千歳市
千歳川に有る、千歳市インディアン水車は、北アメリカのインディアンの漁法を取り入れた、世界でも珍しいサケの捕獲施設が作られています。
明治20年、北海道庁の(初代水産課長)伊藤一隆が、アメリカの漁業を視察した所に、インディアンの人達が、水車を利用して魚を獲っていたことにヒントを得て、(明治29年)に作ったものです。
仕組みはいたって単純です。
木材を組んで筏のようにしたものを川幅いっぱいに立てて、1カ所だけ、水車に通じる1m半ほどのサケの通り道を開けておきます。
サケは上流にのぼろうと、この通り道に集まりますが、水車の羽根が、木の枠に金網を張ったザル状になっていますので、簡単にすくいあげられてしまいます。
このような施設は日本では珍しく、毎年8月20日ころから11月末まで水車を動かして、20万匹ほどのサケを捕獲しています。
この捕獲作業は、卵を人工ふ化させて、川へ放流する増殖が目的ですが、最近では、北海道に秋の訪れを告げる風物詩として、すっかり有名になり、多くの見物客で賑わっています。
千歳市インディアン水車です。
ベーリング海等回遊してやっと生まれた川に戻って来たらこの水車で一網打尽で少し可愛そうな気持ちになります。
シロサケ
余市川で生まれて、約3~5年掛けて北大平洋やベーリング海、オホーツク海等をエサを取りながら周遊し、産卵の為に又、生まれた川に戻って来ます。
鮭が生まれた川に、戻って来れるのは、諸説有りますが、生まれた川の匂いを覚えているからと、言われております。
鮭
北海道の秋の代表する味覚で、通称「秋あじ」といいます。
鮭そじょうの本拠地、北海道ならではの呼び名です。
平均2.2%の高い回帰率で、年間2300万匹が捕獲されます。
サケは平安朝の頃からカツオやタイと並んで重要な食品とされ、宮中での祀りごとに欠かせないものでした。
一般的にサケの味は、川を上がる直前に海で捕獲したものが美味しいとされますが、11月初旬にオホーツク北部の沿岸を通過して宗谷海峡にぬける「メジカ」と呼ばれる種類は、誰もが認める最高級品、本物の秋味といわれています。
代表的な料理としては、石狩鍋、塩焼き、ルイべ、フライ、バター焼き等で、頭は三平汁やナマス、肝は塩をふって串焼きに、腎臓はメフンという塩辛に利用され、通の間で持て囃されます。
また、イクラ丼は、鮭の漁場で始まった食べ方ですが、今や超人気の郷土料理の一つとなりました。
作り方は簡単で、成熟した卵をぬるま湯の中でバラバラにして、みりんと醤油で一晩漬け込んだイクラを、ノリを敷いたご飯にたっぷりとかけ青じそを添えるだけです。
ちなみに、筋子とイクラの違いは、卵巣の膜に収められたままのものを「筋子」成熟卵を1粒づつにしたものを「イクラ」と呼びます。
生のものを購入する場合、メスには卵巣(スジコ)が入っていますが、身の味はオスの方が上等です。