ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ハンサム・スーツ」

2008-11-30 00:01:40 | Weblog
ようやく観て参りました!!

実際の話、ボロ泣きしてしまいました(T_T)/・・!!

いや、まさか、と思ったんですけど、ピンポイントではまりましたわ・・・。

でもずるいよなぁ(ネタバレになっちゃうけど)あのシーンで「Some Day」が流れたら、俺くらいの年代は泣くって!!ズルい・・!!それでなくても年々涙腺がゆるくなってきてるんだから・・・。

ストーリー的には、母親の代から受け継いだ定食屋を営む琢郎(塚地武雄)は、料理の腕前は一流だが、女に縁がない。いわゆるブサイク・・・。

そんなある日、アルバイト募集の張り紙を見て、絶世の美少女寛子ちゃんが店でバイトをすることになった・・!!

周りの連中は琢郎をけしかけ、琢郎は寛子ちゃんに告白するのだが、やはりふられてしまうのであった・・。

寛子ちゃんにふられたのも「ブサイク」のせいだと思い、以前に声をかけられた紳士服の青山で琢郎は「ハンサム・スーツ」なるものを買った・・!!


基本は解りやすいコメディなんですけど、それだけじゃ終わらない・・!!

ポイント、ポイントで流れる80年代ポップスがつぼにはまると、涙の洪水です。

テーマソングは渡辺美里の「My Revolution」で、随所に使われています。

正直、ハンサム・スーツで、こげん大泣きばするとは思っとらんかった・・!!

「おくりびと」以来の大泣きでごわした・・(T_T)/~~~。


監督 英 勉

脚本 鈴木おさむ

出演 谷原章介
   塚地武雄
   北川景子
   佐田真由美
   大島美幸
   池内博之
   本上まなみ
   ブラザー・トム
   温水洋一
   中条きよし
   伊武雅刀   他


「7月24日通りのクリスマス」

2008-11-27 14:33:36 | Weblog
前のブログからお引越ししてきました!!


私は邦画、洋画問わず、ラブコメディはあまり観ないほうだ。

でもである・・好きな女優さんが出ているとなると、それだけで観ちゃうんだなこれが\(゜ロ\)(/ロ゜)/・・。

「ケイゾク」をDVDで観て以来、私の一番のお気に入り、中谷美紀が出ているこの映画を紹介せず

にはおられない!「7月24日通りのクリスマス」である!!

え~、ま~、もてない女性のシンデレラ・ストーリーである。(なんちゅうおおざっぱな説明)!!

ほかの女優さんだったら、正直のところ観ないでしょうね。

しかし、中谷美紀って、美人なのに、もてない役もできるっちゅうところが、すごいね。おせじぬきで。

佐藤隆太がいい味だしてんだなぁ・・切ないなぁ・・俺みたい・・(T_T)/~~。

上野樹里もピンポイントでキメぜりふいいですねぇ!

川原亜矢子さん意味もなくゴージャス!!!

でも、素直にみてあげると、すごくストレートでいい映画ですよ(^^♪!!

大沢たかおもカッコイイしー!!うらやましー!!

原作 吉田修一
脚本 金子ありさ
監督 村上正典

出演 中谷美紀
   大沢たかお
   佐藤隆太
   川原亜矢子
   上野樹里
   阿部 力
   YOU
   劇団ひとり 他

追記 今、見直すと、コメディじゃないっすね、「ラブストーリー」ですね。失礼いたしましたm(__)m。


「タクシー・ドライバー」

2008-11-25 19:36:23 | Weblog
 オープニングで煙の中から現れる黄色いタクシー・・・。

トラビス(ロバート・デ・ニーロ)はかつてベトナム戦争で海兵隊に所属していた。

ある日タクシー会社を訪れ、「やとってくれないか・・。」「日勤、夜勤どちらがいいんだ?」「一日中働くよ、眠れないんだ・・どこでもいくしね・・」

大都会ニューヨーク・・・トラビスは他のドライバー達が嫌がる危険な街にもタクシーを流した・・。
夜の闇に光るネオン、男、女、ゲイ、売春婦・・・。
「いつかこの汚いものを全て流し去ってやる・・・」トラビスは危険なほど、過剰な正義感を持ってしまっている・・。

ある日中、タクシーを流していると、偶然、選挙事務所の中に素敵な女性をみつけた。彼女の名はべッツィ(シビル・シェパード)。

トラビスは彼女に一目ぼれしてしまったのだ!

トラビスは、選挙のボランティアをやりたいとベッツィに近づき、デートに誘うこ

とに成功した。しかし・・・。

この作品は1976年のものである。

今であれば、間違いなく「ストーカー」「セクハラ」などで警察沙汰になろうとこ

ろだが、トラビスは執拗にベッツィに電話したりする。

言ってみれば、それがこの映画のへそ「トラビスの狂気と正義感」なのであろう。

この映画の感想は結構二極化されるという。全然面白くないという人と、すごく気に入る人と。

若い頃のデ・ニーロが漂わせる危うい感じに浸れれば、それで良しだと思う。

この作品は、公開後も、ある事件の引き金のひとつになったと言われたり、12歳

で少女娼婦を演じたジョディ・フォスターが話題になったり、穏便ではない作品だ

が、ジョディ・フォスター自身は最近のインタビュー(どこのか忘れましたm(__)m)で

「私はタクシー・ドライバーのような作品が好きですね・・」とゆっとりました・・・。

まだ見たことのない方は、怖いもの見たさで・・どうぞ!!

監督 マーティン・スコセッシ

脚本 ポール・シュレイダー

音楽 バーナード・ハーマン

出演 ロバート・デ・ニーロ
   シビル・シェパード
   ピーター・ボイル
   ジョディ・フォスター
   アルバート・ブルックス
   ハーヴェイ・カイテル
   ダイアン・アボット   他



「まぼろしの邪馬台国」

2008-11-25 12:49:31 | Weblog
 観て参りました!

吉永小百合さん、綺麗ですね。竹中さんと並ぶとよけいに・・いや・・失敬(笑)

 NHK福岡でラジオの声優をしていた和子(吉永小百合)は、ある日のゲストに

来た、島原鉄道社長、宮崎康平に「わしは、目の見よらんけん!美人じゃのお~!

!」と顔中を触られ、「あんた、島原へ来んしゃい!!」と、唐突に誘われた・・

・。「九州の歴史」という番組でのことだった・・・。

社内での左遷などもあって、
一ヵ月後、和子は島原行きの汽車に乗っていた・・。

「よう来たのう!!」
3ヶ月という期限付きで、島原初のバスガールたちの立ち居振る舞い、言葉遣い、お化粧などの講師として、和子は働くようになる・・。

そして島原観光も徐々に軌道に乗り始めた頃、島原を豪雨が襲った!!
雨の中、線路の点検に行って九死に一生を得た康平が、流されぬように握り締めていたものは・・縄文式の土器であった・・!!

それ以降康平は、本業をかえりみず、土器の発掘に熱を入れ・・そのあげくは島原鉄道を解雇されてしまう・・。

三ヶ月という約束の日が来て、島原の駅に立った和子をベンチで待っていたのは、康平だった・・。

いや、映画を観ていただけば分かると思いますが、

宮崎康平さん、かなり変わった方ですな・・・。かなり自己中ですし・・。

それを支えた和子さんは素敵な女性ですね。「運命を楽しむ」とおっしゃられたそ

うですが、なかなか言えるものではありません・・。

さて、宮崎康平役なんですが、竹中さんでよかったのかな・・?という疑問が残り

ました。しかし他に誰を、と考えると、あのアクの強い役・・(個人的には、小林

薫さんがいいなと思うのですが)。

石橋蓮司さん相変わらず、いい味だしてます(^^♪。

柳原可奈子さん、バスガールの役で、恋人窪塚洋介さんとチッスばしてからに!!
くぅ~!!

余貴美子さんもいいですねぇ~!!

それにしても、後半の旅の風景の美しさ・・・。堤監督のねらいここにあり、という感じでした・・。

監督 堤幸彦

脚本 大石静

音楽 大島ミチル

出演  吉永小百合
    竹中直人
    窪塚洋介
    風間トオル
    平田満
    柳原可奈子
    黒谷友香
    麻生祐未
    石橋蓮司
    ベンガル
    江守徹
    大杉漣
    余貴美子
    由紀さおり  他









「ハッピーフライト」

2008-11-22 12:44:53 | Weblog
 ようやく観て参りました!

開口一番、面白い\(~o~)/!!理屈抜きに楽しめる!笹野高史さんナイス!!

航空業界のそれぞれの持ち場を、普段見ることが出来ない視点で描いて、新鮮でした。かなり研究したとおもいますよー。

まあストーリー的には、羽田から飛び立った旅客機が、様々なアクシデント・・・
機内で・・・。

って感じなんですけど(笑)、これはもう観てもらうしかない!!

機長への最終訓練のために搭乗した副操縦士に、田辺誠一。

威圧感のある教官操縦士に時任三郎。

国際線初搭乗?の新米CAに綾瀬はるか。

鬼チーフパーサーに寺島しのぶ(ほんとにコワかった(T_T)/)

あと、搭乗するまでのお客さんの受付、対応、などを一手に引き受ける、グランドスタッフ(この映画観るまで呼び名知らんかった)に田畑智子、平岩紙。

それ以外にも、オペレーション・ディレクターとか、バード・パトロールとか
管制塔、ディスパッチャー・・・。

あ~~~~横文字がおおいーーー!!

でも、すごく楽しい映画ですよ!!

監督 矢口史靖

出演 田辺誠一
   時任三郎
   綾瀬はるか
   吹石一恵
   田畑智子
   寺島しのぶ
   岸部一徳
笹野高史
   田山涼成
   平岩 紙
   ベンガル   他



~coffee break~

2008-11-21 09:09:34 | Weblog
Long Vacation
何となく人恋しくなった時に、このドラマを観ますね・・。

自分はTVドラマあまり観るほうではないんですが・・。これだけは何回観たか分かりませんね(笑)。

山口智子さんて、素敵です!同い年(関係ないね(T_T)/~~~)。

木村拓哉さんも、カッコイイっす!

これみると、ほっとするんですよね~・・。



「キャプテン」

2008-11-20 01:44:33 | Weblog
 ご存知の方も多いと思うが、原作はあのちばあきお先生の漫画「キャプテン」である。
 この映画は、ともすると「家族向け」「ファミリー」などの分類でレンタル屋さんに置かれているかもしれない。

確かに家族で見るのに向いていることは事実だが、

この映画ほど、少年野球の本当の姿を誇張なく描いたものは他に無い!

「年俸何億円」とか「契約金何千万円」という世界が悪いとは思わないが、
そういう世界とは全く違う場所で、野球をすることが楽しい、とただひたすら白球を追いかけている少年たちがいるのだ!

 主人公、谷口タカオは中学3年生。

6月、墨谷二中に転校してきたばかり。前の青葉学院でも野球部にいたので、転校初日に墨谷二中の野球部に入部した・・。

青葉学院の野球部は、全国優勝を何回もしている超名門校・・。しかしタカオは補欠にも入れず、3年になっても1年生に混じって球拾いをしていた・・。
なので「こんどの学校なら、野球を楽しめるかもしれない」と、思っていた・・。

 入部早々、3年のキャプテンが家の事情で退部してしまった・・。

途方に暮れる墨谷ナイン・・。と、その時、

「谷口、それ、青葉学院のユニフォームじゃねえの!?」
「そうだ!!谷口さん!!早く言ってくださいよ~!!」

「いや、ぼくは・・・。」
「青葉学院て全国大会優勝の常連ですよね!!」

ひょんなことから、キャプテンに選ばれてしまったタカオ・・・!!どうする!!

野球は9人しか試合に出られない。交代用員(補欠)が9人ベンチ入りを認められ、計18名が背番号のあるユニフォームを着ることができる(プロは別)

それ以外の選手はベンチの外で応援をする。言ってみれば、球拾いだ。
私もそうだった。公式戦はおろか、紅白戦にも出られない。

野球がしたくて入った部活で、野球出来ない悔しさを、この映画は見事に言い当ててくれている!感涙!!

蛇足だが、私はこの原作「キャプテン」を小学生の時に読み、それがきっかけで野球を始めた・・・この作品は私にとって大切な宝物なのである・・・。

監督・脚本 室賀厚

出演 布施紀行
   小川拓哉
   中西 健
   岩田さゆり
   小林麻央
   筧 利夫
   宮崎美子
   永井浩介
   河野朝哉
   菅田 俊   他










         

「ブタがいた教室」

2008-11-17 07:42:16 | Weblog
 6年2組を担任することになった星先生(妻夫木聡)が、子ブタを連れてやってきた!!
当然のようにざわつく教室・・。
「え~、こらからこの組で、食べるためにブタを飼おうと思います。」

 子供たちは、先生の知らぬまに「Pちゃん」という名前をつけてしまいます・・。
最初は糞の臭さに尻込みしていた生徒も、徐々にPちゃんの世話に加わり、もはやPちゃんは6年2組の一員のようになっていきます・・。

でも、卒業したら、誰も世話をする人がいなくなってしまう・・。

やはり、食肉センターに頼んで、連れて行ってもらうべきなのか・・。

そんな時、3年生のあるクラスから、Pちゃんの飼育を引き継ぎたいという希望が
とどきました・・・。

3年生に引き継ぐ、と、最初に決めたとおり食肉センターに連れて行ってもらう、で多数決をとったところ、13対13となってしまった・・・。


 この映画は、大阪で実際に行われた実話に基づいています。

映画後半の生徒のディベートは、実際に自由にやってもらったらしいですね。   「先生、命の長さはどうやってきめるんですか?」
こまったぞ、そういえばそうだ、人間が決めているだけだ・・目頭が熱くなった・・。

私なぞは何処かにわすれてきた、生徒たちの涙に心打たれる・・・!

星先生を影から支える校長先生(原田三枝子)、素敵ですね・・!

「動物を飼って、それを食べて、命のありがたみを知る」というような事をはるかに超えた次元で、子供たちは涙を流して討論しているような気がします・・。

監督 前田 哲

出演 妻夫木聡
   原田三枝子
   大杉 漣
   田畑智子
   池田成志
   ピエール瀧
   清水ゆみ
   近藤良平
   大沢逸美
   戸田菜穂
   6年2組の皆さん  他




「母べえ」

2008-11-13 06:45:01 | Weblog
 私はこの映画をみるにあたって、山田洋次監督の作品なので、母親とその娘たちが織り成す親子の絆を描いた作品なのだろうと、勝手に判断していた。

観ていくにつれ、確かに、親子の絆を描いてはいるが、

この映画の本質は、吉永小百合演じる「母べえ」の人生をとおして我々に投げかけられる、強烈な反戦のメッセージなのであることに気付かされる。

戦闘シーンなど一切使っていない、ある親子の人生をとらえた、戦争とはいかに大切なものを失ってしまうのか・・・そしてそれは二度と帰ってはこないものなのだということを痛切に描き切っている。

昭和15年1月・・。
東京のとある街、野上家は、「父べえ」「母(かあ)べえ」「初べえ」「照べえ」
の四人家族。お互いの呼び名の下に「べえ」を付けて呼ぶようにしたのは、ユーモアの好きな父べえが考え出したこと・・・。

仲睦まじい家族であったが、昭和15年2月、父べえが治安維持法違反で検挙されてしまった!
いわゆる「思想犯」というやつである。当時日中戦争は「聖戦」と呼ばなくてはならず、「戦争」と書くだけで思想犯扱い、反対でもしようものなら、「国賊」「売国奴」と言われた時代であった。

なかなか面会の許可が下りずに、野上家には暗い日々が続いていたところ、
ある日、父べえの昔の教え子である山崎(浅野忠信)が訪ねて来た。
不器用だが実直な山崎は「山ちゃん」と呼ばれ、野上家にはなくてはならない人になってゆく・・。

東京で絵の勉強をしている、父べえの妹、久子(檀れい)おばちゃんも食事や雑事の手伝いをしに来てくれるようになり、野上家は父べえのいない穴を、なんとか見えないように暮らしていた・・・。

この映画は、最期まで観ていただけば解ると思うが、強烈な反戦メッセージを持っている。反戦映画と言っても過言ではないだろう。

山田洋次監督が、このように強烈な反戦の意をあらわした映画を、私は観たことがない。

ラストの「君はいつも5時半に起き・・・」涙を禁じ得ない・・。

私にとって、山田洋次監督の映画で、最も好きな作品になった!


山田監督、素晴らしい映画を、有難うございます。何度も、何度も、観たい映画です・・。

監督 山田洋次

出演 吉永小百合
   浅野忠信
   檀れい
   志田未来
   佐藤未来
   坂東三津五郎
   笑福亭鶴瓶
   笹野高史
   中村梅之助
   大滝秀治   他  





「ゴーヤーちゃんぷるー」

2008-11-08 19:22:14 | Weblog
 多部未華子の主演作品が頻出してますが、好きだから独断と偏見でいてまえー!!
 真っ暗な気持ちで歩く学校までの道・・。クラスメイトは完全に自分をシカトして追い抜いてゆく。ひろみ(多部未華子)はシカトのターゲットになっていた・・。学校では皆ストレスを抱え、次のシカトのターゲットを探していた・・。
ひろみは祖父(北村和夫)と祖母(長内美那子)との三人暮らし。写真家だった父は海で亡くなり、母親の喜美子(風吹ジュン)はひろみがまだ幼い頃に家を出ていった。
 学校にも家にも味方はおらず、いる場所さえ見つけられないひろみはいつしか自分の部屋に引きこもるようになった・・。
真っ暗な部屋の中、インターネットだけが唯一の外との窓だった。
 ひろみは掲示板で知り合ったメル友の「ケンムン」と名乗る青年には本音を打ち明けていた。
ケンムン(武田航平)は西表島のダイバーズショップでインストラクターをしているらしい。偶然にも、西表島は母・喜美子が住む島でもあった。
 ケンムンに会うため、そして、喜美子に会うため、ひろみは部屋を飛び出した!
 
 原作は、竹内絋子さんの「まぶらいの島」という児童小説です。
まぶらう=護られる 生きるとは、まぶらいあうこと・・。厳密には、鹿児島の加計呂麻島あたりで使われている言葉(原作は加計呂麻島が舞台)らしいです。
 西表島の自然をバックに、多部未華子が走る!走る!
大城美佐子さんがいいねぇー!
文化庁のお墨付きの映画ですが、肩肘はってないし(^^♪。
 レンタルDVDがなかなか置いてないのがかなしいなぁ・・(T_T)/~~~。

原作 竹内絋子 「まぶらいの島」
監督 松島哲也

出演 多部未華子
   風吹ジュン
   武田航平
   大城美佐子
   美木良介
   下條アトム
   新海百合子
   土平トンペイ
   石坂みき
   谷貝里緒菜
   藤村幸子
   玉城 満
   田中隆三
   長内美那子
   北村和夫

   森田健作(特別出演)

「砂の器」

2008-11-08 10:24:55 | Weblog
 過日、俳優の緒方拳さんがお亡くなりになった。
また一人、日本の名優が減ってしまった・・。寂しい限りである・・。
私が観た緒方拳さんの作品で、一本挙げよといわれると・・・困る・・。いうまでもない、いい作品がたくさんあるからだ。主演された映画は皆さんご存知かと思うが・・・。私は以前に紹介したこの映画の三木巡査の役が忘れられない。これから見る方もいらっしゃると思うので、ストーリーにはあまりふれないが、あの優しい巡査が、主役ではないのだが、この映画の重要な幹の部分になっているといっても過言ではないのだ。
 緒方さん追悼の意味も込めて、この映画をもう一度紹介したい。

 昭和46年6月。国鉄蒲田操車場構内にて事件発生。

50~70才とみられる男性の死体発見。

頭部及び顔面を石のような物でたたき潰されており、死後操車場構内へ犯人が死体を移動。轢死に装おうとしたとみられる。

着衣、所持品等に名前なし、身元不明。

ただ1つポケットにあったトリスバーのマッチを手掛かりに、捜査員が聞き込みを行ったところ、殺された人物と、犯人と思われる30~40才位の男が一番奥の席で話をしていたとのこと。

さらに聞き込みを進めると、一人の女給さんが2杯目の水割りのおかわりを持って行った時、

「カメダはどうした・・・とか・・・カメダは変わらない・・・とか・・東北弁で話しているのがちょっと聞こえましたが・・。」

東北弁の「カメダ」・・。ただ1つの手掛かりをすべに、警視庁の今西(丹波哲郎)と蒲田署の吉村刑事(森田健作)は秋田へ急ぐ・・・。

この映画の中で、緒方さんは、後半に登場する「三木巡査」を演じている。観ていただけば解るが、実直で、人情に厚い巡査である・・。この映画を何度観ても、三木巡査のところは涙を禁じえない・・。

数年前にTVでも中居正広さん主演で「砂の器」をドラマ化していましたね。

この映画版は昭和49年の作品で、主人公が背負っている「宿命」がTV版とは違います・・。

昭和40年代、松本清張原作の映画が次々と作られる中、「砂の器」は、そのテーマの難しさからか、まるで登頂を拒む処女峰の如く映画化の話が出ては消えていったそうです・・。

緒方拳さん、たくさんの映画をありがとう。ご冥福をお祈り致しますm(__)m。

脚本 橋本忍・山田洋二

監督 野村芳太郎

出演 丹波哲郎
   加藤 剛
   緒方 拳
   森田健作
   島田陽子
   加藤 嘉
   渥美 清
   佐分利信   
   山口果林   他

suna no utuwa






「闇の子供たち」

2008-11-04 16:16:52 | Weblog
タイにおける、幼児売買春や、臓器密売など、貧困層の子供たちが現実に直面している事実を描いた、阪本順治監督の問題作。
 タイ在住の新聞記者南部(江口洋介)は、若いフリーカメラマン与田(妻夫木聡)らの協力を得て闇のルートで取引されている臓器の密売に関する取材を始めた。一方、現地タイのNGOバーンウンアイラック(愛あふれる家)に「自分探し」のためにやって来た音羽(宮崎あおい)は、タイの貧困層の暮らしの現実に直面していた。NGOの女性所長ナパポーンは、気がかりなことがあった。
読み書きを教えていたアランヤーという少女が最近姿をみせなくなっていたのだ・・・。
正直、ここまで描写するのかと、大の男の私がスクリーンを見るのを一瞬ためらう
ほどのリアリズム。
阪本監督いわく「売春宿で、ペドファイルの男が子供の手を引いて部屋に入ったら
カット、ではなくて、ペドファイルたちの醜い裸体とその虐待行為をきちんと写すべきだと考えた・・」
監督の執念が感じられる。
この作品は、日本映画史に残るであろう問題作だ。
封切り当初は単館上映だったこの作品も、2008年9月14日現在、首都圏では4,5館で上映されている。私ももう一度見ようと思っている。

原作 梁石日
監督 阪本順治

出演 江口洋介
   宮崎あおい
   妻夫木聡
   プライマー・ラチャッタ
   プラパドン・スワンバン
   佐藤浩一  他

「ICHI」

2008-11-04 14:37:06 | Weblog
 「何斬るかわかんないよ、見えないんだからさー・・」
名セリフです!!カックイイ(^^♪綾瀬はるか!!

 吹雪の中を盲目の女たちがゆく・・。

集団で旅をしながら三味線と唄で生業を立てる盲目の女たちを、瞽女(ごぜ)と呼ぶ・・。

彼女たちには掟がある。男と関係を持った者は、一座を追われ、「離れ瞽女」となるのだ。どのような事情があっても・・。

 市(綾瀬はるか)は離れ瞽女・・。とある日、野党にからまれ「こいつは上玉だぜ」と窮地に追い込まれた!?ところに、一人の侍(大沢たかお)がやってきて仲裁にはいる、が、なぜかこのお侍、刀が抜けねぇ・・!?
すべて一貫の終わりかと思ったその時、
仕込み杖から抜いた市の剣が一瞬にして野党らを斬って落とした!!

マッテマシタ!!べんべべん!!お侍さんも腰がぬけたようで・・。

このあと、辿り着いた宿場町でお約束の宿場町Vs.野党という時代劇になくてはならないシチュエーションがありまして・・。

市とお侍の運命やいかに!?べんべん!!

いやぁー最初の15分間は、スピード感があって綾瀬はるかの殺陣も見事で、スクリーンに引き付けられる感じでしたが、正直なところ、それ以降、大沢たかおとの心の交流、言ってしまえば恋愛映画のようなものに近くなってしまって・・。

観る人によるんでしょうけど、私的には、綾瀬はるかにもっと斬って斬って斬りまくってほしかったですね!!

監督 曽利文彦

脚本 浅野妙子
 
音楽 リサ・ジェラルド

出演 綾瀬はるか
   大沢たかお
   中村獅童
   柄本 明
   竹内 力
   利重 剛
   佐田真由美
   島 陵佑
   杉本哲太  他

「がんばっていきまっしょい」

2008-11-04 10:45:08 | Weblog
 キャッチ、ロー、キャッチ、ロー・・・
「ひがしこうー!!がんばってーいきまっしょい!!しょい!!」
 田中麗奈が鮮烈なデビューをかざった、愛媛の松山を舞台にした青春映画です!

 本編では「伊予東高校」として描かれている主人公が入学した高校、このモデルは「松山東高校」なのだそうです・・。

 伊予東高校に入学が決まった悦子(田中麗奈)だが、なにか高校生活へ向けてこれという目的も見つからず、入学式の前日も「家出」と称して、港の防波堤で夕暮れまで海を眺めていた・・。
 そのとき、逆光に光る水面を一艘のボートが通り過ぎていった・・。

 入学してすぐに、ボート部へ入ろうとしたが、女子のボート部はなく、あきらめきれずに、あの日見たボートを思い出しては「ボートってええなぁ・・」
っと、突然ひらめいて、「そうじゃ!!なかったら、作ればええんじゃ!!」
青春の幕が切って落とされた・・・!

 この映画は1976年(昭和51年)が舞台の始まりとなっている。
「共通一次」や「ベルバラ」など、セリフの端々にその時代を感じさせるものがある。はっきりいって、懐かしくて泣けてくる(T_T)/~~~。
私的にはほぼその世代なので、松山生まれでもないのに、郷愁の念を抱いてしまう。ママー・・・ドゥユ~リ~~メンバァ~~♪(映画が違いますなm(__)m)

 そしてこの映画の重要なファクターの一つが、前に紹介した「赤い文化住宅の初子」でもそうだった、「方言」なのである。
 「伊予言葉」とでも言うのでしょうか・・松山弁と申しましょうか・・とにかく役者さんへの指導が徹底していて、ストーリーにリアリティを与えている。

 こんな青春を過ごしたあなたも・・・。
 こんな青春をすごしたい君も・・・。
 こんな青春を過ごしたかった私も(T_T)/

 がんばってー!! いきまっしょい!!しょい!!

原作 敷村良子

監督・脚本 磯村一路

出演 田中麗奈
   真野きりな
   清水真実
   葵若菜
   久積絵夢
   松尾政寿
   中島朋子
   本田大輔
   森山良子
   白竜
   松尾れい子
   桜むつ子
   大杉 漣  他


「容疑者Xの献身」

2008-11-01 09:38:47 | Weblog
 私はこの映画のTVドラマ編を見たことがない。じゃ、何故映画を見たかというと、他に見たい映画があったので、時間調整のため、みました。
観て得した(^^♪!!こんないい映画だと思わなかった。正直、目頭が熱くなりましたよ!!
 東京の某所。男性の死体が発見された。死体は裸で、顔がつぶされ、手と足の指を焼かれていた・・。死因は絞殺。焼き残された衣類および遺留品などから、身元は富樫慎二(無職)であることが判明。
 貝塚北警察署の刑事、内海(柴咲コウ)らは捜査を開始。
富樫の別れた妻、花岡靖子(松雪泰子)にめぼしをつけ、犯行当日のアリバイを探っていたところ、偶然にも花岡の隣人が湯川(福山雅治)と同じ帝都大学の出身であることを知る。彼の名は、石神哲哉(堤真一)。専門は数学であるとのこと。
湯川をして「僕の知る限り、彼は本物の天才だ・・」と言わしめた男だった・・。
 まぁ、こういう推理モノだから、あまり書くのは野暮だけど、役者さん皆うまいねぇ!!
 TV版も見たくなりましたよ。
「どうせTVドラマの映画版だろ~?」とおっしゃるなかれ!!
素敵な映画です・・。


原作 東野圭吾

監督 西谷 弘

出演 福山雅治
   柴咲コウ
   北村一輝
   松雪泰子
   堤 真一
   ダンカン
   長塚圭史
   金澤みほ
   渡辺いっけい
   品川 祐
   真矢みき  他