WHOのマスギャザリング リスクアセスメントツール、COVID-19関連が追加されています。
宗教行事、スポーツイベントも網羅
エクセルファイル。
こちらからダウンロードです。
https://www.who.int/publications/i/item/10665-333186
WHOのマスギャザリング リスクアセスメントツール、COVID-19関連が追加されています。
宗教行事、スポーツイベントも網羅
エクセルファイル。
こちらからダウンロードです。
https://www.who.int/publications/i/item/10665-333186
ハッジ巡礼といえば、世界中からメッカに200~300万人が集まる公衆衛生のネガティブ要因として、侵襲性髄膜炎やインフルやMERSと関連づけて語られるのが相場でした。
しかし、この”恐怖のマスギャザリング”が実はポジティブな側面をもっているという目からうろこの記事@Newsweek。
巡礼者のケアにあたる医療従事者2万5千人(!)の余力をつかって、通常ならアプローチの困難な戦乱地の状況を、そこからの巡礼者の健康状態を調べることによって把握、ひいては将来のパンデミック対策に役立てようという壮大な活動。
巡礼期間中には2万5千人の医療従事者が、体調不良の巡礼者のケアは言うに及ばず、陸海空の玄関口13か所でのチェック(と必要に応じワクチンや予防薬)、25か所の医療施設でのケアと疫学データ収集、監視チームの巡回、etcetc で、巡礼者の60%(!)の疫学データを集め指令センターに送られWHOほかと共有。米CDCも技術支援。
H12年にマスギャザリング医学協力センターを創立、いまやマスギャザリング医学のメッカ(実際にもメッカだけど)になっています。こうしたマスギャザリングを利用した監視で、たとえば戦乱で公衆衛生システムの崩壊したシリアやイエメンなど、疾患ではリーシュマニア・疥癬・狂犬病・ブルセラ・髄膜炎・リステリア・結核・肝炎・エンテロ・赤痢・サルモネラが挙げられています。
こうした、メッカ巡礼の渡航医学上のポジティブな側面は、なかなか表にでる形で報じられませんが、200万の巡礼者の過半数120万人以上(!)が2万5千人の専門家の目でデータ収集されているのは、縁の下の巨大な力持ちですね。今後も変わらぬ活躍を期待したいです。
https://www.newsweek.com/new-research-efforts-hajj-could-prevent-next-health-outbreak-1069009
How Hajj Pilgrimage to Mecca Could Help Prevent Next Global Health Pandemic
↓ Newsweek日本語版は紙の記事のみ。
例の監督解任事件以来、なんとなくサッカーに白けてた管理人ですが、outbreaknews見てはっと思いだしました。いつのまに、ワールドカップ開幕まで2週間だと。
感染ツアーじゃなくって、観戦ツアーに現地へ行かれる方は、麻疹風疹ワクチンお忘れなく(原文はMMRですが)と。感染して麻疹など持ち帰らないようにと。
欧州では麻疹の流行広く、昨年には4倍増で22360例、死亡36例。2018年は最初の3カ月で18000例超え。フランス・ギリシャ・ウクライナ・セルビアで特に多い。
ワールドカップ参加32カ国中28カ国で今年麻疹の発生が報告されているぞと。
ここでも強調されているのは麻疹風疹です。いまいちど確認を。
http://outbreaknewstoday.com/2018-fifa-world-cup-russia-make-sure-vaccines-date-36081/
2018 FIFA World Cup in Russia: Make sure your vaccines are up to date
本家ディズニーランドの麻疹騒動。
カルフォルニア州保健当局のHP、1月22日付の記事ですが、表の数字はアップデートされて26日現在の数字になっています。ここらへんを追いかけるとリアルで実感できるようです。
URLは
http://www.cdph.ca.gov/HealthInfo/discond/Pages/Measles.aspx
1/26時点の数字。カルフォルニア全体で(表は郡ごとの数字も)73例、うちディズニーランドがらみ50例。
また、タイムラインはNBCで(動画あり)
http://www.nbclosangeles.com/news/local/Timeline-Disneyland-Measles-Outbreak-289520681.html
ディズニーランドHPはこちら。
特に変わらず営業中。
https://disneyland.disney.go.com/calendars/day/
本件とは関係なく、改装によるものですが、多くの施設がクローズドになっているのは意外でした。こんだけ閉鎖されてたら面白くないなあ。。。
Sleeping Beauty Castle Walkthrough
Closed for Refurbishment
Disneyland Railroad - Mickey's Toontown
Closed for Refurbishment
Davy Crockett's Explorer Canoes
Closed for Refurbishment
Splash Mountain
Closed for Refurbishment
Starcade
Closed for Refurbishment
"it's a small world"
Closed for Refurbishment
The Many Adventures of Winnie the Pooh
Closed for Refurbishment
Disneyland Railroad - Main Street, U.S.A.
Closed for Refurbishment
Disneyland Railroad - New Orleans Square
Closed for Refurbishment
Matterhorn Bobsleds
Closed for Refurbishment
Disneyland Railroad - Tomorrowland
Closed for Refurbishment
Captain EO
Closed for Refurbishment
The Briar Patch
Closed for Refurbishment
Professor Barnaby Owl's Photographic Art Studio
Closed for Refurbishment
Enchanted Chamber
Closed for Refurbishment
Pooh Corner
Closed for Refurbishment
La Mascarade d'Orleans
Closed for Refurbishment
Hungry Bear Restaurant
Closed for Refurbishment
Cafe Orleans
Closed for Refurbishment
本家ディズニーランドで麻疹拡大の大騒動、続報です。
ワクチン接種率が低下すると、どんな事態を招くのか、ディズニーランドという注目度の高い場所を舞台にハッキリと見せてくれた今回の騒動です。
ソースはLAタイムズ
http://www.latimes.com/local/lanow/la-me-ln-disneyland-employee-measles-20150120-story.html
マス・ギャザリング(mass gathering)は渡航医学の伝統的テーマ、 定番はメッカの巡礼を舞台とする細菌性髄膜炎・インフルエンザ・MERSが話題になってきました(毎回、サウジ保健当局が”ビザ発給要件”という伝家の宝刀を使いながら結構うまくハンドリングして、世界がビビるほどの事にならずに済んでいますが)。
今回はクリスマス前のディズニーランドを舞台に、米国中に麻疹がばら撒かれてしまったお話です。
年がら年中mass gathering状態なディズニーランドは、メッカ以上に悩ましい場所です。当然、東京ディズニーランドも同条件なわけで、これからLCCアジア線の相次ぐ新路線就航、アジア諸国のビザ要件緩和を控えて、覚悟してゆかねばならないことです。
また、ワクチン自閉症説が、インフルのみならず麻疹にも影を投げかけている現状も浮き彫りになりました。
他山の石にしなければならないことが豊富な、ディズニーランド騒動の教訓です。
http://www.latimes.com/local/orangecounty/la-me-disneyland-measles-20150114-story.html#page=1
Disneyland, holiday travel a perfect mix for measles' spread