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いつか観ようと思いつつ、機会がなかった本作なのですが、友人が本作を高く評価しているのを知りまして、ようやく観てみました。
ネタバレあります。。。
本作の冒頭の舞台は1941年、日中戦争下の中華民国・上海です。
イギリス租界地で父母からの愛情を受けながら、何不自由無く育った零戦好きの“イングリッシュ・ボーイ”である主人公ジェイミー<ジム>(なんと、若かりしクリスチャン・ベイル!)
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そんなジム少年ですが、日英が戦争を始め、避難民の大混乱の中、彼は両親とはぐれてしまいます。。。
中国人の男に目をつけられて、上海の街中を逃げ回っている時(ここのシークエンスで映る上海の路地裏や商店が立ち並ぶ小路などは趣深いものがあります)不良アメリカ人のベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)に助けられます。。。
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ここからジムのサバイバル生活が始まります。
一時的に集められた外国人収容所から、蘇州の収容所へ。。。
この蘇州の収容所は飛行場のすぐ横にあったため、ジムはそこで零戦と接近遭遇します。ナガタ軍曹(伊武雅刀)が撃鉄を引いて注意しに行こうとしますが。。。このシーン好きです(^^♪太平洋戦争の日本軍はあまりよく表現されないことが多いので、このシーンで何か、「スピルバーグはこんな感じに描いてくれたんやねぇ。。。」と感慨深かったです。
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ジムはその収容所でしたたかに成長し、やがて運命の1945年を迎える訳ですが、クリスチャン・ベイル、さすが主役に選ばれただけあって、イイのですよ。
B29が収容所に爆弾を落とした腹いせに、ナガタ軍曹がローリング医師(ナイジェル・ヘイヴァース)を木刀で・・・!という所でジムが軍曹に日本語で話しかけるシークエンスがあります。
ここがこの映画のヘソ(?)のような感じです。胸が熱くなる、そんな一幕です。。。
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この作品のタイトルは「太陽の帝国」(原題EMPIRE OF THE SUN)ですが、ストーリーは、その“帝国”である日本を手放しで讃える訳でなく、かといって日本軍=悪の権化という描き方もしていないです。
あくまでも少年ジムがその成長の過程で体験して感じたことを中心に描かれています。
なので、イギリスと日本は戦争中なのに、主人公のこのセリフ(シーン)は??という場面がたまにあります。実話に基づいて作られたからなのかもしれません。逆に考えると、それだけ“リアル”なのかも。。。
この映画を観たのを機に、J.G.バラードの原作も読んでみようと思います。。。
ひきばっち的満足度★★★★
つらい腰痛・肩こり・頭痛など、スタッフが全力でサポートします。
癒しの森整体院
丸ノ内線 新中野駅 徒歩3分
AIは未見なので、今度観てみます!
コークハイloveさんがおっしゃるように、「太陽の帝国」は、多くの方に観てほしい作品です。この作品と、イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」は、観ているこちらに、日本人って、卑屈になる(オレだけか)必要ないんだ、胸張って生きよ!と励まされるような気持にさせてくれます。。。
またいい映画があったら、教えてください!