別居してからは、実に静かな生活をしている。子ども達は中高生。反抗期真っ最中と一般的には言われている。そりゃあ疲れていたり、余裕がないときはキイキイわめいたり、ドアをバタン!と閉めたりするけれど、元つれあいの暴言に比べたらかわいいもの(カモンベイビー♪)。
同居していた頃、つれあいは子ども達に四六時中
「勉強しろ」
「テストは何点だった、見せなさい」
「間違えたところをやり直して見せなさい」
「(一日の勉強時間割を作ったから)この通りに勉強しなさい」
と勉強のことばかり言っていた。聞いている私がイライラしていた。まあ、つれあいにしてみたらお勉強ができることが自分のプライドだったから、子どもにも同様に求めたんだと思うけど。そして今…子ども達はちっとも勉強しな~いで、趣味に走っている。
お勉強はできたほうがいいんだろうけど、できたからって幸せになれるわけではないってことは、元つれあいが証明している。残念ながら。そう考えると、勉強が好きならともかく、嫌いな子に勉強、勉強と駆り立てても、お互い不快になるだけだよな…。
それよりも誠実であること、人と気持ちよく付き合えること、自分に正直であること、こうした幸せに生きるための力というか、知恵を身に着けてほしいと思う。
今、私は怒鳴られることがなくなった。そして怒鳴ることもない。振り返ってみると私は、よく小言を言っていたと思う。やはり大人でも子供でも、体や心が疲れていると文句のひとつ…ふたつ、みっつと言いたくなるんだと思う。でもそのネガティブな気持ちをまき散らす前に、自身の状態を見つめてみよう。文句を言うほどのことではないかもしれないし、軽く注意すれば解決することかもしれない。自戒を込めて。
小言を言うとさらに自分の気持ちが苛立つのが分かる。どこかで止めないと、ネガティブの無限ループにはまる。そうすると関係のないあれこれにまで文句をつけたくなる。そして、嫌な人間になる。