ラン科、Orchidaceae、オフリス属、地中海沿岸地域原産、落葉性の地生ラン、
学名:Ophrys tenthredinifera、異名:Arachnites tenthredinifera、
和名:ソーフライ・オーキッド、オフリス・テンツレディニフェラ、
英名:Sawfly Orchid、仏名:Ophrys Guepe、
2009年3月、2016年2月7日、29日、2020年2月22日、2021年2月14日、ポルトガル コスタ・アズール地方で、2011年3月、アルガルヴェ地方で撮影、
オフリス・テンツレディニフェラ Ophrys tenthredinifera の花。地中海沿岸地域に広く分布する落葉性の地生ラン。
草丈20~45cmほど。花の直径は1,5cmほど。
花は白から桃、あるいは青と緑で、唇弁は縁が淡緑色の紫または青色。ポルトガルの早春、まだ2月に咲き始める。
比較的海に近い草原などでよく見かける。群生していることもある。小型のランだが姿かたちが良くよく目立つ。
石灰岩と赤土の大地に咲くオフリス・テンツレディニフェラ Ophrys tenthredinifera でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の ophris(=眉毛)を語源としている。種小名はギリシャ語の tenthredon(=ハチ)とラテン語の fera(=~を持った、~生ずる)の合成語からで「ハチに似た」の意。
オフリス・テンツレニフェラはラン科の多年草である。本種の属する Ophrys 属は地中海沿岸地方に約20種(変種が多いと言われている)分布し、英名ではその花姿から Spider orchid とか Bee orchid と呼ばれている。当然のことながら、学名でも、同様の命名となっている。本種は、概して日当たりの良い牧草地等の草原に自生し、地下に肉質根を2個持ち、根際に5~8個の披針形の葉をつける。草丈は10~40㎝程度となる。3~5月頃花茎を直立させ、径1,5㎝程度の花を数個つける。花弁は白色~桃色で、唇弁はビロード状に光沢のある黒色~濃黒褐色となる。本種は、オスの蜂を誘引するために蜂の姿に擬態化している。(GKZ植物事典より)
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