蚊媒介疾患のリスク、男性より女性の方が高リスクになる事情について報告。
チクングニヤなど蚊によって媒介される疾患について、女性の方がり患リスクが高くなることを報告。
- バングラデッシュの小村をフィールドに、ジョンズホプキンズ、パスツールらの共同報告。どのような属性がどのような理由で感染しやすいのか明らかにするのが目的。現地のPalparaは首都ダッカから90㎞地点。
- 2012年のチクングニヤ流行時の調査。460世帯の1933人対象。364人(18%)が症状あり。
- 罹患者の4分の1は同一世帯で発生しており、半分は200メートル以内の範囲で発生していいる。接触感染するわけでもないのに。
- 男性に比べて女性の方が自宅で過ごす時間が長い。午前8時から午後8時までの12時間中、女性は66%を家で過ごし、男性は45%。
- 蚊がそれほど広範囲には行動しないことと考えあわせ、したがって、女性の行動特性、蚊の習性から、女性のリスクが高くなることになる。
チクングニヤ流行に見舞われた村をフィールドにしているので、また、ソースはインド紙で地元でチクングニヤ大暴れ中なこともあり、記事の見出しもチクングニヤになっていますが、もちろん、ジカやデング共通の話題です。女性は家で・・という価値観が、女性により大きなリスクを負わせてしまうという現実、蚊媒介疾患における文化の壁を感じます。一般家庭および周辺の蚊対策に資金が投じられるべきであることの根拠になるでしょう。
ソースはwebindia
http://news.webindia123.com/news/Articles/India/20161108/2986281.html
Women worst sufferer of diseases like Chikungunya
男性に比べて女性の方が自宅で過ごす時間が長い。午前8時から午後8時までの12時間中、女性は66%を家で過ごし、男性は45%。」
女性の方がリスクが高いというこの結論はおかしいとおもいます。
同一世帯での発症が多いとのことですが、『世帯に持ち込む世帯内感染発端者が必ず必要!」なわけで、それは、家の外で55%過ごす男性のほうがリスクが高いとおもいます。