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藤枝市民グラウンドのダブルヘッドライナーの2試合目、矢崎バレンテとFC岐阜セカンドの1戦。1試合目で会場を盛り上げてくれたスタジアムDJは藤枝MYFCのボランティアということで撤収してしまい静けさのなかでの試合開始となる。
序盤こそ岐阜セカンドが押し込んでいたものの少しずつボールが繋がらなくなる。FW29細野がいい形でボールを持たせてもらえない。徹底的にマークされている。そうこうしているうちに右サイドをえぐられたところからクロスを上げられ頭で合わされ失点。2人にやられてしまった、という感じだった。
後半に入ってもなかなか打開できない状況が続き岐阜セカンドは主に選手交代で修正を図っていく。それでもなかなか思ったようなプレーをさせてもらえない。 考えてもみろ、相手はあの矢崎だ。3年前の地域決勝で町田ゼルビアをあと一歩のところまで追い詰めた堅いディフェンスとキレのあるカウンター。FC岐阜のトップも2006年シーズンの3度の対戦では手を焼いた。
とはいえもがき苦しんでいる岐阜セカンドに付き合っているうちに疲れが出たか後半開始後しばらくして一気に矢崎の運動量が落ちてくる。ここを勝負どころとみた岐阜セカンドは松江のヘッドでまず同点。それから時間を置かず吉崎のヘッドで逆転。ついに試合をひっくり返した。
普通ならここで勝負あり。ところが矢崎は2枚腰だった。ロスタイムに入ってスルスルっと矢崎の萩田が岐阜の右サイドを切り裂くと岐阜の選手がPAで倒してしまい主審はペナルティスポットを指差す。痛恨のPK献上だ。これをきっちり決められて同点。それから間もなくして終了のホイッスルが鳴った。
試合後の感想は、「とにかく追いついてよかった。追いつかれて残念」といったところ。なぜか逆転して爆発させた喜びが欠落してしまっている。試合後2日以上たったこの段階でもそうだ。剣道の世界で「勝ちに不思議の勝ちあり~」という格言があるがこの試合は「不思議の引き分け」といったところだ。次に矢崎と対戦するときはきっちり白黒つけてもらいたいものだ。