ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

#連続テレビ小説「つばさ」第49~54回「魔法の木の下で」

2009-05-30 21:52:09 | Weblog
娘の優花に「おとうさんなんかいらなーい」と言われてしまった真瀬は、落ち込んでラジオの仕事も手につかず、部屋にこもっていた。

みちるさんが真瀬に、ラジオをやめて自分の調査会社を一緒にやらないかともちかけます。

みちるさんは真瀬のことが好きなんじゃないでしょか・・?

加乃子さんは変なかぶりものを作って真瀬にかぶせ、“親失格同士”としてなぐさめますが・・。

つばさが保育園に、園児へのおみやげとして「あま玉」を持っていった日の事・・

ラジオぽてとに優花のじいちゃんが飛び込んで来ました。優花ちゃんが保育園から

姿を消したとのこと!

真瀬は街中必死に優花ちゃんを探します!

つばさはひらめきました!ラジオを使って川越中に呼びかけるのです。

放送後すぐに情報が入ってきました。誤報もありましたが・・居場所が判ったので

す!なんと、優花ちゃんは、「甘玉堂」にいたのです!


この辺りのストーリー運びは緊迫感があって非常に面白かったですね。

そして優花ちゃんがつばさの家にいるという落とし方と、その後の千代(吉行和子)のセリフ「偶然ではありませんよ・・」もカッコ良かったです!

玉木家に泊まった優花が知秋を呼び捨てにする演出も面白かったですね。

真瀬と優花ちゃんがそれぞれ持っていたMDは、千波(阿部美穂子)さんが生前に読み聞かせの冒頭部分を録音したものでした・・。

つばさは千波さんの話の続きを考え、千波さんの両親と真瀬、それにみちるさんにラジオを通じて聴いてもらいます・・。

その物語には、「終わり」はないのでした・・・。

今週はストーリーにメリハリがあり、観ていて非常に面白かったです。
この調子でいってもらいたいですね!






「天使と悪魔」

2009-05-30 15:43:07 | Weblog
                             「天使と悪魔」

前作「ダ・ヴィンチ・コード」がえらく難解だったので、今回は身構えて観に行きましたが・・。

今回はそれほど難解ではなく、(多分「ダ・ヴィンチ・コード」の反省点をよく分析したのだと思われますが)ストーリーにもスピード感があり、音楽や効果音をばんばん使って、一流のエンターテインメントに仕上がっておりました!

ラングドン教授を演じるトム・ハンクスも宗教的説明は簡潔に述べて、アクション・シーンを頑張っていましたね。水に潜ったり、拳銃も撃ちましたね!

印象に残ったのは、バチカン機密文書館にラングドンと若手刑事が閉じ込められるシーンですね!
酸素の供給が止まってあわや・・・緊迫感がありました!
タバコをあげるからこれを翻訳してくれって、刑事さんに頼むのも、その刑事さんが助かった後にタバコを吸っている姿も、緊張感の中にちょっとニヤリとさせられる粋なシーンでした(^^♪。

二転、三転するストーリーの斬り返しにすっかり騙されてびっくりし通しでした。

どうやら今回は原作をかなり映画向きに脚色したらしいですな。原作読んでないので詳しくは解りませんが、脚色は成功したと思います。
グイグイとストーリーに引き込まれましたよ。

映画冒頭で「反物質」というものが盗まれますが、物理アッパッパーの私には難しい事はよう解らんかったですばい。
とにかく、「反物質」が「物質」と反応すると大爆発するということですわな。

「神」を信じ宇宙は人間を中心に回っているという400年前の「宗教」の世界と、「太陽を中心として地球が回っているのだ」と説いたガリレオやその他の科学者たち・・。

そして心ならずも否定された科学者たちは「イルミナティ」=“啓示を受けた者たち”として、秘密結社となった・・。

そして今、バチカンの大教皇が亡くなり、次の教皇選出の「コンクラーベ」が行われている最中、400年の沈黙を破り、「イルミナティ」が教会への復讐を始めたのだ・・。

驚くのは、サン・ピエトロ広場を埋め尽くす大群衆である。どう考えても、CGではないし、何かのときに撮っておいた映像とも思えない・・。
この映画のためにあれほどの人をしかもサン・ピエトロ広場に集めたのであれば、ハリウッド映画恐るべしである・・。

あと、女性研究者ヴェトラの役はアイェレット・ゾラーという女優さんが演じていたが、最初のキャスティング予定は、ナオミ・ワッツだったという。
個人的にはナオミ・ワッツで観てみたかった・・。




「ロッキー」

2009-05-28 20:19:18 | Weblog
今、なぜ、「ロッキー」をここで紹介する必要があるのか・・。

多くの人がご存知の映画であり、昨年は「ロッキー・ザ・ファイナル」も公開された・・。

アメリカを代表するボクシングの映画じゃないか。

確かにそうである。アメリカ、日本はおろか、多分世界的に広く名前をしられているヒーローだろう・・

ロッキー・バルボア・・。

しかし、私にとって、というか、多分私くらいの世代(ちなみに私は1966年生)の人々にとって、1作目の「ロッキー」は、特別な

思い入れと感動を覚えるのである。それ以降の続編とは、全く別の映画ととらえているのかも知れない。

「ロッキー」がアメリカで公開されたのは1975年、ベトナム戦争の傷跡が人々の心からさめやらぬ時期、

巷では「しらけの時代」などともよばれ、オカルト映画や、パニック映画がはやっていた・・。

「キング・コング」が何千万ドルもの制作費で鳴り物入りで全米ロードショーを始めたころだ。

そんな時、制作費たった100万ドル、出演者にスターもなし・・まったく無名の「ロッキー」という映画が、ニューヨークの数館だけで公開された・・。そこから火がついた・・!!

うわさがうわさを呼び、またたくまに全米の映画館へ広がっていった!

新聞社、雑誌などの映画評でも、「息もつかせぬ壮絶なファイト!これぞまさしく歴史に残る傑作!」
「この映画のファイトシーンは、この種のシーンの白眉として語りつがれるであろう興奮をたたきつける!!」
などの記事が(覚えている限りで上記の2つ、実際は数え切れないほどあったでしょう)。

興行収入もあっというまに「キング・コング」を追い抜いた・・。

そしてついにブロックバスター・フィルム(低予算で作られながら、莫大な興行収入をあげた映画をこう呼ぶ)の1つとなったのである。

「ロッキー」の感動の大きな要素となっているのが、主人公ロッキーを演じたシルベスター・スタローンという無名俳優の人生が、この映画「ロッキー」とオーヴァーラップすることである。

スタローンは、それまで、何本かの映画の端役をやったり、売れない映画の脚本を書いたり、生活のためにポルノ映画に出たりもしていた。ある夜、モハメッド・アリとチャック・ウェプナーのタイトルマッチをテレビで見て、「ロッキー」の脚本を書き始めたという・・。3日で書き上げたというのは伝説になっているが・・。

その脚本を持って、ロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラーのもとに行ったところ、

「主役にスターを使うのであれば、この脚本を高い値段で買おう」と言われた。しかしスタローンは、どうしても自分で演じたいと主張、

であれば、100万ドルきっかりで作るように・・と言われた。

監督は「低予算映画の名匠」と呼ばれる、ジョン・G・アビルドセン。
彼は言う「ロッキーをボクシング映画と捉えるのは少し違っている。これは、ロッキーという青年の青春映画なのだ。」

さらにふれておきたいのが、音楽を担当したビル・コンティである。彼も、スタローンと同じイタリア系アメリカ人だ。

私は「ロッキー」が大ヒットしたファクターの重要な一つが、彼の作った音楽だと思う。

映画の前半の繊細な(例えば、スケートリンクのシーンで流れている曲)それでいて、ロッキーのテーマを静かになぞるかのような優しい曲・・。

そしてその名のごとく「ロッキーのテーマ」。しかし実は、最も激しいファイトシーンで
流れる曲は、「GOING THE DISTANCE」という曲なのである。この曲が、この映画の力強さと鳥肌が立つような緊迫感を与えているのである。

この映画は、なにか、人間の、核心の部分に響く。「オレもまだいけるんじゃないか・・。」と思わせてくれる。

かくして「ロッキー」は、1976年度、アカデミー最優秀作品賞、監督賞、編集賞に輝いたのである。


「ブラックホーク・ダウン」

2009-05-26 01:28:05 | Weblog
                      「ブラックホーク・ダウン」

1991年頃、東アフリカのソマリアで内紛が起き、アイディード将軍率いる多数派が首都モガディシオを占拠。

国連からの援助物資なども独占したため、少数派の民族たちは飢餓に苦しみ、30万人もの餓死者が出たという。

アメリカ軍は世論に押される形で、ソマリアへ特殊部隊を派遣した。

予定ではアイディード将軍の逮捕まで3週間もあれば・・との思惑が、6週間経っても進展はみられず、米軍はあせりの色を見せていた・・。

1993年10月3日。
アイディード将軍の副官2名を逮捕するため、約100人の特殊部隊をモガディシオのダウンタウンへ強襲させた。

午後3時42分、米軍ヘリ「ブラックホーク」から現場へ兵士たちが降り立った。

陸上からも目標のビル目掛けて装甲車が進んでいた。

当初作戦は1時間も要さずに終わる予定であった。

ところが、作戦開始直後に、アイディード将軍側の民兵が発射したRPG-7によってブラックホークが撃墜されてしまった!

ここから米軍兵士と民兵との凄絶な市街戦が始まる。

スティール大尉(ジェイソン・アイザックス)から指令を受けたエヴァーズマン軍曹(ジョシュ・ハーネット)は、数名の部下を連れてヘリの墜落地点への移動を試みる。

しかし、スティール大尉やサンダーソン軍曹らの部隊と市内でお互いの位置が判らず、迷走状態となってしまい、市街戦は地獄絵図と化してゆく・・。

そして、また一機のブラックホークが撃墜された・・。


これほど「戦場」をリアルに描いた作品に今まで出会ったことがない。

イデオロギーや、思想を超えた次元に「戦場」はある。

出発直前に一人の兵士がエヴァーズマン軍曹に言った、「弾丸が頭をかすめた瞬間に、政治も善悪も消えうせる・・。全員を生還させろ!」

蛇足だが、戦争映画で映像が「美しい」と言うのは不謹慎かもしれないが、ブラックホークが波打ち際を編隊で飛んで行く映像などは、さすが「映像の魔術師」リドリー・スコットだなぁ、と思った次第である。

#連続テレビ小説「つばさ」第43~48回「親子の忘れもの」

2009-05-25 21:36:29 | Weblog
今週は忙しくて観れなかった日もあるので、簡単に・・・。

真瀬さんは、「5月23日までにラジオぽてとの認知度30%」にこだわります。

5月23日は実は、亡くなった奥さんの命日なのです。

奥さんの千波さん(阿部美穂子)は生前、コミュニティ・ラジオのパーソナリティーに合格したのですが、真瀬さんが反対し、実現しませんでした・・。
そして4年前の5月23日に急死してしまったのです・・。

それを機に、真瀬さんは1歳になる優花ちゃん(畠山彩奈)を、千波さんのご両親にあずけて、それ以来1度も顔を合わせることなく、現在に至ると・・・。

ラジオぽてとは、亡くなった千波さんへのレクイエムのようなものなのでしょうか・・・。

そんなラジオぽてとにある日、真瀬さんの大学時代の友人であり、亡くなった千波さんの幼馴染である横矢みちる(山本未來)がやってきました・・!

「今さらラジオなんかやって、千波が喜ぶと思ってるの?」
と、激しく真瀬さんを非難したのでした・・・。


つばさは新企画の「絵本の読み聞かせ」の練習のために保育園を訪ねますが、その中に「真瀬優花」というちょっとひねくれた子を見つけます。

まぁ、このへんの偶然がちょっとですが、ドラマですので・・。

真瀬さんは、この一人娘の優花ちゃんに会いにゆくきっかけがほしくて、「認知度30%」をかかげていたのでした・・・。

つばさは何とかして、真瀬さんと優花ちゃんに会えるチャンスを作ろうとしますが・・・。

山本未來が眼鏡をかけてハマリ役です!!こういう男まさりの役やらせたら上手いですね!映画「刑法第39条」での演技が記憶に残っていますが、「横矢みちる」のほうが適役かな・・。

真瀬さんの一人娘・優花を演じた畠山彩奈ちゃんは、たしか映画「20世紀少年」
のカンナの小さい頃を演じていた記憶があります。上手いですね!!

さぁ、来週はどんな展開が・・・!?





「告発のとき」

2009-05-25 18:32:50 | Weblog
この映画は公開当初から観たかったのだが、気がついたら終わっていた・・。

あまりお客さんが入らなかったのだろうか・・。本国アメリカでも振るわなかったらしい。

こういうきびしい世情にこういうシリアスな作品は望まれないのだろうか・・。

監督・ポール・ハギスはこの映画で、「今、イラクで起こっていること」「兵士たちが直面している現実」を伝えたかったのだと思う。

「実話に基づいた」作品だ。
イラクでの映像が、ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の息子マイクの携帯にしかない。
それがいっそう不気味なリアリティを出している。


ハンクは、イラク派兵から戻って来ているはずの息子マイクと連絡がとれなかった。
ハンク自身も元軍人であり、母親(スーザン・サランドン)も息子マイクのことが
気にかかっていた・・。

息子の消息を確かめるために、ハンクはマイクが所属する基地のある町まで車で行ってみた。
しかし、誰もその行方を知らない。

そんな時、基地近くの野原で切断死体が発見される。マイクだった・・。
切断後、焼かれていて、残った指紋でようやく身元が判明した。

事件を担当した地元警察の女刑事エミリー(シャーリーズ・セロン)の協力を得てハンクは真相に迫ろうとするが・・。


この作品は、ポール・ハギスが脚本を務めた「ミリオンダラー・ベイビー」などと同様に、音楽を必要最小限にとどめていて好感がもてる。

静かで、胸に静かに、「反戦」のメッセージが響く。

ラストでハンクが掲げる「逆さの星条旗」に、背筋がぞっとするほどの危機感を感じた。

~coffee break~まきちゃんぐ・LIVE in 表参道 FAB

2009-05-21 23:58:51 | Weblog
まきちゃんぐ - さなぎ


行ってきました。まきちゃんぐのライブ。

場所は表参道FAB。4組の対バンだったので、彼女が歌ったのは4曲だけだったのがちと寂しいかったですが。

1番目に登場いたしました!

デビュー2年目にしてこの貫禄はなんなんだ・・と思いつつ。

セットリスト
      1.メトロノーム(ライブ1曲目はこの曲が定番ですね)

      2.鋼の心

      3.サプリ(「終わり方がウンコみたいでしょ!」と御本人が言っていました)

      4.さなぎ

やはり「さなぎ」を聴くと、映画「青い鳥」を思い出しますね。目頭が熱くなる曲です。

この日はピアノだけの弾き語りでしたが、歌っているときと、しゃべっているときのギャップがこれほどはげしいアーティストは、
やはり同じヤマハ系の中島みゆきさん以来ではないでしょうか・・!?

MCでしゃべっているときのまきちゃんぐは、ユーモアと独特の語り口で会場を爆笑させてくれます。

しかしいざ歌に入ると、その伸びやかな歌声と、切ないほどの詩世界で観客を魅了します。

新曲は「愛の雫」になったそうですが、カップリングの「サプリ」いい曲です。

7月1日渋谷DUO 都合が付いたら是非行きたいです・・・。

しかし、upしたyou tube、「さなぎ」のPVだからって、顔までぐるぐる巻きにしなくても・・(笑)



「スラムドッグ$ミリオネア」

2009-05-19 19:39:56 | Weblog
                       「スラムドッグ$ミリオネア」

やっと観て参りました!

楽しめましたよ(^^♪!エンターテイメントとして、ラブ・ストーリーとして、そしてインドの実情を垣間見る叙述詩として・・。

前半の重くなりがちなストーリーを、ミリオネアのショーに集約させることによって後味に爽やかさが残りました。

ラストのダンスシーンは、インドの映画らしくて、小気味良かったです!


ストーリー冒頭で、スターのサイン欲しさに糞まみれになって、それでももらって喜んでいるジャマールは微笑ましかったです。

しかし、人生の過酷な道のりは、時に息を呑むものがありました。

イスラム教徒への襲撃により、ジャマール、サリーム兄弟、そしてラティカは親を亡くしてしまいます。

兄弟二人が雨をしのいでいるテントの外で、ラティカは立ち尽くしています。

ジャマールの誘いで、ラティカもようやくテントにやって来ます。
何気ないシーンですが、胸がしめつけられました。

三人にコカ・コーラをくれた偽善者は親のいない少年少女を集め、クロロホルムで眠らせている間に、なんと両目を焼いて失明させていたのです。
目の見えない唄歌いのほうがお金を多く稼げるからです。信じがたい行為です。

ジャマールとサリームは辛くもそこを逃げ出しますが、ラティカは逃げ切れませんでした・・。

その日からジャマールはラティカのことを忘れたことはなかったのです・・。

大人になったジャマールは、「どこかでラティカが見ているはずだ」
ミリオネアに出場することになります・・。


作品の中では、ミリオネアのシーンと、回想シーン、警察署でのシーンが三つ巴になって語られてゆきます。
これが観ている者をストーリーに集中させる役割をはたしているんですねぇ・・!

私的には、ムンベイの混み入った街の中や、ゴミの山で働く三人のシーンなど、インドの現実を垣間見たようで、複雑な気持ちでした・・。

「ファイナル・アンサー」と聞くと、どうもみのもんたさんの顔が浮かんできてこまりましたが・・。

最後はお兄さん、男でしたねぇ(T_T)。




「ミシシッピー・バーニング」

2009-05-18 22:07:32 | Weblog
                      「ミシシッピー・バーニング」 

1964年、アメリカ全土に公民権運動が吹き荒れる中、ミシシッピー州ジュサップの街でで黒人とユダヤ人、アングロサクソン系の白人、三人の公民権活動家が行方不明になる事件が発生。
FBIはこの事件の捜査に、元郡保安官で叩き上げのアンダーソン(ジーン・ハックマン)と、ハーバード出のエリートであるウォード(ウィレム・デフォー)を派遣した。

街は異様な雰囲気に包まれていた・・。黒人に話を聞こうと思うが、みな口を閉ざすのである。
明らかに、犯人からの報復を恐れているのだ。

少しでも彼らに協力した黒人たちは、何者かに家を焼かれたり、リンチに遭った。
そして再び口を堅く閉ざしてしまうのであった・・。

苛立つウォードであった。
それに対しアンダーソンは、保安官スタッキー(ゲイラード・サーティーン)とその助手ペル(ブラッド・タリフ)の仲間たちが事件に関わっているという確信を抱き、ペルのいない時に、ペルの妻(フランセス・マクドーマンド)を訪ねる。

アンダーソンの読み通り、彼女は何か重要な事実を知っていて、心ならずも秘密にしているようだった・・。


この作品が事実に基づいているのだから、驚きと同時に恐怖と怒りを感ぜずにはいられない。
ストーリーの後半でも「息子がFBIに協力した」というだけで、父親が木に吊るし首にされてしまう・・。

ペルの妻がアンダーソンの前で泣き崩れながら、「小さい頃、人種差別は聖書の中に書いてあるって教わったの・・」
何と言えばいいのか・・・言葉を失った。

実際に起きた、このようないわゆるアメリカの醜い一面を、商業映画というベースの中で描いている、そのこと自体が驚きと、監督アラン・パーカーの執念を感じずにはいられない。

監督 アラン・パーカー
出演 ジーン・ハックマン
   ウィレム・デフォー
   フランセス・マクドーマンド(この作品の演技でアカデミー助演女優賞を獲得)

#連続テレビ小説「つばさ」第37~42回「もうひとつの家族」

2009-05-18 18:44:48 | Weblog
                             「つばさ」

つばさは短大を卒業した。

その日、ラジオぽてとでは開局特番のリハーサルが行われた。・・・が。

台本通りに番組を進行せずにギャグを入れる二郎やつばさたちを、真瀬はどなりつけていた。メンバーの雰囲気は最悪になってしまった・・。

そしてその夜、つばさは千代に、「ラジオの仕事は辞めて女将修行をやってもらいます」と言われてしまった・・。

悩むつばさであった・・。と、久しぶりに翔太と電話で話していた時、「バラバラなチームをまとめるのには、メンバー一人ひとりにぶつかってみるしかない」。
翔太の言葉に励まされるつばさであった。

翔太のアドバイス通り、二郎、伸子、浪岡に一人ずつ話を聴いたつばさであったが、なかなか解決への糸口は見えない・・。

そんなつばさの足はいつのまにか「こえど」の前に・・。
ビールですっかり酔っ払ったつばさに、麻子(井上和香)は、「世の中には自分の居場所を見つけるのが下手な人もいる」とアドバイスを・・。

そしてつばさは真瀬に直訴した。「ラジオぽてとのメンバー全員がパーソナリティをやるべきです。みんな、ここしか居場所のない人たちなんです」。

真瀬は納得し、いよいよ開局特番が始まった・・・!


やっとストーリーが「ラジオぽてと」に集中してきましたな(^^♪。

つばさちゃん八面六臂の活躍です!多部さんは本当に表情が豊かですなぁ・・。

浪岡が「人生を変えたレコード」と言って持っているのは、キング・クリムゾンの
「クリムゾン・キングの宮殿」ではあーりませんか!
よく見たら、タイトルは変えてありましたが・・。

この調子で、ストーリーのフォーカスが絞られてくると面白くなると思います!






「父親たちの星条旗」

2009-05-17 19:47:34 | Weblog
                       「父親たちの星条旗」

イーストウッドの「硫黄島二部作」の一つである。

「硫黄島からの手紙」が日本側から捉えているのに対し、本作はアメリカ側から、硫黄島での戦い、国旗掲揚、その後の兵士たちの運命を描いている。

かつて硫黄島の戦いで衛生兵だったジョン・ドク・ブラッドリーが、年老いて死の床についている・・。
彼は生涯、「硫黄島」について一言も話さなかった。家族にもである。

硫黄島で何があったのか・・何故父は誰にも一言も話さなかったのか・・。
息子のジェイムス・ブラッドリーはその真実を、父の人生をみつけたかった・・。


1945年2月19日、アメリカ軍は硫黄島に上陸した。

当初、5日もあれば終わると思われた戦闘は、日本軍のしぶとい防戦に遭い苦戦を強いられていた。

一時的に戦闘がなぎの様な状態になった。
「日本軍はもういなくなった」と、摺鉢山の頂上まで星条旗を運んで数人で国旗を掲揚すると、山すそにいた上官が、「その国旗を記念にもらう」と言い出し、しかたなくポールからはずして、かわりの星条旗をもうひとつのポールにつけて、6人の兵士がこれを掲揚した・・。その時撮影されたのが、
いわゆる「硫黄島での国旗掲揚」の写真である。

その写真は6人を一躍英雄にした。

アメリカ中の新聞や雑誌がその写真を載せた。

しかし、6人のうち、生還できたのは、“ドク”・ブラッドリー(ライアン・フィリップ)、アイラ(アダム・ビーチ)、レイニー(ジェシー・ブラッドフォード)の3人だけだった・・。

彼らは、国家が戦争を続けるための「戦時国債」を売るためのいわば「客寄せパンダ」として、全米を巡らされることになる・・・。


この映画の原題は「FLAGS OF OUR FATHERS」である。「旗」は複数形なのだ。
おそらく前述の「二つの星条旗」を意味しているのではないかと思う。

硫黄島の戦いでアメリカの兵士が負った傷跡をイーストウッドは淡々と見せてくれる。歴史を垣間見る上では意義ある作品だと思う。

しかし、出てくる人数が多くて、正直顔を憶えるので必死でした・・!

そして当方も日本人なので、やはり「硫黄島からの手紙」のほうがキャラクターの心情が理解できて、良かったですね・・・。


「硫黄島からの手紙」

2009-05-14 13:42:44 | Weblog
                         「硫黄島からの手紙」

以前に一度観ているが、なぜか急に観たくなり、DVDを借りてきた。

イーストウッドは、何故こんなにも心に残る作品を作れるのだろうか・・。

しかし、この作品の評価は、結構分かれているようだ。まぁ、観る人それぞれなのであろう。


この映画は、1944(昭和19)年に硫黄島にやって来た栗林中将(渡辺謙)と、一兵士である西郷(二宮和也)の視線から、この島で起こった壮絶な戦いを描いている。

「父親たちの星条旗」がアメリカ側から硫黄島について描かれているのに対して、
本作は“日本側”からこの島での戦いを描いているのである。

栗林は、それまでの古旧な作戦を大幅に転換し、黒い火山岩の中に迷路のようなトンネルを掘って、張り巡らせた。
栗林はかつてアメリカに留学した経験があり、アメリカの戦力の膨大さを知っていたのである。


西郷の視線から、末端の兵士たちの戦いが描かれる。
まず、この島は水が無い。
おそらく、雨水を貯めて飲んでいたのであろう。
西郷の戦友は疫痢にかかり、敵と戦うまえにこの世を去った。

清水(加瀬亮)が西郷の隊に入ってきた。憲兵隊をクビになり、戦場へ送られたのである。

ロス五輪馬術競技金メダリストの西中佐(伊原剛志)が新しく着任してきた。栗林中将のよき理解者である。


1945年2月19日。アメリカ軍が上陸開始。

当初5日もあれば終わるであろうと言われていた戦闘が、日本軍のしぶとい抵抗に遭い、36日間に及ぶ激戦となった。

「米軍の本土上陸を一日でも遅らせることが、我々の使命である。自害せずに最後の一兵になっても戦い続けよ。」
栗林中将は言った。


何年か前、NHKのドキュメンタリーに、硫黄島の戦いの数少ない生き残りの方が何名か出ておられた。
食べる物がなくなり、最後は「炭」を食べたそうである。

この硫黄島の戦いで、米軍7000人、日本軍約2万人の死者が出たという。


















「チェイサー」

2009-05-10 15:54:14 | Weblog
凄い。韓国映画の底力を感じた!

以下ネタバレになるので、ご注意を・・。

これまでそんなに多くの韓国映画やドラマを観てきたわけではないが、この作品は明らかに別格だといえる。

実際の事件に基づいて(全く同じではないにせよ)いるからなのだろうか、オープニングからピーンと緊張感が漂う。

画面の色がいい。心なしか少しくすんだように感じた。

ジュンホ(キム・ユンソク)が派遣したDERIHERU嬢ミジン(ソ・ヨンヒ)が消息不明になる。

携帯もつながらない。

ミジンは、連続殺人犯ヨンミン(ハ・ジョンウ)に縛り上げられていた・・。

必死にミジンを探すジュンホは、ある交差点で右から来た車と衝突する。

保険の話をしだすと、向こうのドライバーは車から降りて逃走した!

服に付いていた血痕から、そいつが犯人だとピンときたジュンホは走って追跡する・・!


とにかく、この映画は走る走る!往年の「太陽にほえろ」の如く走ります。

そして殴る殴る!ハンパじゃないっす。

犯人とジュンホとの格闘シーンは、ゴルフクラブやかなづちで、凄まじい有様です。このシーンだけで72時間もかかったとか・・。

物語後半で、ミジンの7才の娘ウンジ(キム・ユジョン)が、車の中で泣くシーンがありますが、カメラは車の外からウンジを撮っていて声は聞こえず、土砂降りの雨の音のみが聞こえている、という、ウンジの悲しみの深さを表現する上で、非常に優れた撮り方をしています。

ジュンホ役のキム・ユンソクはどことなく桑田佳祐を彷彿とさせるようなマスクで、元刑事のDERIHERU店長をタフに演じて存在感抜群でした!

連続殺人犯ヨンミンを演じたハ・ジョンウは、この人、本物の殺人犯じゃないの・・・と思わしめるほどの怪演でした・・。

そして、派遣されるDERIHERU嬢ミジンを演じたソ・ヨンヒは、物語冒頭でビックリしましたが、う、美しい・・・。
一目でファンになってしまいました!だからパンフレットも買ってしまいました・・・。

監督 ナ・ホンジン




#連続テレビ小説「つばさ」第29回~36回

2009-05-09 09:51:25 | Weblog
                              「つばさ」

翔太から「もう会えない」と言われてしまった傷心のつばさであった・・。

「ラジオぽてと」の試験放送の日が訪れた。
そこへ万里がやってきた!
「これから翔太が宮崎に発つ」と教えてくれたのだ!
しかし、つばさはそこを動かない・・。
しかたなく万里は携帯ラジオを持って翔太のいるバス停に走る!

つばさを見ていた真瀬は、急遽つばさを試験放送のブースへ押し込む。
「今、伝えなければ、一生後悔するぞ」

試験放送が始まった。
万里は、動き出したバスを追い、翔太にラジオを渡した・・。
想いのたけをブースで語ったつばさであった。
「・・また、会えるよね・・。夢に向かって、頑張って!!」・・・。
翔太は聴いていた・・。きっと会える・・。


ラジオぽてとのリポーターになったつばさは、練習のため、自分の家族のリポートを始めようとするが、或る時、納戸で封筒をみつける。中の紙には、斉藤(西城秀樹)が加乃子との誤ちを謝罪する文面が・・・。                そして、今度は、おばあちゃんの部屋の襖の向こうから、
「つばさは私の本当の子供ではない」という父とおばあちゃんの会話を聞き、
「もしかしたら、斉藤さんが本当のおとうさん・・?」と、思い始める・・。

実は竹雄はおばあちゃんに、「エログラビア」を今後は知秋やつばさに見つからないように、とおしかりを受けていただけなのであった・・。
そういえば、知秋君は、隣の万里さんに“女”を感じ始めていた・・♡

リポート用の録音機に「斉藤さんがお父さんのほうがいい・・?」とイッセー尾形との会話を録音したのを、竹雄が聞いて、さあたいへん!

竹雄は斉藤に「どちらがつばさの父親にふさわしいか、勝負だ!」
殴り合いになってしまいますが、斉藤がどうみてもわざと殴られて、竹雄の勝利とあいなります・・。


そんなところに、つばさをつけまわす、謎の男(ROLLY)が出没!

実はこの男、名前を浪岡正太郎といい、ミュージシャンなのですな(というかどう見てもそれ以外考えられない(笑))

浪岡曰く、スランプで、曲もかけない、歌も歌えない、事務所もクビになった・・
そんな時、ラジオぽてとの試験放送を聴いて、元気が出てまた歌えるようになった。お礼に、あの時のつばさの言葉に曲を付けたので、聴いて欲しかった・・とのこと・・。
こんなことから、真瀬は、「音楽担当」として浪岡をラジオぽてとに採用する。


加乃子は30年前の斉藤とのプラトニックな悲恋をつばさに話す・・。
竹雄の誤解も解けて、やれやれのつばさ。

そんなつばさの許に、翔太から手紙が届く。
「つばさの声にとても励まされた。ラジオが持つ力ってすごいと思う。あの放送を聴いた何人もの人が、勇気をもらったと思う」
と書いてあった・・。

さて、ラジオぽてとにある日、サンバの格好をした加乃子が「甘玉堂のCMを流して~!!」とやってくる・・。
やれやれ、つばさも大変である・・・。


今回のストーリーで、知秋君がお隣りの万里ちゃんに恋心(というか性のめざめってやつか?)をいだく件があったのだが、お話があまり膨らまずに終わってしまった。今後に期待である。

そして、ROLLYの登場である!!そのまんまやんけ(笑)
だいたいエレキギター持ってマンションの扉の前で普通歌うか!?
立派なストーカーですよね(笑)!!

でも多部さんのダンスが見れたので(お世辞抜きで上手い!!)よかったな~。


「おっぱいバレー」

2009-05-04 20:22:17 | Weblog
                          「おっぱいバレー」

うん、素直に見てあげると、結構いい映画!

大して期待もしていなかったので、すごく楽しめました。

物語の時代背景が、紛れもなく1970年代後半なので、小生の中学生時代と重なってすごく懐かしく感じました。

出てくる小物(madison バッグなど)がその時代のリアリティを決定付けていましたね。

こんなもんでしたよ。その頃の中学生なんて。
11PM見たくて、でもなかなか見れなかったりとか、ビデオなんて無いっすから、男子はその手の雑誌をみんなでまわし読みしたりとか・・。
もう、映画の中の彼らそのまんまでしたよ(笑)

かわいいもんですよね、先生の「おっぱい」にあれだけ青春できるなんて!

ただ、作品として、'70年代の曲を使うのはいいんですけれど、使いすぎでしたね。そういう曲は、ここぞという時だけにしないと、感動が薄れます。
でも永井龍雲の「道標ない旅」が流れると、思わず泣いてしまいそうでしたが・・・。

あらすじとしては、
ある中学校の弱小男子バレー部に、新しい顧問の先生として美香子(綾瀬はるか)がやってくる。
美香子は、部員のあまりのやる気のなさをなんとかしようと思い、「今度の大会で1勝出来たら、何でもいうことをきく」と言うが、部員は「じゃあ、今度の大会で1勝出来たら、先生のおっぱいを見せてください!」・・・。さあ、大変な約束をしてしまった美香子先生!どうする・・・!

同僚の先生役で出演している青木崇高がいい味出してますねぇ!
美香子に想いを寄せながらも、朴訥として最後まで口に出せずにいる・・。図抜けた存在感でした!美香子の元彼よりずっとカッコよかったっす。

バレー部のコワい先輩を演じた石田卓也もきまってましたね!「夜のピクニック」以来彼の活躍は楽しみにしています。

観終わってから知ったんですが、この作品は実話に基づいているのだそうですな。そうだとしたら、大変感動的なストーリーであります・・・。