白金台ぶらぶら歩き①

今日は白金台をお散歩。東京都庭園美術館で開催されている「ガレの庭」展が目的です。


桜が満開です。黒々とした幹と花の薄桃色が美しいですね。


枝垂れ桜も満開です。うちの近所ではまだまだなのですが、日当たりがいいのかな？
細かな花がかわいらしいです。


ぐるっとパス、デビューです。
こんな厚い冊子になってるんですね。


美術館の建物は旧朝香宮邸です。
こちらも楽しみ♪


美しいモザイクタイルの床。


正面のガラス扉にはルネ・ラリックのガラス彫刻。アールヌーボーの時代から今日まで同じ姿であり続けることに感動です。

ガレ展、すばらしかったです。
作品自体はもちろん、展示の仕方も、飾ってある空間も、見事にマッチしてタイムスリップしたような時間を過ごしました。

一番最後に展示してあった蜻蛉の大きな鉢は、ガレが亡くなる3カ月前に仕上げたものだそうです。何層にも重ねたガラスで水の上に影を落とすような淡い輪郭を描き、盛り上がるようなガラスで力強い希望を描いているように感じました。最後の最後まで作品を生み出そうとする姿勢に力強さを感じました。

アールヌーボーという時代や作品の色使いや造形から、なんとなく繊細で退廃的なイメージを持っていましたが、実際はとても活動的で、工房を取り仕切りながら植物の採集や観察を続け、ロレーヌ地方のフランス返還やアフリカ奴隷に対する運動などにも作品を通じて活動していたのですね。とても精力的な人だったようです。

作品自体を好きなことももちろんですが、「こういう人だったんだなぁ」と知ることでより一層好きな気持ちが強まりました。彼の工房があったナンシーにも行ってみたいなぁと思いましたが、パンフレットの下の方に「自宅も庭も今では面影を残していない」とありました。残念…。せめて、お庭だけでも残っていたらよかったのに。

美術館の庭は、茶室や日本庭園がある方は工事中でした。工事中の塀の向こうの桜がきれいに咲いていました。

きれいに整備されているところもあれば、あえて自然のままを残しているところもありました。


これはぜんまい？


ハマナスでしょうか？
一面に広がってとてもすてき。


羊歯ものびのび。

初めての庭園美術館、満喫しました♪