ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

#連続テレビ小説「つばさ」

2009-04-30 22:03:45 | Weblog
                             「つばさ」

突然ブログに登場いたしますNHK朝の連ドラ「つばさ」です(^^♪。

見ていたら面白いし、映画「夜のピクニック」を観て以来、ヒロインの多部美華子さんのファンでもあるので、出来る範囲でブログに書いてみようと思いました。

舞台は川越ですな。

老舗の和菓子屋・甘玉堂の長女がヒロインの玉木つばさ(多部未華子)であります。

4月30日現在で28話まですすんでおりますが、とりあえず登場人物を・・。

甘玉堂の職人頭でつばさの父である竹雄(中村梅雀)。

甘玉堂のおかみでつばさの祖母である千代(吉行和子)。

つばさの弟で中学3年生の知秋(冨浦智嗣)。

そして10年前に家を出て行ったつばさの母である加乃子(高畑淳子)。

以上が玉木家の顔ぶれでごじゃりましてな・・。

まぁ、千代と加乃子は母娘なんですが犬猿の仲でしてな、昔堅気の千代に対しまして、自由奔放な加乃子さんなんですな・・。

そんな中でつばさは、玉木家の「おかん」として家事一切を手がけましてな、短大に通いながら、将来は甘玉堂を継ぐことになるのだろうと思う、ラジオ大好き娘であります。

そこへ加乃子が10年振りに帰って来まして、すったもんだしたあげく、お店にも加乃子にも借金があることが判りまして、
お店は借金の形に差し押さえとなり、甘玉堂は表通りから小路の方へ引越しを余儀なくされます・・。

そんな落ち込んだつばさを励ましてくれるのが、10年振りに会った幼なじみの翔太(小柳友)なのであります!

翔太は大学でサッカー部に所属し、ずば抜けたセンスで、本人もJ-リーグへ入るのが夢というさわやか青年でしてな。女性にもモテるんですな当然。

ひょんなことから地元のラジオ局で働くことになったつばさであります。

夢に向かってひたむきに走っている翔太の姿を見て、つばさはいつしか翔太にほのかな恋心を抱くようになるのですが・・・。

その恋にはライバルがおりました!
なんと、つばさの親友で、お隣さんの万里(吉田桂子)が翔太に猛烈アタックするじゃあーりませんか!

つばさと翔太と万里の三角関係になってしまったのです!

「つばさよ、あれが恋の灯だ」と言うわけで、万里にはかわいそうだったのですが、つばさと翔太は付き合うことになります。

そして翔太はJ-リーグのテストに合格します!
それは、宮崎県のチームでした・・。翔太は大学を中退し、宮崎へ行くことになります。つばさとは遠距離恋愛になるはずでしたが・・・。

翔太は真面目なんでしょうね。
元旦に玉木家へよばれた際に、「つばささんを宮崎に連れてゆこうと思います」
いきなりプロポーズしてしまったのです!しかし・・。
「それは認められません」と千代にガツンと釘をさされてしまいます・・・。

翔太は自分の母親である佐知江(手塚理美)にも、「来年のこともわからないような現状に、人様の娘さんを一緒に連れて行くなんて、バカ言ってんじゃないよ!」
と一喝されてしまいます。

つばさの父、竹雄の心の内も聞いた翔太は・・・。

つばさはラジオぽてとのブースの中で、翔太の言ったことを一生懸命考えていました。そして・・・「翔太に付いていこう」と決め、外に出ると、雨の中に翔太が立ちすくんでいました・・・「宮崎にはおれ一人で行く・・・つばさは連れて行けない・・・」


というのが28話までのかなり端折ったあらすじであります。(相当端折ったでありますm(__)m)


このドラマは、基本がコメディタッチなので、暗いお話の時もバックにサンバが流れていたりして、見ていて楽しいですね。

ファンだからでしょうが、多部さんが演じるつばさのキャラクターが非常に爽やかで、好感が持てます。

「ラジオの妖精」のような役で登場するイッセー尾形さんもいい味出してますね!

ハードボイルドな高利貸しで西城秀樹さんも登場します。

つばさと翔太の恋の行方やいかに~・・・!若いって本当にいいですねぇ・・・(しみじみ)









「グラン・トリノ」

2009-04-29 18:02:41 | Weblog
人は、いくばくかの歳月を生きて、もう若くはないと思ったときに、自分の「死に様」を考えるようになる。

この映画の主人公ウォルトも、そうなのだろう。

激しい内容を扱っていても、クリント・イーストウッドの映画は何故か優しい。

観終わった人の気持ちが、優しくなるのである・・。

この「グラン・トリノ」然り、「ミリオンダラー・ベイビー」然りである・・。

作品を貫く「芯」の部分が優しさなのかもしれない。


本作でウォルト(クリント・イーストウッド)は、東洋系の隣人タオや、その姉のスーに徐々に心を開いてゆく。

そんなエピソード一つとっても、少数異民族に向けられる目線が温かいのである。

もしこの作品を、もっと若い頃に観たならば、ピンとこないかもしれない。

語弊があるかも知れないが、ウォルトの人生の締めくくり方はカッコ良かった!

素晴らしく良かった。

とても素敵な映画なので、上映期間中にもう一度観たいと思っている。





読書・「点と線」・松本清張

2009-04-26 16:31:42 | Weblog
                              「点と線」

学生の頃に読んだ本作を、○十年ぶりに文庫を買って読んでみた。

この小説の連載は昭和32年であるから、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の舞台とほぼ同じである。
私もまだ生まれていない、「昔」である・・。

今でこそ、日本列島を駆けめぐるミステリーやドラマ○○サスペンス劇場などが書店やテレビで毎日のように見かけるが、この「点と線」は、そういう物たちの原点
であり、「点と線」がその後のミステリー物や推理小説の“発火点”となったと言っても過言ではないだろう。

ストーリーは余りに有名であるが、さわりを少し・・・。

福岡県の博多近くにある鹿児島本線「香椎駅」の付近の海岸で、男女の情死体が見つかった。

福岡署はこれを「心中」と判断し、事件性は否定された・・・。しかし・・。

同署の老練な刑事・鳥飼はいま一つ何かが引っかかっていた・・。

男の遺体の服のポケットに入っていた、特急あさかぜ内の食堂車のレシートにあった「御一人様」の文字・・。
はたして心中をしようという男女の「男」だけが食堂車に来るだろうか・・・?

そこから日本列島を駆けめぐる捜査と「アリバイ崩し」のストーリーが展開する。

本作は何といっても「時刻表」を駆使したストーリーで読むものを引き込んでゆく。

まだ東海道新幹線も走っていない時代の物語である。

書くことはいくらでもあるが、推理小説であるので、ここまでにしましょう・・。

本書は“社会派ミステリー”とよばれ、推理小説に新境地を開拓したエポック・メイキングな作品です・・・。














「バーン・アフター・リーディング」

2009-04-24 18:16:39 | Weblog
                        「バーン・アフター・リーディング」

ジョエル&イーサン・コーエン監督のクライム・コメディを観てまいりました。

所はワシントンでしたな。
フィットネス・ジムの従業員であるチャド(ブラッド・ピット)は、更衣室で、謎のCD-ROMを拾いましてな、事務所のパソコンで見てみると、なんと、CIAの機密文書じゃあーりませんか!

チャドは同僚のリンダ(フランセス・マクドーマンド)を巻き込んで、CD-ROMの持ち主とTELで交渉、言ってみりゃ脅しですな。ブツが欲しければ、大金を用意しろと、わかりやす~い脅しをかけます。

CD-ROMの持ち主は、元CIA局員のオズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)なる人で、アル中でCIAを首になり、腹いせに曝露本を出してやろうと、密かにパソコンに書き溜めておったのですが、女房で女医のケイティ(ティルダ・スウィントン)がそれをCD-ROMにコピーして(理由は映画を観てね)、どういうわけかそれがチャドの手に渡ってしまったのですな!

ケイティは財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中。

なのにハリーは、出会い系サイトで知り合ったリンダとも不倫している・・・!

ヒジョーに複雑なのですよ!

“ダメな大人”たちのダメダメ・クライム・コメディとでも申しましょうか。

あのブラピがi-pod依存症の筋肉バカですからねぇ・・。

個人的には、「ミシシッピー・バーニング」以来大ファンのフランセス・マクドーマンドが出ていたので嬉しかったのですが、
全身整形願望のオバサンを熱演しておられたので、ファンとしては複雑な心境でした・・。美しいのよ、本当は・・・。

軽快なテンポで観る者をグイグイ引きつける作品でした。一見の価値ありですな。








~coffee break~「アグリー・ベティ」

2009-04-20 04:42:25 | Weblog
私はほとんどTVドラマ(というかTVそのもの)を見ないのですが、
友人が薦めてくれたので、TSUTAYAさんで借りて観てみましたら、面白い!!

主人公ベティを演じるアメリカ・フェレーラの存在感が素晴らしい!

あらすじとしては、雑誌の仕事が子供の頃からの夢であったベティは、マンハッタンにあるミード出版社の面接を受けようと思うが、「ルックスとセンス」重視のミードから門前払いをされてしまう。

しかし、どういうわけか後日ミード出版社からTELがあり、ミードが出版しているファッション誌「モード」の編集長秘書として採用となる!
喜び勇んで出社するベティであったが、これは、編集長ダニエルがこれ以上秘書に手を出さないための、ダニエルの父の策略であった。ルックスも洋服のセンスも悪いベティを、わざと選んだのである・・・。


このドラマは、陰湿なイジメなどを扱っていても、イメージが終始明るいのである。これは、製作スタッフのねらいもあると思うが、なんといってもアメリカ・フェレーラ演じる「ベティ」の爽やかなキャラクターに依るところが大きい!

「モード」誌編集部の中でベティに理解のある友人や、優しい父親、お姉さん、甥たちに助けられながら、ベティは逆境に負けず仕事に挑んでゆく!


本土アメリカではこの「アグリー・ベティ」が爆発的な話題を呼び、
アメリカ・フェレーラはエミー賞やゴールデングローブ賞など数々の主演女優賞を総なめにしたらしい。
なにやら、タイム誌の「アメリカで最も影響のある100人の女性」にも選ばれたとか。


まだ数巻しか見ていないので、楽しみがたくさんあって嬉しい限りである(^^♪。






「ディア・ハンター」

2009-04-17 18:40:16 | Weblog
                           「ディア・ハンター」

上映時間が3時間という長尺だったため、何度となく観始めて途中で挫折していた本作を、やっと見終えました。

1978年の映画ですからね~。や~っと観た!!って感じです。

監督マイケル・チミノ渾身の一作です。

1960年代末のアメリカ、ペンシルベニア州にあるクレアトンという町。

マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、
スティーブン(ジョン・サベページ)、スタン(J.カザール)、アクセル(チャック・アスペグラン)の5人は、町の製鉄所に勤める親友たち。

休日には山で鹿狩りを楽しむ、平凡な若者たちだ。

マイケルとニック、スティーブンの3人は近々ベトナムに徴兵されることになっていた。

3人の歓送会とスティーブン、アンジェラ(ルタニア・アルダ)の結婚式が合同で行われ、たいへんな盛り上がりだった。

ニックはリンダ(メリル・ストリープ)と、帰還後の結婚を約束した・・。


1970年、ベトナム。
北ベトナムでの戦況は凄惨を極めていた。

ベトコンに対し狂ったように機関銃を撃ちまくっていたマイケルは、偶然にもニックとスティーブンに再会するが、北ベトナム軍の攻勢に遭い、
三人は捕虜となってしまう・・。
待ちうけていたものは・・。


戦争や紛争を扱った映画が作られるのには、その戦争や紛争が終わって最低10年くらいたたないと、客観的に描けないという事をきいたことがある。
この「ディア・ハンター」はベトナムの戦場を扱った最初の映画ではないかと記憶している。

しかしこの作品は、その後作られた「地獄の黙示録」や「プラトーン」などとくらべれば、戦場のシーンはそれほど長くはない。

この映画は「ベトナム戦争」によって翻弄されてゆく若者たちの姿を描いた、青春映画なのだと思う。

公開時、ベトコンの描き方が差別的であるとか、アメリカ軍の蛮行を描いていないなど、賛否両論を呼んだ作品である。

様々な評価が飛び交う中、本作品はアカデミー最優秀作品賞を受賞している。

監督 マイケル・チミノ

「きみの友だち」

2009-04-16 19:01:35 | Weblog
「きみの友だち」

あるフリースクールで、子供に絵を教えている恵美(石橋杏奈)は左脚が悪く、左手でいつも杖をついている・・。

そんなある日、カメラマンの中原(福祉誠治)がスクールにやってきた。
壁にはってある色々な「雲」の写真を見て、彼は恵美のともだちについての話をきいた・・。


恵美さんは小学校4年生のとき交通事故に遭って、左ひざを複雑骨折してしまい、それ以来松葉杖が手放せない生活になりました・・。

その時から、恵美さんはクラスの中で浮いた存在になってしまったのですが、
ふとしたきっかけから、腎臓を病んで学校を休みがちな由香さんと友だちになります。
二人はいろんな意味で、「歩く速さ」が一緒なのです・・。

恵美さんは言います。
「私は<みんな>なんて信じない。たとえいなくなったとしても、一生忘れない友だちが、一人いればいい。」

この言葉が胸につきささります。すごく真実な言葉だと思います。

中学校3年生の冬、由香さんの病状が日に日に悪化してゆきます・・。

由香さんは言っていました。
「恵美ちゃんはもこもこ雲なの」


ストーリーには、恵美さんと由香さんのお話を軸として、心因性視力障害になってしまうハナちゃん(吉高由里子)のお話や、恵美さんの弟でサッカー部のブンちゃん、トモくん、佐藤先輩たちのエピソードも描かれています。

私は「きみの友だち」は原作を先に読んでいたので、どのように映画化したのか期待と不安な気持ちで観たのですが、恵美さんと佐藤先輩はイメージピッタリでした!!
ストーリー的には、恵美さんと由香さんのお話に絞ったほうがよかったかな・・という気もします。

興味を持たれた方は、原作も是非読んでみてください(^^♪。

監督 廣木隆一

出演 石橋杏奈 北浦愛 吉高由里子 福士誠治 森田直幸 柄本時生 

「ザ・バンク 堕ちた巨像」

2009-04-11 13:35:06 | Weblog
                           「ザ・バンク 堕ちた巨像」

硬派で骨太の映画だ。背筋に悪寒が走るほどのリアリズム。

クライヴ・オーウェンがいい。タフガイである。

ヨーロッパを代表する巨大銀行IBBCの違法取引に、インターポール捜査官サリンジャー(クライヴ・オーウェン)とニューヨーク検事局のホイットマン(ナオミ・ワッツ)がタッグを組んで捜査に乗り出す。

見つけ出した証人が次々と消されてゆく。
サリンジャーは、法の枠を超えてまでも、IBBCに挑む決意をする・・・。

この作品は、金融の裏の姿を緻密に描きながらも、アクションシーンもしっかりしているので、観る者を飽きさせない。
特筆すべきはやはり、グッゲンハイム美術館での銃撃戦だろう。
美術館の壁が弾丸でボコボコに穴があいていくシーンは出色の出来栄えだ!

物語の舞台は、ベルリン、リヨン、ミラノ、ニューヨーク、イスタンブールとめまぐるしく変わる。

金融機関の裏の顔は、正直言って、恐ろしい。
この映画はその恐ろしさを真正面から描いている。




読書・「或る「小倉日記」伝」・松本清張

2009-04-08 12:21:27 | Weblog
                       「或る「小倉日記」伝」

いつか読もうと思ってなかなか手が出なかった本作を、やっと読んでみた。

主人公の田上耕作は実在の人物であるが、読んでいくうちに清張本人とオーバーラップする部分が多い。もちろん、私小説ではないが。

耕作は熊本に生まれ、五つの時に父親の仕事の都合で小倉に移り住んだ。

耕作は生まれつき左脚と左腕が不自由であった・・。いろいろな医者にかかったが、治すことはできなかった・・。

耕作はそんな身の不自由さもあって、仕事に就けずにいた。

そんなとき、友人の薦めた、森鴎外の小説のなかに「独身」という作品があった。

<外はいつか雪になる。をりをり足を刻んで駈けて通る伝便の鈴の音がする。(中略)小倉の雪の夜に、戸の外の静かな時、その伝便の鈴の音がちりん、ちりん、ちりん、ちりんと急調に聞えるのである>

この作品が耕作の幼少期の「でんびんや」の思い出とオーバーラップし、彼を鴎外文学へ導くきっかけとなった。

その頃、(昭和13年頃)、「鴎外全集」が岩波から出版されたが、鴎外が小倉で過ごした明治三十二年六月からの三ヶ月間の日記が欠けていた・・。

耕作は、この空白をうめることに一生を賭けようと思い立った・・・。


この作品を読んでいると、不思議な感覚になった。フィクションにしては、年号や日時などが明瞭に記載されている。
しかし、主人公の風貌は、どこかしらフィクションなのでは・・とも思ったのである。
どうやら、「田上耕作」は実在の人物で、実際に変わった風貌をしており、鴎外文学の小倉時期の欠落部分の充填を一生の仕事としていたのは事実らしい。

この、「或る「小倉日記」伝」の入っている傑作短編集(一)には、全部で12の短編が収められている。それぞれが、歴史小説、推理小説、私小説の渾然一体となった作品群であり、一言でカテゴライズすることができないのである。
これが松本清張の作品の「魅力」なのであろう。

清張がこの「或る「小倉日記」伝」を書いたのは、まだ彼が朝日新聞西部支社(在小倉)の図案係にいたころである。
八人の家族を支えるために、食うために、「灰色の」人生を送っていた頃だ。
六畳、四畳半、三畳という元の平気廠の工員住宅で、暑い夏の盛りに書いたらしい。
これが「三田文学」という小説本に掲載され、昭和二十七年、第二十八回芥川賞を受賞することになる。













「砂時計」

2009-04-02 13:25:33 | Weblog
                                「砂時計」

また素敵な作品に出会いました。「砂時計」です。

ちょいあらすじ・・。
1995年、秋。両親が離婚したため、14才の杏(夏帆)は母親(戸田菜穂)に連れられて、東京から島根(母の実家)に移り住んだ。

母は疲れていた・・・。

杏は初めての田舎暮らしになかなか馴染めなかったが、ひょんなことから同い年で近所に住む大悟(池松壮亮)や藤(塚田健太)、藤の妹の椎香(岡本杏里)らと仲良くなり、徐々に田舎になじんでいった。

しかし、母の美和子はずっと沈み込んでいた・・・。

そしてある夜、眠れないので散歩してくる、と言い残し、美和子は自殺してしまう。

父にも、母にも置いていかれた杏の孤独を支えてくれたのは大悟だった。
「ずっと一緒におっちゃるけん・・」

1年が過ぎ、中学3年生になった杏は、大悟と付き合うようになり、元気を取り戻していた。

そんな時、突然、離婚したはずの父・正弘(風間トオル)が現れ、杏と東京で一緒に暮らしたい、と言い出した・・・。


運命は何度も杏と大悟を引き裂きます・・・。

この純愛ストーリーを素敵にしたファクターの1つに、映像の美しさがあると思いますね。ホントに深みのある色彩なんですよ。
これは撮影監督の河津太郎さんたちの勝利ですね!美しいです。

中高時代の杏(夏帆)と大悟(池松くん)。大人になった杏(松下奈緒)と大悟(井坂俊哉)。違和感なかったっすね。特に池松→井坂リレーは素晴らしいと思いました。いい俳優さんいっぱいいるなぁ・・!

ネタバレになっちゃうんですが、病院で意識が戻った杏(松下)に、おばあちゃん(藤村志保)が「美和子もお前も、そんなに自分のことが嫌いか!!しゃんとせえ!!」
目頭が熱くなりました・・。

エンドロールに流れるいきものがかりの「帰りたくなったよ」も映画と良くマッチしていて胸をしめつけられました。

原作 芦原妃名子

監督 佐藤信介