イタリアがコロナ禍のなか、人口減少問題に苦悩しているという報道。
- イタリアの2019年、出生数420000に対し死亡647000(この出生数は1861年の統一以来最少)。対して2020年は出生数408000に落ち込み、死亡700000 と国家統計局の推測。
- コロナ禍のなかで、恐怖と不確実性が、イタリアのカップルのあいだで子供をつくることに対する躊躇をうんでいる。
- 2020年の死亡数は70000万に達する見込みで、これは第二次大戦下以来の憂慮すべき事態。(コロナ関連死は67000)
- 失業率も、現在の9.4%から2021年には11%に達する見込み。
- イタリアの性的不平等、妊娠出産で仕事の継続が難しいこと、失業率の増加によって、子供をつくることに躊躇がうまれている。
- 最近の会議では、イタリアの女性たちが、おかれている社会経済的コンディションに対する静かな抗議(“silent protest”)として子供をつくらないという選択に走っているとの意見がでた。
- 首相は、この状況は、国の存亡にかかわる事態だとしている。生産のこと、年金の支払いのこと、それ以上に、国に活力がなくなってしまうと。
もともと少子化、人口減少のあったところに、コロナ禍の雰囲気下、子供をつくらないという選択するカップルが増えて、国家存亡の事態に至ってしまう。これは日本もまったく他人事ではないところです。コロナ禍の影響は二次的三次的に拡大してゆきます。