大府市議会議員 たかばとくこ の日々

2007年、政治の素人が議会に飛び込んでみました。

地域自治区(協議会)制度雑感=コミュニティ政策学会第11回シンポジウムに参加して

2012-07-07 23:31:35 | 地方自治
 コミュニティ政策学会第11回大会に参加しました。参加者は学識者、まちづくりNPO、行政マンなどで、議員はごくわずか。な中、懇親会場ではお目にかかったことのある方や、事務局シンポジウムに参加してたという方、行政マンでも議会事務局経験者などつながりのある方も多かった。
議会改革で有名な伊賀市で市民サイドからの仕掛人、という方とつながったり、交流会義in九州で私の姿を見た、と覚えていてくださった方も(びっくり!)

 コミュニティ政策学会シンポジウムは、合併を契機に自治区制度を導入した3市の事例を検証。自治区制度が行政のどの役割を担っているか→諮問機関や政策提言型、地域ビジョンをもとに自己実施型などさまざま。
町内会長と地域協議会の関係、地域協議会の公平性正当性(=税金の使途としての是非)などがパネルディスカッションで語られたが、
 委員の公選制と諮問提言型を備える上越市のパターンなどは特に、議会との関係性時には議会不要論との議論になる。
私の見解としては、行政に住民が関わるチャンネルは多いに越したことはないので、地域協議会もその意義は大きいし、議会はより全体最適の協議や市民サイドの行政のセミプロ的な役割になっていけると思う。
地域自治が進んだ自治体と、そうでないところとは、議会の姿や定数の議論も異なってくるんじゃないかと思った次第。

 シンポジウムで議論された地域協議会(自治区)制度はあくまでも行政が設定しているもので、行政の管轄の範囲あるいは行政が今届いていないが行政が行うべき範囲について、その自治区がどう考え判断するか(実働型は加えてどう行動するか、もついてくる)という位置づけなので、住民自治という観点では、
●行政の範囲にない「地域課題の解決、地域の望む姿に向けた行動」まで、行政が定めた自治区制度で行うのか行うべきか?・・・そこは行政に縛られる必要はないが違和感が残る。とはいえ、自治区制度を住民発意で設置するのはあまりにハードルが高いし。
●住民の無関心をどうするか?これは地域自治でも団体自治(行政)でも議会制度でも共通した課題である。地域自治の担い手不足、行政が委員の公募をしてもパブコメをしてもそれほど反応のない現実、深刻な議員のなり手・人材不足(昨今優秀な人材は社会起業に向かいがちかと)。住民サイドから見れば、自分の生活に必死で忙しく、そこに住んでいるというだけでそこまで関心を持て、行動しろというのも大変なことだ。

 大府市にも自治区制度はある。今回の事例から系統分類をおおよそ踏まえてみると、大府のものは今回の分類とは異なると見え、事例にあったような地域協議会の性格を大府市の現状の自治区制度に持ち込むのは違うように思う。ともあれ、名古屋の地域委員会と自分のところくらいしか理解できていなかった自分には躍進の学習となった。

 住民自治、地域自治は深い。難しい。先週の「地方政府の多様化シンポジウム」前にこの学会だったら、また違う気づきがあったのだろうと少しタイミングが悔やまれた。

7月6日(金)のつぶやき

2012-07-07 02:26:35 | 日常
23:01 from Seesmic
まばゆい閃光のあと爆発音のような落雷。近くに落ちたもよう。少し経つけど消防、救急の音はしない。大丈夫だったのかな?こんな落雷はあまり経験ないのでびっくりした。猫ズは机の下に集まってる。飼い猫で野性はカケラも残ってないけど、彼らなりに驚いたらしい。

by takaba_tokuko on Twitter