ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll」

2021-04-23 13:09:03 | Weblog

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:ll」(C)カラー

 

 

友人の誘いで、“初エヴァ”観に行ってきました!

自分は「エヴァンゲリオン」というアニメがあって、えらく人気があるらしい・・くらいの知識しか無かったので、テレビ版、映画版新旧まったく知らない状態での鑑賞となりました。

のっけからドライブ感のある市街戦で、細かい事解らなくても「オッ!これは面白いかも!」と、予感させる導入部分でした。

これから観る方もいらっしゃると思うので、ストーリー詳細はあまり書きませんが、初エヴァの私(後日同じのをもう一回と4DX、計3回観ることになるのですが)に何となく解ったのは、なにやらセカンド・インパクトおよびニアサードインパクト、そしてサード・インパクトという地球規模の出来事があって、地球上の人類を含む生命体がかなり犠牲になった・・・で本作はその後から物語がスタートする、という事でした。。。

 

本作に至るあらすじとしては、主人公・碇(イカリ)シンジ君は、前々作の「エヴァンゲリヲン新劇場版・破」のラストで、エヴァ0号機のパイロットの綾波レイを救おうとして、結果的にシンジの乗っているエヴァ初号機が引き金となって、ニアサード・インパクトを起こしてしまうんですな。(このニアサーは渚カヲルがカシウスの槍でエヴァ初号機を刺して、強制停止した。。と、ネットで調べるとそう書いてあるんですが、私「エヴァ・破」観たんですが、強制停止というシーンの記憶が無いです。スンマセン(+o+))

 

そして前作「エヴァンゲリヲン新劇場版・Q」でシンジが目覚めた時は、すでに14年の月日が経っていて、シンジはニアサード・インパクトの引き金を引いた「危険人物」として、首にDSSチョーカーという有事の安全装置を付けられているという。。。

14年の間に、ミサトとリツコ達は、ネルフを離れ、反ネルフ組織「ヴィレ」として、ネルフと戦っています。

この辺が「破」と「Q」の間が14年経っている、という設定であるという事は、一緒に本作を観に行った友人から聞いていました。

1回目観たとき、初エヴァの私は、こん人たちは、なじょしてネルフから反旗を翻して、ヴィレを組んで、ネルフと戦っているんだろうか。。。というのが、解らなかった点です(+o+)

そして「エヴァ・Q」で、自分がニアサード・インパクトの引き金となったことを知ったシンジは、それを取り戻そうとしてやっきになり、結果的に今度はフォース・インパクトの引き金になりかける。。。で、危ういところでフォース・インパクトは回避されるのだが、またもやの自分の失敗と、眼前でのカヲルの爆死のショックで、シンジは抜け殻のようになってしまい・・・。

という訳で、本作序盤に出てくるシンジは、魂の抜け殻のようになっています。。。

ケンスケに救われて、アスカ、レイ(のそっくりさん)、シンジらは、数少ない生き残りの人々が暮らす「第3村」へやってきて、トウジ・ヒカリ夫妻に歓迎され、暮らすことになります。。。

ここで戸惑うのが、「サード・インパクト」と、「ニアサード・インパクト」の違いです。劇場用パンフレットとか、「エヴァ攻略本」みたいなのを読めば判るのかもですが、エヴァ前3作「序、破、Q」を観てみても、よく判らないです(+o+)サイトで調べると、ニアサーは前述のように「エヴァ・破」のラスト近くで起こるのですが、サード・インパクトは、「破」と「Q」の間の空白の14年のあいだにゲンドウが起こし、加持リョウジが強制停止した(そこで加持は亡くなった)というものらしいです。

あと、本作3回と前3作およびそれより前の「エヴァンゲリオンAir/まごころを、君に」までさかのぼって観ましたが、「人類補完計画」というものが、どんなものであるか、というのがイマイチ解りづらいです。誰が、どういう目的でやろうと始めたのか。

一緒に観に行った友人がクリスチャンなので、色々説明してもらったのですが、どうやらこのエヴァンゲリオンシリーズは、キリスト教の聖書の内容に深く関係していて、ひとつの世界観がある・・という事でした。

たしかに、英和辞典をひくと、「evangel 福音」となっています。。。

「知恵の実」を持つ人類・・・それに対し、ストーリーで登場する「使徒」は「生命の実」を持つ生命体・・。

 

この「知恵の実」と「生命の実」によって、全人類をひとつに統合させた完全な生命体に・・と目論む(これが人類補完計画か??)のがゼーレという秘密結社で、国際連合を隠れ蓑にして活動し、発掘した「裏死海文書」により使徒の来襲を予見し・・・というような感じ・・??

ほんで、サイトで調べたんですが、その交際連合直属非公開組織特務機関がネルフで、「エヴァ・序」でシンジが最初に呼ばれ、葛城ミサトや赤木リツコらと最初に出会うところです。そこの司令官が、シンジの父・碇ゲンドウで、副司令官が冬月コウゾウ・・・.。そんでネルフ所属なんだけど、秘密裏にネルフの内部情報を探ってるのが加持リョウジ(ミサトの元恋人で、前述のように「破」と「Q」のあいだに起きたと思われる、サード・インパクトの強制停止をして、命を落とす)って感じでしょうか。。。??

 

本作は時間軸で「エヴァ・Q」とほぼ繋がっているので、序盤のシンジは、件のニアサーを起こしてしまい、人類の多くが犠牲になった事への自責の念で、廃人のようになっています。

中学校時代の同級生の鈴原トウジらは、そんなシンジを快く迎え入れ、シンジ、アスカ、そして綾波レイのそっくりさん、たちの村での生活が描かれてゆきます。。。

 

劇中で使われる歌や音楽は総監督の庵野さんが決めたかどうかは、判らないですが、シンジを招き入れたくだりで、トウジが口ずさんでいるのが吉田拓郎の「人生を語らず」という歌で、拓郎ファンの私はびっくりしたんですが、このエヴァの「破」では、アスカの乗ったエントリー・プラグが噛み潰されるシーンに「今日の日はさようなら」が流れたり、シンジがレイを助けようとしてニアサードインパクトを誘発してしまうシーンでは、赤い鳥の「翼をください」が流れたり、とても“昭和”な選曲に、懐かしく驚いています(^0_0^)

 

本作の、綾波レイのそっくりさんが、置き手紙を残す件は、グッとくるものがあります(T_T)

 

「第3村」では、シンジが心の傷を糧に変えて、再生してゆく姿が描かれてゆきます。。。

 

3回観てやっと、なんとなく解ってきたのですが、レイだけじゃなくて、ストーリーに出てくる式波アスカも、「シキナミシリーズ」として作られた個体のひとりなのかな・・・と。

他に身体的な変化は無いくせに、髪だけは伸びてくる・・というセリフがありましたが、あれは??エヴァの呪縛??なんですかね??

この「エヴァの呪縛」自体がよく解らないっす(T_T)ニアサーから14年経って、トウジやケンスケは大人になっているのに、シンジとアスカとレイとマリは歳とってないし。。。??マリに至っては、「ゲンドウくん」とか言ってるっつーことは、ゲンドウの世代の人だとしたら、けっこう歳とってるはずだけど、シリーズ登場してから、全然そのまんま。。。(^0_0^)

まぁ、いちいち歳とってたら、ストーリーが成り立たないっすからね(^^♪

 

あと、前3作と比較して思ったんですが、ミサトが最初「序」で出てきた頃と、「Q」以降本作もなんですが、キャラクターがかなり変化しているのはびっくりでした。缶ビール飲んでカーッ!とか言ってた最初の頃と、本作でのヴンダーの艦長としての姿は、かなり違っています。「破」と「Q」の間の、描かれていない部分で、加持さんが亡くなって・・・子供を第3村に・・・色々な事情があるのだと思われます。。。

こっから先、かなりネタバレになっちゃうので、これから観る方は読まないでね!なのですが、ストーリー後半で、自分でやった事の落とし前をつけるべく、シンジが再びエヴァに乗ろうかというところで、ひと悶着あります。「無条件発砲許可」だったっけな??ストーリーを引き締めるような緊張感のある、好きなシーンです。ニアサーで家族が犠牲になった北上ミドリというヴンダーのクルーが、シンジのエヴァ再搭乗を阻止するために、拳銃を構えます。カッコイイキャラクターです(^^♪

 

後半から終盤ヴンダーが大気圏突入してからの戦闘シーンは、オープニングのパリ市街戦を超える迫力!なんかヴンダーのクルーたちと艦長のミサトおよびリツコの間で交わされる専門用語が、何だか解らないけど、リアリティと緊迫感を感じさせます。艦内の計器類やディスプレイなど、よくは判らんけど、凝ってますね~!

この辺からは、細かいとこ判らんでも、映画の世界にドップリと浸ればいい!というか、出てくる用語をその場ですぐ理解するのは、不可能に近い(汗)。解る人もいるのかもしれないが、私は3回観てもよう解らんです(+o+)

「マイナス宇宙」とか「ゴルゴダオブジェクト」「エヴァンゲリオンイマジナリー」などなど。。。

この作品の戦闘シーンは、上手く表現できないんですが、「ドライブ感」みたいなものがあります。振り切れてるような、グルーヴを感じるので、観ていて爽快な感じがします。なので、解らない詳細がいっぱいあっても、結構楽しめるんですね(^0_0^)って書いてる本人よく解ってないんですが(汗)

活劇として、とても楽しめます(^^♪

しかし、碇ゲンドウの生育歴のカミングアウトと、目指していた物が語られるんですが、え?これで全人類を巻き添えにしちゃうの??という感じでびっくりしました!

ーさようなら、全てのエヴァンゲリオンー

なんであんなたくさんエヴァがあるんだ??

このCGのでかい顔は、いったい何じゃ??

と、思う間もなく、ラストシーンへ。。。このラストのシークエンスも、色々な解釈があるようです。。。なんであの娘じゃなくてこの娘なの??とか、あっちのホームにいた彼とあの娘が初めて会話してる!とか・・・。

シンジ君は大人になって、いっぱしのリアクションしてました(^^♪

ちなみに、このラストシーンの宇部新川駅は、すでにエヴァファンの聖地になっているという話です。。。(^0_0^)

 

 

ヒッキー的満足度★★★★☆