キティヌス科、Cytinaceae、キティヌス属、西アジア~地中海沿岸地方~北アフリカ原産、
学名:Cytinus hypocistis subsp.macranthus、
英名:Yellow Cytinus、
葡名:Amareladas、Buxigas、Coalhadas、Pútegas-de-escamas-largas、
2018 年 5 月 10 日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
キティヌス・ヒポキスティス Cytinus hypocistis は光合成を行わず、宿主から必要な栄養素をすべて得る。
キティヌス属 Cytinus は地中海地方、マダガスカル、南アフリカに分布し、ハンニチバナ科(アオイ目)の植物に寄生する。
宿主植物の根の中に完全に埋め込まれているが、4月上旬には花を地面から突き出し、アリから受粉され、ベリー様の果実に熟する。 これらの果実のそれぞれには、長さがそれぞれ約 0.2mm の小さな種子が数千含まれている。
緑色の葉がなく、黄色い花が開くまで鮮やかな赤色である。 雄花は植物の中心にあり、雌の花は辺りにある。 花はそれぞれ4枚の花弁を持つ。
植物の花は密に詰まっていて、粘着性のあるパルプの中に成長する数多くの小さな種子を含んでいる。彼らが乾くと、種は風によって分配される。
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(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語の kytos(=中空)と inos(=肌)の合成語から。種小名は「乙女の乳首」の意で、子供達が本種を探しては蜜を吸うことから。亜種名は「多花の」の意。
キティヌス・ヒポキスティス・マクランサスは、キティヌス科の多年草である。本種は、ハンニチバナ科の植物に寄生し、宿主から栄養を受給し、自身では光合成を行わない寄生植物である。植物体は多分に多肉質で、茎は直立し、草丈は3~13㎝程度となる。茎基底部の直径は1㎝程度となる。茎先端部2㎝程は鱗状の葉で覆われ、黄色味を帯びる。5~6月頃開花する。花は雌雄異花。1本の茎に最大15個の花がつく。雄花が中心にあり、雌花群はその周囲につく。花は黄色4弁花で、花径は12㎜程度となる。受粉の媒介者はアリである。花後には8㎜程度の果実をつけ、0,2㎜程度の楕円形な種子を多数内包する。果実が熟すと、種子は風で飛散される。(GKZ植物事典より)
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