ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「海角七号~君想う、国境の南~」

2010-01-16 16:32:19 | Weblog
                       「海角七号~君想う、国境の南~」
シネスイッチ銀座にて。
監督・ウェイ・ダーション

台湾国内で爆発的な大ヒットとなった(「タイタニック」に次いで歴代2位!)本作であります。

ネタバレあります・・。
舞台は台湾最南端の町、恒春

台北で音楽の道を夢見ていた主人公・アガ(ファン・イーチェン)が、夢に届かず、故郷の
恒春に帰ってきた・・。

とるものとりあえず、郵便の配達の仕事をいやいや始めたアガだったが・・。

ある日の郵便物の中に、あて先住所不明の物があった・・。
日本からの郵便物で、あて先は「台湾恒春郡海角七号、小島友子様」となっている。

海角(カイカク)七号という番地は現在は無いので、あて先不明として本局へ送り返せとアガは渡されたのだが・・・。
悪いとは知りながら開けてしまった封筒の中には、60年前敗戦国の人間として日本へ引き揚げざるを得なかった男性から、台湾人である小島友子という人への切々とした恋文が七通も入っていたのである。

60年の時を超えて、過去と、現在の恋がオーヴァーラップするように物語は展開してゆきます・・。

という感じのあらすじなんですが、結構イイ感じでしょ!?
そうなんですよイイ感じだったんですよ~・・。

もし私が、台湾に生まれ育ったならば、おそらくとても素敵な映画だと感じると思うんですよ・・。その証に台湾ではミラクル大ヒットしたわけですし、ホウ・シャオシェンやチャン・イーモウなどの映画監督たちも賛辞を贈っているほどです。

しかし、私は日本人で、日本で生まれ育ったので、北京語と台湾語が錯綜するリアリティが
いま一つ掴めなかったのと、
日本人のヒロイン「友子」への演出が、「ここでなんで怒るの・・??」「なんでこんなに不機嫌なの??」よく理解できなかったのです・・。

なんでバンドが出る必然性があるのかもよくわかりません。
せっかくの60年前の「海角七号」のエピソードも、時折インサートされる程度・・・。

私的には不完全燃焼という感じでした・・。といっても、あくまで私見ですので・・。

P.S.マー・ニエンシエン演じる地酒のセールスマン「マラサン」が、ベースを持っていきなりスライ&ザ・ファミリーストーンの「IF YOU WANT ME TO STAY」のイントロを弾きだしたのでびっくらこきまして、後で調べましたら、彼はやはりバンドマンらしいです・・(^^♪。


ひきばっち的満足度★★★




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4 コメント

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そうですねぇ (KLY)
2010-01-16 21:29:51
友子の行動、バンドの設定、全ては今の台湾を如実に表した、いわゆる台湾の縮図なのではないかと思うんです。もちろん私たち日本人から見たら見え方が違うのは当然で、でもしかし、少なくとも監督を含め台湾人の方々は、台湾の現状をそこに見たのではないでしょうか。
私は同じ北京語でも台湾の人たちとなら価値観を共有でき、過去の不幸な歴史を乗り越えて、最後の2人のように未来に希望を見出せるような気持ちになりました。^^
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泣く泣く手放した愛する人 (風子)
2010-01-16 22:48:41
TBありがとうございました。
やはりこれは、台湾の歴史と文化を知る台湾人には、とても心に響くのだろうと思いますが、日本人にはそのあたりがよく把握できていないので、なぜそんなにヒットしたのかなあという感じですね。
日本人と台湾人であるがゆえに、泣く泣く別れた60年前の恋人達。二国間が平和な現代は、泣く泣く別れなくてもやっていけますよね。
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KLYさん こんにちは~♪ (ひきばっち)
2010-01-17 14:34:35
>監督を含め台湾人の方々は、台湾の現状をそこに見たのではないでしょうか。

なるほど~。現在の台湾の状況の縮図だった訳ですね・・。
そう解釈すると、この作品にかかっていたもやのようなものが無くなり、
もう一度観なおしてみたくなりました(^^♪!

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風子さん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-01-17 14:44:58
TB&コメント有難うございます(^^♪!
そうですね~。
同じ東アジアの国同士でも、
戦争中は日本が占領する立場
にあった、という過去が、台湾
と日本の現在にも影を落として
いるのですね・・・。

日本に生まれ育つと、その辺が
よく解らないんですよね。
映画の中の60年前のような別れが
もう二度と起こらないように、
願ってやみません・・・。
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