ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「日日是好日」

2020-08-26 11:03:24 | Weblog

                      「日日是好日」


劇場公開時に観たかったのですが、見逃してしまった本作を、ようやく観ることができました。

観たかったのは、「あん」での樹木希林さんがとても素晴らしかったので、本作も是非と思ったのと。。。え~、私の好きな多部未華子さんが出ているので、でした(そこかいな)

ちょい、あらすじ。。。

主人公である典子(黒木華)は二十歳の大学生。
ひょんなことから、典子は、同い年の従姉妹である美智子(多部未華子)と一緒に、「お茶」を習うことになった。

“武田のおばさん”と呼ばれている、武田先生(樹木希林)は、「タダモノではない」というウワサだった。

武田先生は、「お茶は、最初に形を作って。あとから心が入ります」と。
美智子の、それは形式主義ではないか、というツッコミに、先生も少々困惑気味。。。
そんな「お茶」のスタートだった。

やがて、季節は巡り、美智子は大学卒業後、貿易商社に3年ほど勤めた後、退職して地元へ戻り、結婚。母になる。

典子は出版社のアルバイトをしながら「お茶」を続け、三十代に。フリーライターとして仕事をしながら、長年付き合ってきた彼と、間もなく結婚するところまでたどり着くのだが。。。


その季節、季節ごとに、「お茶」のシーンが。夏は夏のお茶、冬は冬のお茶。
お茶をやったことがない私には、五感を研ぎ澄ませないと(それでも研ぎ澄めない(?)んですが(汗))、映画に置いていかれるようで、大変だったです(苦笑)

主人公の典子が、少しずつ少しずつ「お茶」を好きになってゆく過程が、丁寧に描かれます。

新年のお茶の集まり(正式名称が判らなくてすみません)での、出席者の座る場所の取り合いのシーンは、思わずちょっと含み笑いしてしまいました。皆さんやはり上座(?)へ座るのを遠慮なさるんですね。薦められて遠慮しつつそこに座った方は「ふつつかながら・・・」というご挨拶。思いがけず楽しい一幕でした。

樹木希林さん演ずる武田先生の「いつ辞めてもいいじゃない。ただ美味しいお茶を飲みに来るだけでもいいじゃないの。」という言葉が身に沁みます。

武田先生が、ひとり縁側でコーヒーをドリップしている姿は、不思議な感覚を呼び起こします。

ー世の中には、すぐわかるものと、すぐわからないものの2種類がある。すぐにわからないものは、長い時間をかけて、少しずつわかってくるー

フェリーニの「道」という映画になぞらえて、この作品のテーマであろうセンテンスが、典子の心の声として聴こえてきます。

ー毎年同じことが、できるしあわせー

武田先生の言葉が、逝去された樹木希林さんが残したメッセージのように、感じられました。

機会があったら、森下典子さんの原作も、読んでみようと思います。






ヒッキー的満足度★★★★







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バドミントン・タカマツペア解散

2020-08-22 08:59:10 | Weblog
バドミントン・リオ・デ・ジャネイロ五輪・金メダリストの高橋礼華&松友美佐紀ペアの解散が決まった。

高橋選手は8月いっぱいで現役を引退、松友選手は今までも並行してやっていたミックスダブルスに専念するかたちとなる。

バドミントン・タカマツペア、リオ五輪金の記念日に涙の解散会見

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リオ五輪(2016年)のバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した「タカマ...

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10年程前までのバドミントン、とりわけ女子ダブルスは、ランキング上位をほぼ中国のペアが占めていた。圧倒的な強さの、「壁」だった。
その「壁」を乗り越えようと、多くの日本のペアが苦心惨憺していた。小椋&塩田、末綱&前田、藤井&垣岩。。。中島慶コーチのもと、徐々に世界に通用する女子ダブルスのかたちが見え始めてきた。そこから、抜群のコンビネーションと、前衛の読みの鋭さ、思い切りのいい、時としてトリッキーでもあるネット前の飛びつき、そして後衛からの力強く重いスマッシュなどで頭角をあらわしたのが、日本ユニシス所属の高橋礼華&松友美佐紀ペアだった。

世界で上にゆく、とりわけ中国という「壁」を克服するために、繰り返し練習したのが「攻撃的レシーブ」というものらしい。
私はちょっとしかバドミントンをやったことがないので、上手に説明できないが、レシーブする際に、シャトルを相手コートの充分後ろの方まで返す、ものらしい。
前に返すといきなり叩かれるので、それを避けるのと、後ろまで届けば、逆に相手が甘いクリアを打ってくれる可能性があり、それを叩ける、ということか。


そして2014ジャパンオープン、スーパーシリーズファイナルズで初優勝。世界ランキングも1位となり、2016全英オープン優勝。そしてその年のリオ五輪で、決勝フルセット終盤デンマークのペアにリードを許しながら、最後、逆転で日本バドミントン界初の金メダルを獲得した。

世界ランキングも1位をキープし続け(一時、松友選手の怪我などもあって、下がったこともあったが)、2017年10月に陳清晨&賈一凡(中国)に明け渡すまで、長きに渡って首位の座にあった。


リオ五輪後、トップを極めたことで、その後の目標やモチベーションをキープするのに苦心したようだが、オリンピック2連覇という目標を決めてからは、BWFのツアーやアジア大会などでも元気に活躍する姿があって、前身がスーパーシリーズファイナルであった、ワールドツアーファイナルでも優勝するなど、タカマツペアのファンとしては、ガンバレー(^^♪!!という感じだったのだが、オリンピック・レースに入ってから、調子がいまひとつだったようで。。。まぁ、あれだけの数の海外ツアーや、SJリーグなんかもあって、体力、気力的にキツかったんでしょうね~(T▽T)それにコロナでオリンピック延期になっちゃうし。


タカマツのファンとしては、もうタカマツペアとしてはおそらく試合は見れないんだろうなと思うと、残念でなりません(T▽T)

男子シングルスの桃田選手もさることながら、日本のバドミントン界を現在まで引っ張りあげて来たのは、少なからずタカマツペアの功績も大きいのではと思われます。

高橋選手、本当にお疲れ様でした。少し休まれて、また違うかたちで、活躍されることを、心より期待いたしております(^^♪

松友選手、今後はミックスダブルスに専念されるとのこと、いつまでも応援いたしますので、頑張ってください(^^♪

そしてタカマツペアの解散後は、フクヒロペア、ナガマツペア、加えて志田&松山ペア、櫻本&高畑ペア、米元&田中ペア、に頑張っていただきましょう!!

以上、タカマツペア解散が残念でならないヒッキーでした。。。









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「あん」

2020-08-17 19:01:20 | Weblog
                        「あん」


映画公開時に新宿の映画館で観て、先日Amazonの配信でもう一度観ました。

ちょい、あらすじ・・・

千太郎(永瀬正敏)は、どら焼き屋「どら春」の店主。といってもほかに使用人はいない。一人でどら焼きを焼いている。
特に甘党という訳でもなく、どちらかといえばお酒好きである彼は、ある事情で、この店の店主になった。

とある日、ひとりの年配の女性が店にやって来る。吉井徳江と名乗るその女性(樹木希林)は、アルバイト募集のはり紙を見て、ここで働きたい旨を伝えて、自分で作ったという粒あんを置いて帰る。

千太郎は一度はゴミ箱に入れ物ごと放り込むが、ふと思い直して、その粒あんを口にしてみた。
驚きだった。
いま、この店で入れているあんとは別格。
千太郎はその絶妙の粒あんを置いて帰った徳江に、どら春で粒あんを作ってもらうことに決める。。。

人は多かれ少なかれ、それぞれ、他の人には言えない事情をかかえて生きているものだろう。
この映画に描かれる徳江や千太郎も。

物語後半で、徳江が語る、「自分に非がないつもりで生きていても、世間の無理解に押しつぶされてしまうことがある」という言葉が胸を突く。

この作品は、重いテーマを扱いながらも、千太郎と徳江の店でのやり取りは、時として軽妙で、観ている方も心和むシーンがいくつもある。

どら春のお客さんのひとりで、カナリアを飼っている中学生ワカナ(内田伽羅)というキャラクターも、透明感があって不思議な魅力だ。

あと、浅田美代子が、どら春の先代の奥さん役で出てくるが、「赤い文化住宅の初子」でもそうだったが、大変な役を演じきっていることも記憶に留めたい。

折に触れ、また観てみようと思っている映画です。



ヒッキー的満足度★★★★☆







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