そもそも、人々のどんな心理状態から噂・流言は発生するのか・・・ 4つのパターンがあります。
- 安定した状態から突如「不安」におそわれ、その解消として発生
大地震発生 → 数日後に、「津波が襲ってくる」という流言拡大の例など。 - 安心・平穏な状態から「飽き」が生まれ、その解消として発生。
アニメの主人公について、たとえば、「サザエさんの最期は海外旅行で航空機墜落して、一家は海の生物になる」という流言が流れた件など。 - 「飽き」から「不安」を高め、その解消として流言発生。
怪談やお化け屋敷など。
新型インフルエンザやSARSにまつわる噂・流言は、基本的には第一のパターンと思われますが、中には、平穏な日常から「飽き」の感情→噂の発生というのもあるかもしれません。ネット掲示板などで、東の人が関西について書き込んだ・・・内容には第二のパターンもあるかもしれません。
参考
早川洋行:流言の社会学ー形式社会学からの接近ー 74-76 青弓社