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この日も仕事を休みにすることが出来た。というわけでこの日は久しぶりに遠出をして藤枝市民グラウンドに東海リーグの試合を観にいくことにした。藤枝-鈴鹿と矢崎-岐阜セカンドのダブルヘッドライナー。なんでも高速休日¥1000ももうすぐ終わってしまうらしい。麻生内閣時代に始まった僕にとっては素晴らしいこの政策も震災などの影響など昨今の事情を鑑みれば致し方ないか・・・
朝7時前に自宅を出発して10時前に焼津ICで降りる。そのままIC近くの焼津さかなセンターへ、というのが藤枝遠征の定番だ。
9時オープンなので敷地内の駐車場はまだ空いていてよい場所に停めることが出来た。と、後続のクルマ中には見覚えのあるFC鈴鹿のレプユニ・・・鈴鹿サポーターのナカニシ さんだ。ガッチリ握手し、FC鈴鹿の近況などを尋ねてみる。苦労も多いようだが非常に前向きな言葉が返ってきた。ナカニシさんたちはそのまま魚売り場の中の食堂へ入っていった。海鮮丼の類を食べるに違いない。まさに戦 の 前 に ま ず は 腹 ご し ら え というやつである。
一方ウチは嫁の指揮の下まずは買って帰るトロアジの開きを見定める。相変わらず売り場のオバチャンの商魂はたくましく立ち止まってボーッと商品を見ていようものなら素早く体を寄せて新鮮な海産物を次から次へと売りつけてくる。まさに「人も魚も動く商売」だ。近代サッカーに通じるものがある。
トロアジの開きとお茶売り場でお茶羊羹を買った後、会場の藤枝市民グラウンドで食べるべく売り場内のお寿司屋さんでマグロ主体の寿司折を購入した。11時ごろに会場に着くとして藤枝-鈴鹿の試合まで約1時間。この時間を有効に利用しようという作戦だ。
予定したものを全て購入し売り場から出てくるとナカニシさんたちとは別の鈴鹿ファンと思われるご夫婦がベンチに腰かけている。そして併設された大食堂には僕と同じく岐阜セカンドを応援しに来た仲間が座敷に陣取っている。間違いない、ここ焼津さかなセンターは東海リーグの食の聖地だ。
予定通り11時ごろ藤枝市民グラウンドに到着し寿司折で昼食を済ませまずは藤枝MYFCとFC鈴鹿ランポーレの1戦をメインスタンドから観戦した。予定はしていなかったのだがふと思いつきデジカメの動画撮影機能で試合の冒頭を撮影してみた。
VIDEO
試合はなんとも鈴鹿にとって重苦しい展開。とにかく藤枝のチェックが早い。中盤を支配されている、というのはこういう状態をいうのだろう。最終ラインは踏ん張っているが攻撃の糸口が見出せない、という感じだろう。そうこうしてるうちに20分ごろ藤枝が先制。これは痛いという感じで前半終了。
後半に入っても基本的な状況は変わらない。が、後半10分を過ぎた頃鈴鹿が追いつく。それまで前線は孤立気味だったがこのときばかりはゴール前に鈴鹿の選手が殺到した。
これで試合は振り出しか・・・と思ったその5分後藤枝が勝ち越し。これで鈴鹿の選手は集中力が途切れてしまったようだ。ここはめげずに切り替える場面だったと思う。結局その2分後に追加点。ロスタイムに入ってからも失点し4-1で藤枝が地力の差を見せ付ける形となった。
一方の藤枝。昨年の動きの少ないフィジカルと個人技に頼ったサッカーから一変、実によく走り献身的に守備をする「オーソドックスな好チーム」に変化していた。現状で藤枝と鈴鹿の間にあるのは「違い」ではなく「差」であろう。納得の1戦だった。