて、ガンの死亡は自己責任である為に、この時期でも報道される事は無い。

さて、多くの人が仏壇に手を合わせ、お墓参りをする。先祖を敬い供養をして、先人に想いを馳せ慰める。「きっと両親も喜んでくれている」と言いながら・・・・・・・

私みたいな若輩者、ひねくれ者は、どうしても亡くなった両親が喜んでいるとは思えない。これらの行為は自分が自分を納得させる為の行為で、「今年も無事に墓参りも済ませたし」が本音の様に思えてしまう。これも私の精進不足の為なのだが・・・・・

多くの人が帰省と言う美名に隠れて旅行を楽しんでいる。海外旅行も毎年増加傾向にあり、生活保護を受ける人も増加傾向にあるが、裕福な人もそれ以上存在する事が見て取れる。地方や観光地にとっては大きな経済効果をもたらす一方で、この帰省する人たちが、もしも、全員が帰省地に永住するとしたら、相当な人が地方に分散され、地方の人口減少よる過疎化や高齢化も少しは改善されると思うのだが・・・

私も邪険な思いを捨てて、両親に元気な姿を報告し、先祖供養をするとしよう63歳になった私は、少なくとも母親よりは長生きしているが、思えば母親は私のこの年で他界した事になる。半年間に渡る入院中も、何一つの愚痴も溢さない芯の強い女性であった事を思い出す。私には無理な行いであるが、当時の母親は何を思っていたのだろうか・・・・・・同じ病の闘病生活を余儀なくされた私は、改めて母親に当時の事を聞いてみたいと思う。無理な事は承知の上だが・・・・・・

盆は過去の出来事を懐かしみ、正月は未来に思いを馳せる。共に人生の大きな節目で有る事に違いは無い。私も最初のガン告知から、後半年で4年の生存になる。また、最後の3回目のガン告知からも後三か月で2年の生存を迎える。よくここまでたどり着いたものだ。先祖ばかりか多くの人に感謝しなくてはならない。「ありがとうございます」と。

では又ね

↓ランキング

カニ料理 兵庫城崎温泉おすすめの/Kinosaki Spa&Garden 湯楽

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする