![](/.shared-blogzine/decokiji/deco1001_ume/header.gif)
![](/.shared-blogzine/decokiji/deco1001_ume/header.gif)
わが子へ
母はあなたの心は分かりません。何故なら、別個の人間同士だからです。どんな悪口雑言を浴びせても、あなたも又母の心を思いのままにすることはできません。それは別々の考え方をしているからです。
やむを得ず母から受け取ったおカネは、あなたに貸したものです。あなたの窮状やさまざまな不利面を承知しているけど、少しずつ自分のちからで返してください。母は何時までも待っています。病気だからと言っても、特別扱いはしません。
泣いて馬しょくを切ると言うではありませんか。わたしもそうしようと思います。わたし達の近くには反面教師がいるではありませんか。母はわが子をあんな風にしたくありませんから。でも、心は乱れています。
どちらかが独りになるまで、わたしは心身ともに綱渡り人生から逃れられないと思っています。あの子を甘やかしてしまった自業自得でしょう。
でも、今でも思うのです。本人がいちばん辛く分かっているんだと。けれど、今更どうしようもない。カネ、カネ&&&&& おカネさえあげれば、あの子は満足する。色んな人に相談しても、所詮は無経験者。アドバイスを一生懸命してくれるけど、おなじ人間だから捻り出されるアイデァはそんなに変らない。
わたしは余りにも自助努力を怠っていました。人に頼ろうとばかり、無意識ながらしていたような気がします。
やっぱり、わたしは鬼になります。故人の気持ちを考えたら、あの子におカネを使いたくない。いえ、使っちゃいけないんだ。
正直に言います。今の威嚇めいた喋り方が続くかぎり、わたしは故人の方が愛しい。それが変らぬ気持ちです。そして、その気持ちをおもてにて出して行きます。わたしは誤魔化しません。
さて、これから、あの子にどう対応して行くか?やっぱり、わたしは鬼の母ですね。
そうは言っても、いつも心配だし腹がたつ。わたしの心はいつも宙ぶらりんでくるしい。 何処か、思い出せない