新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

富山・高岡の鳥インフル

2010-12-17 12:52:58 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生
たまたまIE立ち上げたら、Yahooのトップになってました。
富山・高岡の鳥インフル。
公園管理当局も、ベストを尽くしているようです。
コピペ↓
富山・高岡で鳥インフル疑い…死んだハクチョウ

読売新聞 12月17日(金)10時23分配信

 富山県は17日、高岡市古城の市営高岡古城公園動物園のお堀で死んでいたコブハクチョウ2羽のうち1羽から、簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。

 県が詳しい検査を行ったうえで感染の疑いが強まれば、検体を動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送り、最終的な感染の有無を判断する。

 高岡市によると、16日午前8時15分頃、お堀で飼育していたコブハクチョウの成鳥1羽、ヒナ1羽が死んでいるのを動物園職員が発見。県西部家畜保健衛生所で簡易検査したところ、成鳥は陰性、ヒナは陽性だった。現在、富山市の県東部家畜保健衛生所でさらに詳しい検査をしている。

 お堀では、コブハクチョウ13羽、アヒル2羽などを飼育していた。今月10、11、13日にもコブハクチョウが死んでいるのが見つかっている

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島根の鳥インフル報道は

2010-11-30 08:57:25 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

島根の鳥インフルエンザ疑い@鶏5羽。

07年の宮崎・岡山、その前の兵庫での一面トップに比べると報道も落ち着いてきたかなと言う感じ。


  • 神戸新聞は第二社会面肩。一面トップは「核保有可能性を議論」
  • 朝日新聞は一面下に二段(第七・八段)。一面トップは「機密暴露 米外交に痛手」
  • Fluwikiの引用は、共同サマリーのコピペぐらい。
    http://www.tmcnet.com/usubmit/2010/11/29/5162747.htm

とりあえず出勤の電車内で見た範囲では、鳥インフルは外交に勝てない?

  • 地元紙(山陰合同新報)は第二報。しかるべく処置がおこなわれている様子を報じています。

http://www.sanin-chuo.co.jp/newspack/modules/news/article.php?storyid=1078293172

安来市は、管理人も巡回実習指導で行ったことがあり、管理人の元ゼミ生も就職している場所です。地元の方々に思いをはせています。

(以下コピペ 山陰合同新報の第二報)

島根、鳥取で全養鶏場調査 消毒も、鳥インフルの疑い

 島根県安来市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザへの感染が疑われる鶏が見つかったのを受け、島根、鳥取両県は30日、県内のすべての養鶏場を対象に感染の有無を調査。鳥取県は感染拡大防止のため、養鶏場周辺の県内2カ所の主要道路で車両の消毒作業を始めた。

 島根県は30日未明から、疑い例が出た養鶏場から数十メートルの範囲で道路規制。防護服を着た警察官が車の通行を監視している。

 調査では飼っている鶏の死亡や異常の有無を聞き取る。対象となる養鶏場は島根県で約30カ所、安来市と隣接する鳥取県で約90カ所。計約400万羽が飼育されている。

 安来市の養鶏場での感染が確定すれば半径10キロ以内の鶏などの移動が制限される。対象となる養鶏場5カ所のうち2カ所は島根県、3カ所が鳥取県に位置しており、鳥取県はこのうち一部の鶏を抽出し、ウイルスの遺伝子を調べるPCR検査を実施。

 また農林水産省は感染状況の把握などのため、専門家らでつくるチームを島根県に派遣。県は早ければ30日にも、疑い例の出た養鶏場で飼育される約2万羽の殺処分を始める方針。

 

 


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秋田の集団感染Recombinomicsコメント2(拡大の速さはやはりウイルス自体のもの?))

2010-11-10 21:21:08 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

秋田の件犠牲者数8名になったのを機会にRecombinomicsコメントもうひとつ出てきました。

*(先の、ワクチン接種直後に犠牲者発生から、ワクチンの影響としたコメントを受け)しかし、ワクチン接種を行う前の急速な拡大ぶりからは、ワクチンというよりウイルスそのものの要因が考えられる。

*今シーズンH3N2による高齢者の犠牲者増が予想されてはいたものの、ひとつの精神科病棟で8人犠牲者発生というのはいかにも多く、北半球で感染者数が増えるにつれ犠牲者数急増を示唆するものかもしれない。日本では秋田と隣接する北海道(注:すみません青森県のみなさん、許してやってください(笑))でもインフル様症状のケースが急増している。
Although a spike in H3N2 deaths in the elderly in the 2010/2011 season was expected, eight confirmed deaths in the psychiatric ward of one hospital is high and may signal a significant hike in P&I deaths throughout the northern hemisphere as the number of cases rise.  In Japan ILI cases have jumped to epidemic levels in two prefectures, including Hokkaida, which is adjacent to Akita.

*夏から検体にLow reactorタイプが世界中で認められ、日本国内でも多数検出されている。

*今回秋田のケース遺伝子情報が求められる。

今回秋田の株が何なのか把握されているわけではありませんが、ある程度推測(思い込みともいう)でダダダッと論じてしまうのはこのサイトの醍醐味でもあります。趣味としてのインフルウォッチングでは最も面白いサイトのひとつでしょう。

ソースは11月9日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/11091001/H3N2_Akita_8.html
H3N2 Death Cluster In Akita Hospital Increases To Eight

 

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ワクチンの接種時期は要注意?

2010-11-09 07:49:28 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

秋田の集団感染の件、Recombinomicsがまた面白いコメント。

*3価ワクチン接種直後だったから、免疫機構がH1N1型、B型、H3N2型へと対応が分散して手薄になっていた時期ではなかったろうか。

*高齢者で免疫が低下しているうえ、現在感染拡大しているH3N2型はLow reactorタイプで日本でも検出されている。

*したがって、10月29日というワクチン接種のタイミングと関係あるのではなかろうか。

3価ワクチン接種直後の時期だから、そしてH3N2はLow reactorタイプだから、事態が最悪のタイミングになってしまったのではなかろうかという説です。

それならば、まだ、インフルエンザが流行水準になっていない大部分の都府県においては急いで今のうちに接種済ませておこうということになります。

なお、言わずもがなですが、これは何の証明もない「説」以上のなにものでもありません。
なんら、秋田の施設の処置にどうこうというものではありません。きちんとした対応がなされていたと思います。10月29日の接種も適切な時期になされていたと思います。念のため。

ソースは11月7日付Recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/11071001/H3N2_Akita_Vaccine.html
Vaccination Link To H3N2 Death Cluster In Japan Hospital?

 

 


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久々のH1N1集団感染報道

2010-05-18 20:24:43 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生
ひさびさのH1N1集団感染報告。

昭和大の山梨県内キャンパス?
82人。

CBnews↓
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/27665.html

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タミフル耐性がいっぱい広がる日本国!(recombinomics)

2010-02-27 23:05:07 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

久しぶりにrecombinomicsが、わが日本国のこと言ってるなあと思ったら、タミフル耐性H1N1(H274Y変異したやつ)がいっぱい!と警告でした。

  • 日本の感染研報告によれば、昨年11月から今年1月にかけて分離された13株中10株(77%!)がタミフル耐性を示すH274変異を示していた。
  • 地理的に広く分布し、また、系統図の上でも複数にわたり、それぞれ伝染性を示している(以前にもあったが、77%という高率は初めて)。
  • 今年初めて分離されたのは A/Wakayama-C/1/2010 だが、昨年12月にも多数分離されていることから、このタミフル耐性は日本中に拡がっていると思われる。
  • 以前はH274Yが増加傾向がうかがわれたが、最近ではソ連型が辿ったように、H274Yが固定化しているふしがある(suggests that the trend is quickly moving toward fixing H274Y in pandemic H1N1)。
  • H274Yでは、タミフルのみならずペラミビルにも耐性を示す。

日本国中に、タミフルもペラミビルも効かない新型インフルエンザがどんどん拡大している・・・ しからば、つぎの波ではどんな事になってしまうの・・・

ときにraise concern! raise concern!とあおり系記事もあるrecombinomicsですが、今回は感染研データに基づきモノを言っているのがマジで気味悪いところです。

ソースは2月26日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/02261001/H274Y_Japan_Wide.html
Widespread and Common Tamiflu Resistance in Japan
Recombinomics Commentary 19:29
February 26, 2010

 


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日本国内に拡大するタミフル耐性 新型インフルエンザ

2009-12-20 14:51:30 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

Recombinomicsが久しぶりにJapanの話題とりあげ。

  • 感染研が日本のH1N1、68セットを公表。一部は春から初夏、大部分は晩夏から秋。うち8つはH274Y(タミフル耐性だ!と騒ぎになりつつあるやつ)。
  • タミフル耐性の大部分は、ごく最近の分離で、これは、最近のタミフル耐性拡大を示唆するものである。特に、A/SHIGA/43/2009は、D225E変異に加えて、A/Hong Kong/2369/2009 and A/Tennessee/17/2009ともどもH274Yがみられる。
  • 最近テキサスで分離されたものも同様、274コドンで、H274Yはそのマイナー版。
  • さらに、日米で分離された他の株からも、広範に拡大し、H274Yは静かに拡大していることが示唆される。
  • CDC週報(week49)によれば、H274Yが一挙に15株報告され、過去5週間分あわせたものの倍になる。オランダでも13株報告され、米ユタ州とオランダでは死者も発生。さらに、米イリノイ州とフランスではH274YとD225E両変異を伴ったケースが報告されており、両例とも亡くなっている。
  • ここ最近になって急増している背景には、H274Yが新型インフルH1N1において定着し始めたことを示唆するのかもしれない。ちょうど季節性H1N1(ソ連型)が辿ったように。これは、感染者数が低下するとともに促進される。というのも、感染数の低下とともにH274Yと受容体変化を伴わないタイプの競合遺伝子を駆逐するからである。季節性H1N1(ソ連型)のH274Y+A193Tが2008年夏、南半球における発生とともに促進され、2008/2009シーズンの北半球にて定着した。
  • 日本と米国でインフルエンザ活動低下するとともに、H274Yの顕在化しやすくなることが考えられる。結果、2010年の早い段階で新たなピークになるかもしれない。関心がもたれる。

一部よくわからない面もありますが、要約、「新型インフルエンザH1N1も、季節性ソ連型が通った道を辿りつつあり、タミフルが効かなくなるという事態に向けて潜行しているのかもしれない。そしてその事態は、日本と米国で感染が下火になるとともに可能性が高くなってゆく(かもしれない)」という事のようです。「2010年の早い段階」にタミフルが役に立たなくなる・・・なんて事態にならないことを願うばかりです。

ソースは12月19日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/12190901/H274Y_Japan_Fix.html
Japan H1N1Tamiflu Resistance Sequences Signal Fixing Start

 

コメント (3)
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グラクソワクチン調査団帰国報告

2009-12-09 22:26:18 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

「まったく予想どおり」を絵に描いたようなニュース。

グラクソ・カナダ製ワクチン、厚労省調査団が3日に帰国していたはずだが報道が無いなあ・・・と思っていたら、今朝、産経第二社会面の下のほうにベタ記事が。

予想どおりのことが書いてありました。特定のバッチの問題のようだと。
海外報道追っかけていれば、さんざん書いてあることなので、その通りと言うばかりですが、タイトルに付けられたヘンテコな「 」や?マークは何でしょうか。整理部員にまで、海外報道全部把握してろというのは無理だけど、当ブログぐらいは読んでてくれたらなあと(笑)

注:通常、記事を書いた記者はタイトルをつけない。タイトルを付けたり割付作業は整理部の役割。 したがって、このタイトルにヘンテコな「  」や?マークを付けたり、ベタ記事に押し込めたりという判断は(書いた記者じゃなくて)整理部の所業。

ネット版にもアップされていたので、以下紹介。
ソースは産経msn↓
http://sankei.jp.msn.com/life/body/091208/bdy0912082106012-n1.htm
***********************************
【新型インフル】海外ワクチン、副作用は「一部の問題」?

カナダで使われた英系製薬会社「グラクソ・スミスクライン(GSK)」製の新型インフルエンザワクチンから、通常よりも高率で重い副作用が報告された問題で、厚生労働省は8日、「カナダ政府は『同社製ワクチン全体の問題ではなく安全である』と判断し、接種を再開している」との現地調査の結果を公表した。

 ワクチン輸入に向けた、懸案の一つに解決の見通しがついたことになる。

 ただ日本政府としては、現在実施中の新型ワクチンの治験結果ともあわせて、今月中旬に専門家から意見を聞いたうえで、来年1月にも輸入の是非を最終決定する方針。

 GSK製のワクチンは日本政府も年明け以降に3700万人分を輸入する予定。問題発覚後、厚労省が安全性を確認するため先月30日から今月3日にかけて、カナダに職員を派遣し調査を行っていた。

 調査結果によると、11月2日にカナダの計6州に出荷されたワクチン約17万回分から、通常よりも高率で重いアレルギー症状が7例確認されたという。

 GSK製のワクチンすべてに共通する問題なのか、特定の時期に製造された一部のワクチンだけの問題なのかが注目されたが、他の時期に製造されたワクチンなどでは、同様の問題は確認されなかった。


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すっきり減らない日本の新型インフルエンザ

2009-12-07 09:58:55 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

グーグルトレンド。 管理人は時折チェック程度ですが、日本のトレンドが他国に比べ、下がり方がどうも芳しくありません。

まずは
http://www.google.org/flutrends/
をクリックください。
次に、日本のところをクリックしてグラフご覧ください。日本のピークが過ぎてからの減り方はご覧のとおりです。

対して、かなりシャクですが、カナダの減り方の急峻なこと。米国・ロシアもカナダほどじゃないけどストンと(フランスは上り坂)。

日本の新型インフルがいまいちストンと減らないヒントのひとつは、保健所長会HPのグラフにありそうです。
こちらも実際にクリックしてご覧ください。
http://www.phcd.jp/shiryo/shin_influ/091203_nenrei_kaikyuu_betsu_suitei_kanja_suu.pdf
右側。「成年層での感染拡大が始まった?」とあり、実際に20~60代のカーブが上がっています。

ここで思い出すのが、
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/652aa9e464cb5ddd380e7e0aa047df91
過去のパンデミックを数理分析して「次はオジサンオバサンがヤバイよっ!」と警告する論文です。元ネタのリンクも切れていないようですので、ご覧ください。


 

コメント (4)
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ワクチンの添付文書

2009-11-09 23:22:14 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

情報いただきました。

季節性インフルワクチンの添付文書に恣意的な部分があるのだと。
恥ずかしながら管理人は初耳でした。

詳しくは↓
http://masanori-asami.hp.infoseek.co.jp/JP/influenza/vaccine_unfairness.htm

コメント (2)
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