新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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キューバで「アグレッシブなHIV」報道があるが・・・

2015-02-18 08:10:18 | HIV/AIDS

キューバ、米国と国交回復交渉がはじまり注目を集めるこの国で「アグレッシブなHIV」報道。

  • キューバで「アグレッシブなHIV」が報告されている。3年以内の経過でAIDA発症。
  • 発症者は1年前から最大2年以内前にはHIV陰性であったことから、最近の感染と考えられる。
  • 通常HIVは、治療をおこなわなければ5年〜10年ぐらいでAIDS発症となる。急速に進行するのは、感染者自身の免疫能が低い場合が通常なのだが、今回のキューバのケースは状況が異なる。今回の変種は、急速進行したグループのみに見られる。
  • このような変種は、3種の交雑で起こった。すなわち、今回のCRF19は、A,D,G型の混合。
  • AIDS発症はco-receptor CCR5 から co-receptor CXCR4へ移行で起こるが、この過程がぐっと速くなっている。
  • この変異はアフリカで認めらえたことがあるが、数が少なく全容解明は出来ていなかった。今回キューバではずっと多数認められている。
  • 抗ウイルス薬には反応するが、感染者が手遅れになるまで気が付かないケースも。

急速進行するバライアントの報告ですが、渡航医学的に気になるのは「場所がキューバ」なことです。この国は米国と国交回復に向けて急速に関係改善しています。そうなると、ツーリストがどっと押しかけることになります。すでに、ここでガラパゴス的に生き残った50年代の車を目当てにクラッシクカーオタクが押し寄せている報道も目にしました。そうしたツーリストの一定数が”夜の街”に繰り出しサッパリした顔でUSAに戻っていったら・・・数年後の米CDCサイトにどのようなリスクコミュ員ケーションが載っているのでしょうか。

ソースはUPI
http://www.upi.com/Health_News/2015/02/14/Aggressive-new-HIV-strain-detected-in-Cuba/2421423945549/

Aggressive new HIV strain detected in Cuba

Researchers said an aggressive HIV strain in Cuba progresses into AIDS so fast that treatment with antiretroviral drugs may come too late.
 
By Denise Royal   |   Feb. 14, 2015 at 4:46 PM
 
元ネタはこちら
http://www.ebiomedicine.com/
 
 

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