風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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曹洞宗大本山總持寺の精進料理を味わう

2015-09-01 20:41:33 | 日記


残暑厳しい砌、皆様お元気でしょうか?
夏バテで食欲も薄れがちの方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、精進料理を試しては如何でしょう。

朝はお粥に梅干し。昼はご飯に味噌汁と漬物。夜はそれに別菜とよばれるオカズが一品。
雲水と呼ばれる修行僧の日常の食事は、こんなものです。
しかし、それでも厳しい修行に耐えることができます。
野菜を中心とした材料で、いかに美味しく、栄養のあるものを工夫できるか、
典座(てんぞう)と呼ばれる、食事係りの責任者の老師はいつも心をくだいています。

道元禅師がお示しになった『典座教訓』には、食事を用意する際の心構えが、事細かに書いてあります。
例えば
「材料がおおすぎるとか少なすぎるとかの不満を表情に表したり、口に出して言うことは慎まなければならない。
 典座たるもの、一日中、食材と調理器具に心を傾け、物と心が通い合うように、一体となるように励まねばならない」と。



写真は、曹洞宗の大本山であります、横浜鶴見の總持寺様のお膳。
お祝いごとなどの時に頂く、二の膳です。
結構ボリュームがあります。拙僧が頂戴しても、お腹が一杯になります。
野菜を作った農家の方、それを運ぶ流通業者の方、販売する方々、そして調理と配膳を行ってくれる方々。
それらの人々のご苦労と、お気持ちを想うと、自然に手が合わさるのです。           合掌



(今日も有難く頂戴します)