最後の旅を始めよう

-黒の英雄譚・零-

本当に怖いのはゲーム脳ではなく偏見なのかもしれない

2021年01月23日 | ツレズレ日記
悲報・ゲーム規制条例はフィクションではなかった!!

知っている人にとっては、今更な話題かも知れませんが、
香川県が『ネット・ゲーム依存症対策条例』なるものを
去年の4月に施行されていたそうですね。

…これには、私も、かなりの危険感を覚えます。

なんでも、この条例のきっかけの一つに、
あの悪名高い「ゲーム脳」の話がある様です。

既にご存知かも知れませんが
「ゲーム脳」というのは平たく言うと
「ゲームをすると、認知症患者と同じ脳波になっちゃうよ」という説を
日本大学文理学部体育学科教授という大層な肩書きのある人が提唱したのです。

しかし箱を開けてみたら、その脳波計は教授の作った簡易的なものであり
これで測れるのは筋電図くらいだったそうです。

つまり、これは思い込みだけで提唱された根拠に薄い理論であり、
ゲーム批判フィルターの生み出した偶像崇拝に過ぎなかった訳です。

この教授の書いた『ゲーム脳の恐怖』という本が出版された際に
「ゲーム脳」という言葉が、ちょっと話題になっておりましたが
結局、大層な肩書のある学者さんの書いた本だからといって
安易に鵜呑みにするのは危険だと思い知らされた事件でした。

しかし、その本を読んだ議員さんが、まさかの、
危険行為に及んでしまったというのが今回の条例な訳ですね。

これは、いとも簡単に、根拠の乏しい印象操作に踊らされて
行政が動いてしまうという実例に他ならない訳です。

こんな事が、現実に起こってしまうのかと思うと恐ろしい限りですね。
印象の影響力がいかに強く、
私達の思考を左右するのモノなのだと改めて感じさせられました。

(ちなみに、この条例にはこんな闇が深そうなゴシップもあるみたいです)
https://www.youtube.com/watch?v=yiU-KiTm0po

まあ私達、ゲームを作る立場の人間に出来る事は、
少しでもゲームの印象を良くする為に、世の為、人の為になる様な
良作を作り続けて行くしかないのかもしれませんが…


そういえば、聞くところによると実は、
ゲームが認知症予防につながるという研究もあるみたいですね。
この辺をもっと強く押していけば、
ゲームの印象も良くなっていくかも知れません。
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/020100/d00201199_d/fil/06seisakushouwakayama.pdf

考えてみれば「ゲームは若者のモノだ」というのも
一種の偏見なのかもしれませんね。

これから高齢化社会になり一番分母の大きい世代になる訳ですし、
自由に使える時間も、お金も、若者より多く持っていて
その上、まだ誰も手を付けていない未開発の顧客層な訳ですから
じつは、凄い潜在ニーズを抱えたブルーオーシャンなのではないですかね?

認知症予防を謳い文句にしてマーケティングしていけば、
先行者利益で一財産築ける上に、世の為にもなり、ゲームの印象も良くなる
一石三鳥ではないですか。

そう、時代は高齢者を狙っていくスタイルです!
(なんだか最後詐欺っぽくなりましたが…)
コメント
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