キューバ、米国と国交回復交渉がはじまり注目を集めるこの国で「アグレッシブなHIV」報道。
- キューバで「アグレッシブなHIV」が報告されている。3年以内の経過でAIDA発症。
- 発症者は1年前から最大2年以内前にはHIV陰性であったことから、最近の感染と考えられる。
- 通常HIVは、治療をおこなわなければ5年〜10年ぐらいでAIDS発症となる。急速に進行するのは、感染者自身の免疫能が低い場合が通常なのだが、今回のキューバのケースは状況が異なる。今回の変種は、急速進行したグループのみに見られる。
- このような変種は、3種の交雑で起こった。すなわち、今回のCRF19は、A,D,G型の混合。
- AIDS発症はco-receptor CCR5 から co-receptor CXCR4へ移行で起こるが、この過程がぐっと速くなっている。
- この変異はアフリカで認めらえたことがあるが、数が少なく全容解明は出来ていなかった。今回キューバではずっと多数認められている。
- 抗ウイルス薬には反応するが、感染者が手遅れになるまで気が付かないケースも。
急速進行するバライアントの報告ですが、渡航医学的に気になるのは「場所がキューバ」なことです。この国は米国と国交回復に向けて急速に関係改善しています。そうなると、ツーリストがどっと押しかけることになります。すでに、ここでガラパゴス的に生き残った50年代の車を目当てにクラッシクカーオタクが押し寄せている報道も目にしました。そうしたツーリストの一定数が”夜の街”に繰り出しサッパリした顔でUSAに戻っていったら・・・数年後の米CDCサイトにどのようなリスクコミュ員ケーションが載っているのでしょうか。
ソースはUPI
http://www.upi.com/Health_News/2015/02/14/Aggressive-new-HIV-strain-detected-in-Cuba/2421423945549/
Aggressive new HIV strain detected in Cuba
Researchers said an aggressive HIV strain in Cuba progresses into AIDS so fast that treatment with antiretroviral drugs may come too late.