つれあいは運転しない。離婚の際、自動車の名義を連れ合いから私に変更することになっていた。住所を移す前に変更したほうが簡単なので、数週間前から、手続きに必要な印鑑証明と実印を出してもらうようお願いしていた。だが、一向に実印を渡してもらえない。何度かお願いした挙句に返ってきた言葉。
「なくした」
絶句した。
見つかったら名義を変更するので、探してほしいと伝えるが、逆ギレ気味に忙しい云々とあれこれ言われる。何かをお願いするたびに、怒鳴られるのでウンザリ(必要だからお願いしているのに…)。引っ越し数日前に、見つかったと渡され、『悪用しません』という念書を書かされる。笑ってしまった。コイツは20年以上、私の何を見てきたのか。私のことを何だと思っているのか。
実印をもって陸運局へ。いざ手続きをしようと書類を書いて押印…あれ?印が違う。これは実印じゃない!引っ越しの忙しいさなか、空き時間を縫うようにして行ったのに、これかい。手続きできず、帰りの車の中で叫んだ。
あー、腹立つ!
つれあいに、メールで正しい(?)実印を貸してほしいと伝える。
名義変更に必要なものは以下の通りだったと思う。
・印鑑証明(新・旧の所有者のもの)
・譲渡証明書
・車検証
・実印
・手数料納付書
・自動車税申告書
・申請書
・委任状→本人なら不要
・車庫証明→同居なら不要
その後、正真正銘の実印を渡されたが、陸運局へ行く暇がなかった。
結局引っ越し翌日に、午前中は陸運局へ、午後は役所へ引っ越し手続きという荒業で手続きを済ませた。この時、自動車保険も、変更の手続きを済ませる。なんとか引っ越し(直後)までに名義を変更したが、車の転居手続きは後で必要になる。でもつれあいの印鑑はもういらないので、のんびりした気持ちになる。