新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ナイジェリアのラッサ熱は首都陥落

2016-01-18 10:58:19 | ラッサ熱

ナイジェリアのラッサ熱、首都アブジャでも犠牲者発生。

  • 33歳男性。Jos 出身。
  • 最近結婚したばかりで、首都郊外Kubwaを訪問中に発症。
  • Kubwaの病院から、国立病院に移送された翌日に死亡。
  • これでナイジェリアの犠牲者は10州にわたり43例犠牲に。

地方で感染したケースが首都に持ち込み・・・というのは、一昨年EVD騒動の最初期のストーリーによく似た話ではあります。ナイジェリア当局はそれなりに緊張感をもって事に当たっているように見受けられますが、成り行きが注目されます。

ソースはglobalpost
http://www.globalpost.com/article/6719420/2016/01/13/lassa-fever-claims-first-death-nigerian-capital

Lassa fever claims first death in Nigerian capital

⇩Wikipedia のラッサウイルスの写真

 


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花嫁がラッサ熱で旅だってしまい参列者15人健康観察のラッサ熱惨劇(ナイジェリア)

2016-01-18 10:29:36 | ラッサ熱

ナイジェリアのラッサ熱騒動、周辺の社会的混乱がいろいろ報じられてきています。
結婚式の参列者が集団観察騒動。

  • ナイジェリアの、Plateau州
  • 結婚式の準備も最終段階にはいったとき、花嫁がラッサ熱であの世に旅立ってしまった。死亡したNakowa病院は、地域の当局から隔離対象となっていた。
  • 濃厚接触者の隔離が命ぜられ、花嫁の家族・親類・友人・医療従事者などが観察中。総勢15名現時点で。WHOから支援。

ナイジェリアは、2014年のEVDでも小規模ながら発生・輸入例にて騒動を経験しているので、ある程度迅速に反応が出来るようです。

もうちょっとで結婚式にたどりつけたはずの花嫁のご冥福を祈ります。 

http://www.dailytrust.com.ng/news/general/plateau-quarantines-15-relatives-after-would-be-bride-dies-of-lassa-fever/128537.html

Plateau quarantines 15 relatives after would-be bride dies of Lassa Fever

By Hir Joseph, Jos | Publish Date: Jan 12 2016 4:37PM | Updated Date: Jan 12 2016 4:38PM
Read more at http://www.dailytrust.com.ng/news/general/plateau-quarantines-15-relatives-after-would-be-bride-dies-of-lassa-fever/128537.html#6shvshjzY7ZShpDg.99

http://www.wsj.com/articles/nigeria-moves-to-stem-outbreak-of-lassa-fever-1452622235

Nigeria Moves to Stem Outbreak of Lassa Fever

Offer of free treatment for those with virus shows 2014’s Ebola epidemic has West African nations paying closer attention to health of citizens

 

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1月13日(水)のつぶやき

2016-01-14 06:24:29 | ラッサ熱

East China province reports two H7N9 cases - Xinhua | English.news.cnhttp://news.xinhuanet.com/english/2016-01/11/c_134998898.htm


厚労省も農水省もマスコミも、ちゃんと対応した人をキチンと誉めることが感染症対策で必要 Farm owner praised by Scottish Government for quick response to bird flu dailyrecord.co.uk/news/scottish-…

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ナイジェリアのラッサ熱、「ネズミを食うこと禁止令」まで発令 goo.gl/jU32LC


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ミャンマー軍のおっちゃん達、どっちが偉いのかこれ見て判断しよう - ミャンマーよもやま情報局
myanmarinfo.jp/entry/2016/01/… pic.twitter.com/5PLGdyXGme



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ナイジェリアのラッサ熱、「ネズミを食うこと禁止令」まで発令

2016-01-13 14:51:17 | ラッサ熱

初期に紹介しそびれていますが、先々月からアフリカのナイジェリアでラッサ熱が炎上しています。これに関連して「ネズミを食べてはならぬ」というお触れまで出る騒動に。

  • ナイジェリアでラッサ熱流行拡大。発生した州はBauchi, Nassarawa, Niger, Taraba, Kano, Rivers, Edo, Plateau, Gombe and Oyo States
  • (報道時点で)86例確認、死亡40例。死亡率43.2%
  • 最初の発生はBauchi州。2015年11月。
  • Bauchi州では当局が「ネズミ食禁止令」を発布。ネズミが美味なのはわかるが、いまは非常事態だから中止してほしいと。

ネズミ食禁止令、EVDのブッシュミート同様に難題です。この禁止令のニュアンスは、我々先進国の人間が想像するのとはちょっと違います。
永久に禁止ではなくて「suspend」です。さらに「rat which is a major carrier is a delicacy. I am finding it difficult, but I have told them to suspend eating rats until further notice.”」、「ネズミはウマイし我慢するのは辛いのはよくわかるけど、ちょっと今は待ってくれ」というニュアンス。この一文に苦悩がにじみ出ています。

伝統的食文化にストップをかける困難。これは我々日本人が、マグロが絶滅危機だから食べるのをやめましょうとか、ウナギの稚魚は保護しなきゃだめです。ウナギ食べるのダメですと言われるのと同様。

また、ネズミ食を禁止すれば、当然、それに代わるタンパク供給源を用意しなければなりません。ネズミ算という言葉があるように、繁殖力の王様、ラット。これだけどんどん繁殖して、安価で、(現地の人にとって)美味でグルメなタンパク供給源。

今後、そういう要素を兼ね備え、なおかつ感染症に強く、まったく新しい(旧来のマイナスイメージからフリーな)動物を創りだすことは途上国開発になくてはならなくなるでしょう。

そういえば、聞くところによれば、ホリエモンは「これからの時代は工学部か農学部に行け!(医学部なんか行かずに)高校生諸君!」と激を飛ばしてると聞きました(伝聞ですが)。本当に優秀な人材はぜひ、そのような動物性蛋白源を創りだしてノーベル賞目指してみただきたいものです。

ソースはpunchng.com
http://www.punchng.com/benue-suspends-eating-of-rats-over-lassa-fever/

Benue suspends eating of rats over Lassa Fever


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