たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

50代専業主婦 離婚した! 10お金のこと①

2023年03月09日 | 離婚

お金・財産分与については、家庭によって大きく事情が異なるので、私の体験が読む人の役に立つのか、どうも心もとない。

結婚前の預貯金は誰にも言わずにずっと持っていた。別に結婚当初から仲が悪かったわけでも、離婚を決めていたわけでもない。でも今回、この預貯金があって良かったと心から思った。少ないながらも、それが私の心を支えている。

離婚直前、つれあいはしつこく私の貯金額を聞いてきた。自分は言わないくせに。

 

という訳で、よく言われているように、まずは自分と家庭内(つれあいの分も含めて)の財産について把握することが大切。とはいえ私の場合、つれあいがフトコロにどれだけ持っているか、全くわからなかった。かろうじて職場の積立預金額を知っていたくらい。つれあいは退職金の金額も、なんだかんだと言って調べようとはしなかった。明らかに少ない金額を提示してきた。まぁいいや。それ以上は無理だろうと見切りをつけた。

時々チェックしていた生活費口座のお金が、万単位で減り始めた。勝手に出金されるような口座では財産分与も望めない。一度だけ、どうして引き出したのか聞いたことがあるが「オレの金だ!」と逆ギレされた(聞いただけなのに、なぜケンカ腰で言い返されるのか?)。そして通帳自体もどこかへ行方不明に。こちらも、追及はやめた。追及するだけのエネルギーがなかったというのが正確なところか。

児童手当は急いで子供の学費口座に移した。

家裁を通じて、徹底的に調べることはできたかもしれないけど、しなかった。


50代専業主婦 離婚した! 9子どものこと②

2023年03月08日 | 離婚

 

家裁でも、私に親権を譲りたくないつれあいは、調停員さんに説得されていた。どこで調べたのか、海外で共同親権なる制度があるらしい(日本でも今、議論されている)。今のところ日本では一方の親しか親権を取れないが、将来共同親権が可能になったら、再度話し合いを持つという条項を加えてほしい…と、つれあいは要求していた。絶対嫌だと思った。

おりしもその直後、ニュースで共同親権が話題になっていた。共同なんて無理。調停員さんは私に、どうしたいのか聞かなかった。私も聞かれなかったので何も言わなかった。ただ、調停員さん同士で「まだ日本にそのような制度はないし、今後どうなるかもわからないのに、調書に載せるのもねえ」と話しているのを聞いていた。最終的につれあいの要求は調書に載らなかった。また、養育費を子どもの口座に振り込むという主張も黙殺されていた。

そうした(私から見たら)面倒でおかしな要求を聞くにつけ、家裁に申し立てをしてよかったと思った。自分の感覚が一般的なものなのか、非常識なものなのかが、つれあいの罵りの中にいると分からなくなったりする。調停員さんの言動の中に、自分の判断の真っ当さの基準を置いていたと思う。

 

その後の親権の手続きについては、家庭裁判所の項でも少し書いたが、以下の通り。加えて、印鑑や身分証明(免許証など)は、いつ必要になるか分からないので、必ず持ち歩いていた。

1家裁での調停最終日、子の氏変更の申し立てをするための書類をもらっておく。

2離婚届けを役所に提出。その際、実家の戸籍に戻らず、新たに自分の戸籍をつくる(ここに、子どもの戸籍を入れるため)。

3離婚届けが反映された母の戸籍と父・子どもの戸籍、子の氏変更の申し立て書を、家裁に提出。

4家裁から審判所謄本が送られてくる。

5それを役所に提出。

子どもの年齢が15歳以上の場合、子ども本人が手続きをすることになる。学校が早く終わる日を見計らって役所へ連れていく。


50代専業主婦 離婚した! 9子どものこと①

2023年03月07日 | 離婚

離婚の数年前から、私に対してだけ辛い態度。

子ども達には毎晩(誇張ではなく毎晩)、お土産と称してお菓子や袋パンなどを持って帰ってきた。あからさまに子どもの分だけ。

私が体調を崩して寝込んでいると、自分と子どもの分だけゼリーを買ってきて、隣室で食べている。私には「オレの具合が悪くなったら、お前のせいだからな(つまり、うつすな)」と罵声。

 

子ども達、こういう意地悪い状況について鈍感な子になって欲しくないな、と思いながら見ていた。私が食べる食べないはともかく、時折子供たちは私を含めて等分にしてくれていたので、気配りのできる子だと安心する。

家庭内に配慮のなさ、もっと言うと悪意ある行為をする人間がいることで、子どもがその態度を自分のものにしてしまうのが怖いと思う。元つれあいは私への嫌がらせと、子ども達への餌付けをしていたつもりなんだろうが、私は子供への影響を気にしていた。気配りできる子で良かった。

本当のところ、このタイミングで離婚するつもりはなかった。末の子が独り立ちする歳まで我慢すると決めていた。それが無理だと思った時点で、子ども達に

・離婚すること

・誰と一緒に暮らすか考えておいて欲しいこと

を伝える。子ども達が何をどう判断して決めたのか、詳しく聞いてはいない。私のいない所でつれあいは、一緒に住もうと誘っていたらしい。でも結局、私と子ども達は引っ越した。


50代専業主婦 離婚した! 8車のこと

2023年03月06日 | 離婚

つれあいは運転しない。離婚の際、自動車の名義を連れ合いから私に変更することになっていた。住所を移す前に変更したほうが簡単なので、数週間前から、手続きに必要な印鑑証明と実印を出してもらうようお願いしていた。だが、一向に実印を渡してもらえない。何度かお願いした挙句に返ってきた言葉。

「なくした」

絶句した。

見つかったら名義を変更するので、探してほしいと伝えるが、逆ギレ気味に忙しい云々とあれこれ言われる。何かをお願いするたびに、怒鳴られるのでウンザリ(必要だからお願いしているのに…)。引っ越し数日前に、見つかったと渡され、『悪用しません』という念書を書かされる。笑ってしまった。コイツは20年以上、私の何を見てきたのか。私のことを何だと思っているのか。

 

実印をもって陸運局へ。いざ手続きをしようと書類を書いて押印…あれ?印が違う。これは実印じゃない!引っ越しの忙しいさなか、空き時間を縫うようにして行ったのに、これかい。手続きできず、帰りの車の中で叫んだ。

あー、腹立つ!

つれあいに、メールで正しい(?)実印を貸してほしいと伝える。

名義変更に必要なものは以下の通りだったと思う。

・印鑑証明(新・旧の所有者のもの)

・譲渡証明書

・車検証

・実印

・手数料納付書

・自動車税申告書

・申請書

・委任状→本人なら不要

・車庫証明→同居なら不要

その後、正真正銘の実印を渡されたが、陸運局へ行く暇がなかった。

結局引っ越し翌日に、午前中は陸運局へ、午後は役所へ引っ越し手続きという荒業で手続きを済ませた。この時、自動車保険も、変更の手続きを済ませる。なんとか引っ越し(直後)までに名義を変更したが、車の転居手続きは後で必要になる。でもつれあいの印鑑はもういらないので、のんびりした気持ちになる。


50代専業主婦 離婚した! 7住居のこと⑤

2023年03月03日 | 離婚

そういえば、引っ越し前に家具の大きさを測って、どこに何を置くか決めていた。が、エアコンの設置場所とタンスが重なってしまったり、冷蔵庫の幅が広すぎて食器棚が予定通り収まらない(あと2センチ!)などの不具合が判明する。引っ越し前に気付いて良かったけれど。余裕のない空間でそういった事態になると、配置を変えるのは大変。もう一回パズルをやり直す気分。

 

引っ越し日、つれあいは出勤前に

「タンスを置いてた所のタタミの窪みを直していけ」

「お前のせいで(お前の持ってきたタンスのせいで)、オレがこのタタミをきれいに直さないといかんだろう」

「タンスの裏のカビと、台所の油汚れを全部きれいにしていけ」

「オレが帰ってくるまでに消えとけ」

数々の捨てゼリフを吐いていった。セリフのくだらなさに疲れを覚える。勿論掃除はしていくけれど、原状復帰は無理な相談。ご自身でどうぞ、と思う。

 

今傷ついている人の慰めになるかは分からないが、ちょっと一言。

的外れでくだらないこのような罵りは、案外忘れてしまえる。実際私は、何かけったいなことで怒鳴られた、という記憶はあったが、何を言われたっけ?と日記を読み返しながら書いている。私の忘れっぽさは、日常で困ることも多々あるけれど、私を助けてもくれる。大丈夫。

 

できるだけ体力・気力を消耗しないように無理はしなかった(つもり)。食べて寝られたらOK。照明とカーテンだけ取り付けたらおしまい。食卓もなく、段ボールをひっくり返して皿を並べる。炊飯器や洗濯機の聞きなれない電子音、前の道路を走る車の音、暗がりでスイッチの場所が分からず、そろりそろりとする手探り。なじみのない環境の、小さな重なりが気分を押し下げる。でも家の中でビクビクする必要がなくなったのはありがたい。

数日後、食卓や電話台、台所ワゴン、目覚まし時計など、大きさを決めて買いに行く。以前から『ちゃぶ台生活』だったので床に座るのは慣れているけれど、電話やらパソコン、缶詰などを床に積み上げておくのはちょっと…ね。段ボールちゃぶ台ともおさらば。

これだけで随分と生活がサマになる。嬉しかった。私の生活、私の人生。


50代専業主婦 離婚した! 7住居のこと④

2023年03月02日 | 離婚

鍵を受け取ってからは、時間があれば引っ越しの準備で新居を整えに通う。

家電を買って届けてもらったり、インターネットの工事、ガスの開栓、キッチンの壁に汚れ防止シートを貼る、多めに買っておいた調味料やトイレットペーパーを運び入れるなど、やることたくさん。カーテンと照明を買い、引っ越し日に合わせて届けてもらうよう手配。ほかにも、生協や郵便局に転居届けや郵便物転送の手続きなど。

週末は子どもたちを新居に連れていく。これまでは子供部屋がなかったので、今回の家で自分の部屋ができることをとても喜ぶ。まぁ、押し入れは共有だったり、部屋の端に私の私物を置かせてもらったりしているので、完全に自分だけの空間ではないけれど。それでも自分のスペースができるのは嬉しいらしい。

そうそう、家を決めると同時に、いくつかの引っ越し業者に見積もりに来てもらう。そして値段交渉。最終的に、価格の安さだけでなく、荷物の破損率が小さいことをウリにしていた業者にお願いする。

当初の日程より一週間遅いほうが安いと言われ、引っ越しを延ばすことにした。数万円もの差が出た。初めて有給休暇を取り、定休日と合わせて4連休。

前日準備、引っ越し当日、片付けと各種手続き、寝る。

有意義な4連休となる。

引っ越し当日は、荷物が少なかったためか、段ボールすべてに、どこの部屋へ運び込むか書いておいたためか、作業員の手際が良かったのか、そのすべてか…とにかく速かった。荷物の搬出から新居への運び入れまで2時間ちょっと。私は引っ越し準備で腰を痛めていたので、ただ椅子に座っていただけ。段ボールをすいすい運ぶ様子は「素晴らしい!」の一言。


50代専業主婦 離婚した! 7住居のこと③

2023年03月01日 | 離婚

とりあえず見積もりを出してもらう。無理ってことはないけれど、ちょっと苦しい金額。

翌日突然の電話。昨日の営業さんからだった。大家さんに会いませんかと。実際に会って大家さんに信用してもらうのがいいからだそうだ。今日と言われて焦る。仕事休みの日で良かった。

 

会ってみると、しっかりしたおばあさまという感じ。営業さんを通じて私の仕事、子どもの中学校、高校(たまたま、今年から真面目ちゃんの多い高校に通っていた)、などが伝わっている。それは個人情報…なんだか複雑。

私の仕事先がお堅いところだったこと、真面目そうな風貌(?)、いろんなことを総合した結果、大家さんのお眼鏡にかなったのか、その場で借りることが決まった。信じられなかった。審査もすっ飛ばして、家賃や家のクリーニングについての話し合いになる(一応、形だけの審査はあった)。畳は色褪せていたけれどきれいだったし、クロスもそんなに汚れていない。大家さんは畳替えをしてくれると言ったけれど、現状のままで構わないと伝える。駐車場も、たまたま家の前が空いていたので、そこに決める。

家賃を少しだけ安くしてもらった。他の不動産業者に別物件を見せてもらった時も、同じように少しだけ安くすると言われたことがあった。実際のところ、家賃は交渉の余地を残した価格設定になっているのかもしれない。

それにしても、なんて運がいいんだろう。とんとん拍子とはこのことだ。

 

数日後、手付金を払い、実印、印鑑証明(私と保証人の両方)を準備する。各種書類書いたり、持ち帰って保証人にハンコをもらったり、言われるがままに進める。。鍵の引き渡しは現地集合ですか?なんてトンチンカンな質問をして、事務所でと言われ恥ずかしい思いをする。

引っ越しの10日ほど前に鍵を受け取る。大家さんに連絡し、挨拶に行く約束を取り付ける。近所でお菓子を買って挨拶に伺う。

家探しでは嫌な思いもしたけれど、何とか自力で満足のいく家を借りられた。感慨深い思いで鍵を受け取り、いよいよ引っ越しの準備に取りかかる。