老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

原発うごかすな!実行委員会のblogをお借りしています。
連絡先:saikadouyamete@yahoo.co.jp

<報告>「とめよう!原発依存社会への暴走 関電包囲大集会 」を開催 2024.12.8

2024-12-25 17:29:46 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
チラシ配布 スタッフ 大募集!!!


■■「とめよう!原発依存社会への暴走 関電包囲大集会 」を開催■■
  (2024.12.08関西電力本店前)


12.8関電包囲大集会の成果を、原発全廃の突破口に!







12月8日に開催された
「とめよう! 原発依存社会への暴走関電包囲大集会」
(主催:老朽原発うごかすな!実行委員会)には、寒風にもかかわらず、
関西、福井、首都圏、四国、愛知、青森など、全国から700人近い
ご参加をいただき、原発推進に暴走する石破政権や電力会社に「NO!」の
熱い決意を突き付けることができました。



冒頭、主催者を代表して、中嶌哲演さんは、
「ゼニ金まみれで建設された若狭の原発」
「農村部に危険を押し付け、後世代に負の遺産を残す原発の全廃を達成したドイツ」
「いまや核のゴミ銀座へと変貌しつつある若狭」について述べ、
原発運転の理不尽を訴えられました。

主催者あいさつ 中嶌哲演さん



先の米原市長・平尾道雄さんは、戒厳令を止めた韓国の市民の行動に賛辞を呈し、
能登半島地震が教えた「原発稼働の無謀」に触れ、
「現場が動けば変えていける。被曝前提の利権にまみれた原子力行政を変えよう」と、
力強く結ばれました。

平尾道雄さん・前滋賀県米原市長


老朽原発うごかすな!実行委員会を代表して木原壯林さんが、
原発をめぐる政府と電力会社の動向・情勢を述べ、
「目に見え耳に聞こえる大衆の運動を高揚させ、原発を全廃しよう!」
と訴えました。

木原壯林さん


青森から駆けつけた中道雅史さんは、
27回目の完成延期が発表された青森県六ヶ所再処理工場および、
9月に東電柏崎刈羽原発から使用済み核燃料が運び込まれたむつ市の
「中間貯蔵施設」について話し、
石破首相の「原発維持は、核の潜在的抑止力」という発言を上げ、
反戦反核の闘いは一体であることを強調しました。

中道雅史さん


井戸謙一弁護士は「2006年に金沢地裁で(当時・裁判長)判決を出したとき、
能登の活断層は分かっておらず、4メートルも隆起するなど
誰も想定していなかった。
このように、地震学の進歩は心もとない」と述べ、
地震多発地域・日本の原発の早期全廃を訴えました。

井戸謙一弁護士


敦賀市民の山本雅彦さんは、過去13年間全く発電せず、
原子力規制委員会(規制委)が運転不認可を決定した敦賀原発2号機
を抱える日本原電は、今も各電力会社から徴取した電気料金で
生き延びている事実を告発し、欠陥工事、不祥事続きで、
日本原電は原発を運転する資格がないと断じました。

敦賀市民・山本雅彦さん


原発に反対する5政党
(社会民主党、新社会党、日本共産党、緑の党グリーンズジャパン、れいわ新選組)が登壇し、
「地震に脆弱な原発の全廃、自然エネルギーへの移行」を目指すアピールをしました。



名古屋地裁で老朽原発運転延長許認可の取り消しを求める裁判
(2025年3月14日判決予定)を闘う
<老朽原発40年廃炉訴訟市民の会>草地妙子さんは、規制委審査のいい加減さを明らかにしました。

老朽原発40年廃炉訴訟市民の会


原発賠償京都訴訟原告団は、
国と東電の加害責任を明らかにし、避難の権利を認めさせ、
損害賠償を求める控訴審(大阪高裁、12月18日判決予定)の論点を
簡潔に紹介されました。

原発賠償京都訴訟原告団


労働団体
(平和フォーラム関西ブロック、全労連近畿ブロック、大阪ユニオンネットワーク)
からは、労働組合の力で「原発依存社会」に向かって暴走する政府と電力会社に
「NO」を突き付ける決意が述べられました。

平和フォーラム関西ブロック



全労連近畿ブロック



大阪ユニオンネットワーク


最後に、「集会アピール」(下記参照)を高々と読み上げられ、
満場の拍手で採択されました。

なお、本集会には、全国で、反原発、反核燃料施設を闘う24の団体から
メッセージが寄せられ、プログラムとともに冊子として配布されました。

集会後、参加者は西梅田公園から大阪駅までの約1時間のデモ行進に移りました。
途中、手を振り、声をかけて下さる市民や飛び入りのご参加もあり、
大いに励まされました。


西梅田公園からデモ出発



とめよう!原発依存



とめよう!原発依存



国道2号線を大阪駅に向かって進む



梅新交差


▼▼ 12.8集会アピール ▼▼

原発は、地震や津波などの自然災害に脆弱で、現在科学技術で制御できる装置でないことを、
発生後13年半を経た東電福島第一原発事故および本年元日の能登半島地震が、
大きな犠牲の上に教えています。
原発が、過酷事故を起こせば、人の生業(なりわい)を奪い、避難の苦汁を強い、
関連死する方も多数におよびます。

巨大地震の発生が危惧される今、原発の早急な全廃が求められます。

それでも、自公政権は、 数を頼んで成立させた原発推進法(いわゆる「GX束ね法」)の
実態化のために、「原発の最大限活用」を謳う第7次エネルギー基本計画の策定を進めています。

一方、原発依存経営にのめり込む電力会社は、加圧水型原発だけでなく、
沸騰水型原発である女川2号機を10月29日に、島根2号機を12月7日に再稼働させました。

人の命と尊厳を蔑ろ(ないがしろ)にした「原発依存社会」への暴走です。

とくに、関電では、来年、稼働可能な原発7基の内の5基が
運転開始後40年を超える老朽原発となります。
すでに50年を迎えた高浜1号機およびもうすぐ50年超えの高浜2号機、美浜3号機は
超老朽原発です。

老朽原発では、圧力容器が脆化し、配管や送電ケーブルの損傷も進んでいます。
危険度急増の老朽原発の即時廃炉を求めましょう。

ところで、原発を運転すれば使用済み核燃料が発生します。
その使用済み核燃料を保管するプールが満杯になれば原発を運転できなくなるため、
電力会社や政府は、放射線量と発熱量が減少した使用済み核燃料を乾式貯蔵に移して、
プールに空きを作ることに躍起です。
しかし、使用済み核燃料の行き場として、原発推進勢力が稼働を願望していた
青森県の再処理工場の完成は、8月23日、27回目の延期となり、使用済み核燃料は
行き場を失いました。

今、世界は原発縮小、自然エネルギーへと向かっています。
自然エネルギーは、燃料費がほぼゼロですから、コストが安いのは当然で、
地球環境の保全にも有効です。
国際情勢の影響を受け難い自前のエネルギーです。
過酷事故に至ることもありません。

「目に見え、耳に聞こえる市民の行動」の高揚によって、
人類の手におえず、行き場のない使用済み燃料を発生させる原発と決別し、
自然エネルギーのみで成り立ち、人や環境が大切にされる社会を構築しましょう!

 2024年12月8日

「とめよう!原発依存社会への暴走 関電包囲大集会」参加者一同




◆カンパをお寄せくださったみなさま(団体名)→ コチラ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トップページに戻る

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする