ブロガー仲間のはらだまほさん(blog:卑弥呼の航海日誌)が、芸大学生オケのコンサートミストレスをお務めになるということで、病棟実習を終えて一路上野の東京藝大奏楽堂まで。ご招待していただきました。優雅な夜でした。医大生・たきいです。
オーケストラの宇宙:卑弥呼の航海日誌
http://blog.livedoor.jp/real_sail/archives/29577026.html
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おしゃれなキャンパスです。
藝大にお邪魔したのは半年前の「チャイ5」以来です。
アートとサイエンスの頁:卑弥呼の航海日誌
http://blog.livedoor.jp/real_sail/archives/17323273.html
黒い衣装に身を包んだ藝大生たち。ビシッと決まった姿はカッコいいものです。われわれ医学部の学生は病棟に出るときに服装に気をつけろだとかよく注意を受けますが、お手本のような凛としたお姿を見ると自分も服装に気を付けようと思ってしまうものです。笑
今回の曲目はこちら。
・M.ラヴェル 左手のための協奏曲
・A.ブルックナー 交響曲第5番
「左手のための」はなんで左手だけであんなことができるか終始理解不能。笑
そしてブルックナーでありますが、いやはや、難解な曲でした。完全なる素人の考えで恐縮ですが、華々しい部分に持っていくための下積みの苦悩感を感じました。将棋で言えば仕掛けに備えて慎重に駒組みを進めているような感覚でしょうか。この曲をまほさんは幼稚園時代からお聴きになっているそうで、流石は秀才は違いますね。
カーテンコールの鳴り止まない拍手。「音」とは、生まれた瞬間消えていく儚い存在でもあります。それを惜しむかのように会場からは拍手が絶えませんでした。指揮者の先生は壇上中央と舞台袖を何度も単振動。最後はもう勘弁してくださいよと時計を指さすジェスチャーをされていたのがちょっと可愛かったです。
最近たきいは飲んでばかりとよく誤解されていたけど(苦笑)、慣れない初めての病棟実習で毎日疲労感があったものです。だからこそ非日常の芸術は心にしみる。満ち足りた心で上野を後にしました。
小林秀雄が来日したメニューインに贈った言葉ではないけれど、「あなたに感謝する」
(上野の出没頻度高めな人(笑))