今日は 夕方から 地域の 保護司が集まっての 会合に参加・・・ 新しく保護司になった先生との 交流会 ( 保護司の事は 「 先生 」 って呼ぶんですよね・・・まあ 良い方向に導く・・という意味では先生かもしれませんけど、一応、非常勤の 国家公務員 という立場になる訳で、法務大臣から 委嘱されている事もあり、秘守義務とか、いろいろと 難しい問題も多いわけで こうした 交流会を通じて先輩保護司の 体験を 学ぶ為の 交流会 なんです・・ ) 詐欺や窃盗、薬物、暴力 等々 様々な事件に関係した 人達と接する機会の多い 保護司ですから、それまで経験した事のない 場に 直面する事もある訳ですし、注意しなければならない事とかも 机上論の話では無い事も多いんです・・・ 今日 改めて 気が付きましたけど、私も もう 8年も保護司をしているんですよね・・・・ まだ 若いですから ( 保護司の世界では まだ 私の年齢は 若い方なんですよね・・・ 実際に若いですけど・・ ) 保護司定年まではまだ 数十年ある訳で これまでも 様々な 少年たちの 更生の お手伝いをしてきましたけど、犯罪を犯した罪は罪として そこに至るまでには 悲しい時間を過ごさざるおえなかった 少年達 ( 少女の事も 少年と呼びますけど ) には 心の叫びを聴く事もある訳で・・・ 罪を償った彼等に 温かい目を向ける事は とても大切な事なんですよね・・・ 育児拒否 や 児童虐待 そうした 壮絶な幼少期を過ごし、逃げる先には 犯罪が・・・もちろん、そうした環境にいる すべての 子供達が 犯罪を犯す訳ではありませんが・・・ この 物が溢れ、豊かな時代、一握りのご飯すら 食べる物を与えて貰えず、空腹に耐えかねて 店先の 食べ物に 手を伸ばしてしまった 幼い少年を 窃盗とは言え 犯罪と呼ぶ事が どんなに切ない事か・・ 「 おまえなんか 産むんじゃなかった 」 と 繰り返し実の母親から 暴言を吐かれ 生きている存在すら 否定された少女が たまたま 怪我をして 血を流す事によって 周囲の目が向けられ、自分の血を流す事で 生きている存在を 確認するしか方法が無かった少女が 優しく声をかけてくれた 大人によって 薬物の世界に引き込まれてしまった事が 坂を転がり落ちるように 薬物乱用や 売春までも・・・犯罪は犯罪・・ でも 生まれた時から 犯罪を犯す為に生れて来たわけは無いわけで、幸いにして その 犯してしまった罪を償い 必死に生きて行こうとしている ひとりの 人間と接する事は・・・ 本当に自分の心を削り落とす位の辛い思いを乗り越える事が出来る 力と勇気を与えてあげる事ができるのは 周囲の大人たちであり、ひとりの力で出来る事ではないんですよね・・・ 人と人の心を繋いでいく事・・結ぶ事は 私は タティングレースと同じ事だと思っています・・・ 一目 一目 糸を結び 小さいけれど 確かな 結び目を作っていく・・その結び目を 一つ一つ連ねて行く事で、様々な素晴らしい 模様が出来き その模様が 美しい作品となって 仕上がっていく・・・ 時には 間違えて結んでしまう事もありますが、 間違えたら ほどけばいい・・・ 間違いは やり直せば また 模様を作る事が出来き、たとえどうしても ほどけずにいたら 新しい道を与えるように 添えて糸を結んでつなぎ 模様を続ければいい・・・ 一つ一つの結び目は 言葉を変えれば ひとつのささやかな 心、思いやり・・それが小さなことでも 繋がっていくと ささやかな思いではなく 大きな愛になる訳です・・・だからこそ 出来上がったものは 多くの愛が込められているからこそ 美しいんです・・・・ だから・・・ だから 私は 一人でも多くの人達に、この 素晴らしい事を 知って頂きたい・・・ 男の私が 糸を結ぶ手芸をしていると 「 いやね~気持ち悪い 私の主人がそんな事してたら 離婚するわ 」 「 男のくせに タティングレース? そんなことしないで 海でも川でもいって 釣りでもしてりゃいいのよ 」 とか面と向かって言われたりもしましたけど・・・・私が 一目ずつ結んでいた事が、支えて下さっている 多くの方々のおかげで、小さな 愛 に 見えてきたかもしれません・・・・