新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

中国のネットを騒がせている流行はアデノウイルス55

2012-02-25 20:51:23 | 噂の検証

中国のネット社会が「すわSARS再来か!」と騒いでいる件。
台湾当局からの照会に対し、中国政府はAdeno55ウイルスと回答した模様。

  • 台湾CDCは中国(本土)当局に照会した結果、アデノウイルス55と回答を得たと発表。
  • アデノウイルス55は2006年より山西省で報告。高校生254例感染、犠牲者1例。
  • 台湾ではまだアデノウイルス55の報告はない。
  • (管理人注:SARSはコロナウイルス。アデノとは別系統です)。

ソースはThe China Post↓
http://www.chinapost.com.tw/taiwan/national/national-news/2012/02/25/332730/China-confirms.htm
China confirms adenovirus outbreak: CDC

 


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中国ネットにSARS再発の書きこみ激増(河北省&遼寧省 大連)

2012-02-25 20:37:17 | 噂の検証

中国のSARS再発未確認情報関連。
百度をはじめ、中国のメジャーなサイトにSARS再発の書きこみあふれる。

  • 書きこみによればSARS発生しているのは2か所。河北省Baodingと遼寧省 大連。
  • 隔離100人近く。犠牲者数人。
  • 台湾CDCは中国衛生部に対し照会おこなったが、否定された模様。
  • 軍252病院で感染者。最初の検査は陰性。
  • その他、感情的な書き込みいろいろ。

ソースはEpoch tmes↓
http://www.theepochtimes.com/n2/china-news/chinese-netizens-claim-sars-has-returned-195187.html

Chinese Netizens Claim SARS Has Returned

Blog posts say several have already died


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SARS再発の未確認情報@中国 河北省

2012-02-25 20:19:32 | 噂の検証

中国 河北省。2003年の悪夢をフラッシュバックさせる未確認情報が複数の現地サイトにアップされています。

  • 中国河北省Baoding。軍病院(第253病院)西病棟にSARS患者隔離の模様。同病棟は2003年SARS流行の際にもSARS患者用として用いられた隔離病棟。
  • 現在、同病棟周辺には軍および警察300人が厳重に警戒。
  • 中国CDCは非公式に、アデノウイルス25と。政府は噂を否定することもせず。

 当管理人は、前職で北京在勤中に03年SARS流行の渦中で翻弄され激烈な想いを抱きました。こういう噂はさまざまな光景をフラッシュバックさせるものであり(今回は軍病院253病院でしたが、”あの時”は北京の軍病院402病院だった。公式発表に先立ちこの様な”非公式情報”を非公式ルートから耳にしたのも同じでした。

 極力、冷静を維持しながら、現地報道を紹介してゆきたいと思います。

ソースは↓
http://badcanto.wordpress.com/2012/02/25/east-wing-of-hebei-baoding-no-252-hospital-is-guarded-by-army-and-police/
SARS Rumour Update: East Wing of Hebei Baoding No.252 Hospital is Guarded by Army and Police

 


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シンガポールでタミフル耐性が巷の話題に?

2011-06-13 09:45:19 | 噂の検証

インフルエンザウイルスがタミフル耐性を獲得して効かなくなるかもしれない・・・という”潜在的”恐怖はどこにもあり、H275Yはじめポツリポツリと報告はでています。

その中で、ここ最近、シンガポールでこの件が巷の話題で盛りあがっていることをうかがわせる報道がちらほらと。

 シンガポール発のこんな記事が、毎日ポツリポツリFluwikiに載ってきたりしています。
昨年に報告の耐性の件ではあるものの、何かのきっかけで「巷の話題」は祭り状態になったりします。シンガポールは在留邦人数も多く、邦人社会の雰囲気はどんなでしょう。ラピアクタ求めて声荒げる人が出現しないことを願うばかりです。
2003年北京で日本人がだれ一人感染しなかったSARSで、あるいは09年初頭に日本人だれ一人感染しなかったH5N1で、邦人社会が受けた激烈な心理社会的影響を思い返すにつれ、気になるところです。

 


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噂の検証:新型インフルエンザA/H1N1はもうひとつある→根拠なし

2009-05-17 17:48:46 | 噂の検証

ここのところウォッチャーの間で流れている噂
新型インフルエンザA(H1N1)はもう1種類ある!? というのがあります。

これまで確認されたAソ連型(H1N1)、新型A(H1N1)に加えてもうひとつ新々型A(H1N1)か? というやりとりがCDC記者会見で行われ、そのような証拠は無いという答弁になっています。

さらにscienceinsiderの考察

  • ラボのデータを、非専門家が見て読み違えた
  • 季節性インフルエンザがメキシコDurango, Jalisco, and Zacatecasにて新型インフルエンザ以上に流行中。そのサブタイプ分析結果はH3N2(香港型)やH1N1(ソ連型)(で間違えた)。
  • メキシコの重症例では、もっと毒性の強いH1N1があるのではと仮説を立てて調べているが、これを支持する証拠は見つからない。

ソースは5月15日付scienceinsider↓
http://blogs.sciencemag.org/scienceinsider/2009/05/a-new-new-h1n1.html

May 15, 2009

A New, New H1N1 in Mexico?



 


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