第35回全国地域サッカーリーグ決勝大会決勝ラウンド第3日第2試合 2011.12.04(Sun) 13:30KO 会場:長居第2競技場(大阪市東住吉区) 観衆:400人(公式発表) | ||||
S.C.相模原 | 1 | 0-1 | 2 | HOYO AC ELAN大分 |
1-1 | ||||
得点者 13村野 太一 | 時間 21分 60分 64分 | 得点者 11中嶋 雄大(PK) 7原 一生 |
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公式記録(PDF)
地域決勝もこの試合が最後の試合。相模原はこの試合、絶対に90分間で勝たなければならない試合。
HOYOは90分負けさえなければ3位確定となる試合。この試合が始まった時点(13:30)では
まだ分からなかったが、JFLの町田ゼルビアと松本山雅がJ2昇格を確定させれば、同じJFLの
ジェフリザーブズの消滅に伴い地域決勝3位にもJFL昇格の可能性が生まれる試合でもあった。
レギュレーション的に言えば例年より緩い形であるが、当事者の選手、関係者、サポの思いは必死。
この日は前2日はいらっしゃらなかったHOYOサポの方が数名見えられ声出し応援。
JFL昇格か地域L残留か、運命を分ける1戦が13時30分定刻どおり始まった。
試合は自陣にリトリートし守備を固めてカウンターの機を伺うHOYOと攻め込む相模原の図式。
相模原は森谷のミドルや金澤の好クロスなどチャンスを作るがゴールには至らず。
HOYOは21分、相模原7富井からボールを奪いショートカウンター。そこでHOYO11中嶋を
相模原14井上がエリア内のバックチャージで倒してしまいPKの判定。
これを倒された中嶋がきっちり決めてHOYOが先制する。
1点先行し優位に立ったHOYOは無理せず守ってカウンターのスタイルを継続。
ゴール前に鍵を掛けられた相模原はHOYOゴールをこじ開けることが出来ないまま
時間ばかりが経過していく。そこで相模原・望月クラブ代表兼監督は31分に井上から4中川へ
35分には7富井から13村野へ早い時間帯での交代。
この交代は戦術的な面もあったのだろうが、指揮官が自らの起用ミスを認めているようにも受け取られ、
焦りを感じているようにも見えた交代劇だった。
前半はそのまま相模原が1点ビハインドのまま折り返し。
後半に入ると相模原の攻める姿勢はより一層強くなっていく。60分、相模原CKから
HOYO・DFの短いクリアボールを相模原13村野が頭で返す形で同点。
しかしHOYOも64分、カウンターから攻め込み相模原陣内で粘って左サイドから
中央に進入した交代出場したばかりの7原に預けると、原がPA外から思い切ったミドルシュート!
これが決まってHOYOが再び1点勝ち越すことに。
その後は自陣深く守るHOYOと攻め込む相模原の時間帯がずっと続いていく。
75分を過ぎた頃、JFLの町田、松本のJ2昇格決定的という情報が入りスタンドもどよめいてくる。
HOYOはこのまま逃げ切れば3位確定となる。
この日、HOYOで光った選手はCBの2田中。188センチの長身を生かした空中戦の王者として君臨。
相模原のロングボールやハイボールを最終ラインで悉くクリアしていた様が印象的だった。
あの身体能力ならJ2でプレーしてもおかしくないはずとも感じた。
試合はこのままHOYOが守って逃げ切り2-1で勝利。
3位の座を確保したHOYOは悪くても入替戦、昇格もほぼ確実なものとした。(16日に昇格が正式決定)
HOYO AC ELAN大分の選手関係者サポーターの皆さん、おめでとうございます!
敗れた相模原は森谷は孤軍奮闘していたが決勝ラウンドでの印象は関東2部開幕の頃のように
個の能力頼みの姿に戻ってしまっていた。
助っ人佐野も機能せず、これまでゴールを量産していた斎藤にボールが入らず全くの泣かず飛ばず
ということも痛かった。
相模原のJFA優遇措置も今年で終わりとなる。このクラブは発足当時の志こそ県3部スタート
ということで神奈川県内の台風の目となりつつも地道に盛り上げていくものかと期待もあったが
2年目辺りから飛び級や優遇措置など背伸びをする傾向が見られ周囲から反発される空気を
自ら作り出しているように感じることもあった。
もっともオイラもかつて静岡東部でFCイースタン04という元ジヤトコFC選手の受け入れ先となる
チームで東駿河湾リーグ(県4部以下に相当)で初年度から1部在籍という優遇措置を受けたチームを
見つめていたことがあったので、周囲の実力とギャップのあるカテゴリーに在籍する違和感や早く上に
上がりたいと願うファンや関係者の気持ちも実は他人事のように思えない節も感じていた。
でも、神奈川、関東のローカルフットボール界は横須賀を端に発してこの界隈を5,6年見続けた者として
言わせて頂くと静岡県や東海リーグのそれとは違いずっと面白くなる環境や要素はかなりあるように感じる。
潜在的なマーケットは大きいし、近くにいる町田ゼルビアや女子チームを立ち上げようとしているノジマの
存在など参考になったり協力できそうなクラブなど相模原地域におけるフットボールの周辺環境は東海地域に
比べたら相当恵まれているのだから、チームとして上を目指し強くなるだけではなく、もっと地に足を付け、
多数のファンに愛され、Y.S.C.C.が去った後の関東リーグ1部をリーグステイタスそのものを上げるくらいの
クラブになって欲しいなと他チームごとながら感じますね。
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