今回の成田のケース、今朝の記者会見で航空機内の座席図も公表され、濃厚接触者もきちんと把握されています。 航空機はこれが可能です。
将来、日本国内で拡散初期、これが鉄道だったらどうなのか。2003年SARS@北京、疫学追跡が定着してからは、患者が乗った列車番号、号車番号が発表・報道されて、周囲の人は申し出るようになっていました。
しかし、日本の頻繁に走り回る電車ではほとんど不可能・・・と多くの人々が思い込んでいます。後に否定された擬似例の報道でも「地下鉄で移動」と、もうそれだけで追跡不能の書き方でした。しかし、今から、国民にある習慣を定着させれば、これはある程度まで(もちろん航空機のようにはいかんですが、ある程度)可能になります。
管理人の提案は、
電車に乗ったら、その横っ腹あるいは車端部上部に書いてある数字の並びを覚える(メモする)習慣を咳エチケットの広報に準ずる熱意をもって国民に定着させるのです。
あの記号がわかれば、鉄道会社にデータ出させれば、何時何分発の何両目なのか正確に追跡できます。
たとえば、今日、管理人が大学から自宅に帰るのに、最初に乗ったローカル線には「クモハ103-3503」と書いてあり、次に新幹線には「521-7003」と書いてありました。
これがわかれば、「○時○分発○○行きの○両目に乗ったか」までばっちり特定できます。
これは、首都圏のような、高頻度で電車が来る場所ではもっと威力を発揮します。
たとえば山手線で感染者がいて、濃厚接触者に呼びかけたいとき、それを報じても、自分が乗ったのが18時01分発か03分発か05分発かわかる人はそういないでしょう。 あの長い編成のどこらへんに乗っていたかもなかなか・・・ でも、上記習慣が人々に定着していれば「東京18時頃内回り、モハE231-501に乗っていた人は申し出て下さい」といえばドンピシャ1両に絞り込めます。次にモハE231-501と書いてある電車が来るのは2分後じゃなくて1時間後!何両目かもズバリ特定! あるいは、車掌が車内放送に追加して、「この電車は山手線内回り、ご乗車は501編成です」と編成番号を連呼するようにすれば、それプラス自分で号車番号を覚えておけば同様にドンピシャ1両に絞り込めます。
電車の記号を(あるいは車掌に連呼させた編成番号と号車番号を)覚える・メモすることを「新型インフル対策乗車エチケット」として政府・鉄道会社・マスコミ一丸となって定着させる。
国交大臣も、舛添さんに怒られるだけじゃつまらない(注:JALがなかなか乗客名簿ださなかったカドで記者会見で怒った)ですから、ぜひ、この強力疫学追跡補助ツール提案でもって見返していただきたいものです。