2023.12.9㊏~10㊐に、久万高原町・川瀬歌舞伎保存会の皆様のご協力を得て実施された古い衣裳類の調査撮影作業の様子が、「広報・久万高原」の2024年1月号に紹介されました。
なお、太鼓台の古刺繡と川瀬歌舞伎の古い衣裳との関連性については、すでに共通点や関連が判明しているものもありますが、他の農村歌舞伎等の衣裳との関連性も眺めてみたいと考えています。
例えば、農村歌舞伎が盛んな小豆島各地の古衣裳や、高松市香川町の祇園座の古衣裳、愛媛県西予市野村町の乙亥相撲の化粧まわし、そして幸運にも今なお現存している年代物の太鼓台古刺繡などとの関連を見る必要があります。
そのような確認の作業を極めることによって、地方における農村歌舞伎や太鼓台の文化が〝どのように発展してきたか、それぞれ互いに影響しあってきたか〟等が、より客観性をもって理解できるものと思います。
巷間、「歌舞伎の衣裳は伊勢参りや京見物などの土産として買って帰り、氏神様へ奉納した」ものとよく聞きますが、少なくとも後代になれば、豪華な刺繡付きの衣裳などはそうではなく、近場の四国内で作られたものも多々あったことが推測されるようになりました。(地歌舞伎が新規に登場した時代には、先進地の上方で買い求めたものと思いますが、やがて四国内でも豪華な刺繡付きの衣裳が、太鼓台刺繡の発達に影響されながら制作されたものと考えています)
(終)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます