初期に紹介しそびれていますが、先々月からアフリカのナイジェリアでラッサ熱が炎上しています。これに関連して「ネズミを食べてはならぬ」というお触れまで出る騒動に。
- ナイジェリアでラッサ熱流行拡大。発生した州はBauchi, Nassarawa, Niger, Taraba, Kano, Rivers, Edo, Plateau, Gombe and Oyo States
- (報道時点で)86例確認、死亡40例。死亡率43.2%
- 最初の発生はBauchi州。2015年11月。
- Bauchi州では当局が「ネズミ食禁止令」を発布。ネズミが美味なのはわかるが、いまは非常事態だから中止してほしいと。
ネズミ食禁止令、EVDのブッシュミート同様に難題です。この禁止令のニュアンスは、我々先進国の人間が想像するのとはちょっと違います。
永久に禁止ではなくて「suspend」です。さらに「rat which is a major carrier is a delicacy. I am finding it difficult, but I have told them to suspend eating rats until further notice.”」、「ネズミはウマイし我慢するのは辛いのはよくわかるけど、ちょっと今は待ってくれ」というニュアンス。この一文に苦悩がにじみ出ています。
伝統的食文化にストップをかける困難。これは我々日本人が、マグロが絶滅危機だから食べるのをやめましょうとか、ウナギの稚魚は保護しなきゃだめです。ウナギ食べるのダメですと言われるのと同様。
また、ネズミ食を禁止すれば、当然、それに代わるタンパク供給源を用意しなければなりません。ネズミ算という言葉があるように、繁殖力の王様、ラット。これだけどんどん繁殖して、安価で、(現地の人にとって)美味でグルメなタンパク供給源。
今後、そういう要素を兼ね備え、なおかつ感染症に強く、まったく新しい(旧来のマイナスイメージからフリーな)動物を創りだすことは途上国開発になくてはならなくなるでしょう。
そういえば、聞くところによれば、ホリエモンは「これからの時代は工学部か農学部に行け!(医学部なんか行かずに)高校生諸君!」と激を飛ばしてると聞きました(伝聞ですが)。本当に優秀な人材はぜひ、そのような動物性蛋白源を創りだしてノーベル賞目指してみただきたいものです。
ソースはpunchng.com
http://www.punchng.com/benue-suspends-eating-of-rats-over-lassa-fever/
Benue suspends eating of rats over Lassa Fever