今日のびっくり。
岡山市の展示場で開かれた「RSK夢フェスタ」なるものに行ってきたのですが、会場の片隅でびっくり表示が。
新型インフルエンザ
「流行前ワクチンは接種対象者が限定されている!」
↓
「感染死亡率62.3%!!」
↓
「感染予防マスク1000円!!!」
これを目にした岡山の人はこう思ったに違いありません。
「流行前ワクチン、打ってもらえるのは限定された人じゃって? なら庶民の自分は打ってもらえなかろ。 新型インフルエンザになったら62.3%が死ぬ!! でえれえこっちゃ。 こら1000円出して買わにゃあおえん!!!」
ご丁寧にも、この表示の下には「山陽放送」とスポーツ店の名前が並んでいました。
山陽放送がこれを書いたのなら、もうほとんどスポーツ新聞のノリですね。
私も、本職は関西ながら、産業保健推進センター関係でちょっとだけ岡山にも関与していまして、他人事でなく悲しくなりました。
当ブログの常連のみなさまなら、どこがおかしいかわかりますね。
プレパンデミックワクチンは、治験段階だから限定されているに決まっています。それをもって、フェスチバルに来た不特定多数の不安をあおるのはいかがなものか(あるいはひょっとして、山陽放送はわかっていて確信犯なのかな?)。
感染死亡率62.3%は、「鳥インフルエンザ ヒト感染」の話ですね(そんな事わかっとるわい! と常連のみなさまの声が聞こえてきますが)。 新型インフルエンザになったとき、せいぜい2%(それでも十二分に「でえれえ事」なんですが)なのは岡部講演ほか言われているとおり。
さすがに地元放送局の名前入りでこういう表示が出ることはそうないでしょうが、これからのインフルシーズン、みなさまの近くにこういうもので浮き足立ってしまった人がいたら教えてあげてください。