少し前の話ですが...
あるクリニックで順番を待っていたときのことです。わたしの隣に腰掛けていた女性が、遠慮がちに聞いて来ました。[前から通っていらっしゃるのですか]
彼女は一年ばかり前から家族のことで相談しているのだと話してくれました。わたしは自分のこととか子供のことなんかで、何年も前からお世話になっているのだと話しました。尤も、言えないこともありましたが... そしたら、彼女は奥さんがうつ病で相談しに来たのかと思いましたと言いました。白髪の老けた容貌だから、成るほど、そんな風に見られるのかと変に納得してしまいました。治療はわたしの方が先だったので、帰りしな 、あんまり悩まないでと何気なく声をかけてしまいました。何分も話していなかったけど、共有する悩みはありました。
さて、あんまり悩まないでと何故声をかけたのか、自分でも戸惑っていました。同時に、言った本人が妙に幸せな気分になっていました。相手の方がどう思ったのかは知りません。これって、どう解釈したらいいのか今でも分かりません。
我が里のもみじです。