離婚を決めるとその後、とにかくお金がかかる。
就職活動のために履歴書写真を撮ったり、郵送費、(プリンターがなかったので)履歴書をコンビニでプリントアウトしたり。家裁申し立てのために手数料、切手代、交通費、遠方から戸籍を取り寄せる費用。住居を借りるのに印鑑証明などに加え、敷金・礼金、火災保険料…そして引っ越し費用。このような手元にモノとして残らない出費がたくさん。
それと同じくらい、それ以上?に手元に残るモノの出費もある。新しい電化製品、生活用品。夫名義で入っていた生命保険を自分の名前で入り直し、電話・ネット回線を申し込んだ。
不公平だと思った。
明らかに自分の方が経済力が弱いのに、裁判所に申し立てる費用も、新居を借りて生活を作り上げる費用も、全部私持ち。そのくせ「早く出ていけ」と、やいやいうるさい。この場合、男の側はほとんど生活を変えることもないし、費用もかからない。私は生活を立ち上げ、お金の計算をし、離婚手続きをしてあげているのに、怒鳴られる一方。
やってられねえ、と思うことが度々あった。不満は尽きない。でもどこかで『まあいいか』と気持ちを切り替えないと、自分の心が蝕まれていく。お金も大切だけど、心の平安を手放すほどの価値はない。程度問題だけど。