大阪は中之島で公演中の上海雑技団『REVO』を見に行ってきました～
場所は中之島っていっても広いんで簡単に説明すると
コルテオやってた場所の隣が大学でしたが，その隣です．
コルテオ見てない人にはさっぱり分からない説明です（笑）
市立科学館の目の前なんでそれを目指すとすぐに分かると思います．
リーガロイヤルのバスが便利（笑）
ちなみにコルテオやってた場所はっていうと
ご覧のように駐車場へ．
ある意味賢い，ある意味なんもアイデアがなかったって結果ですね．
もちろんこうやって広場にしておいて，ルナレガーロとかクーザとかも
ここでやってくれるっていうなら大歓迎ですけど（笑）
さて，本題の雑技なんですが，まずテントっ！！
一瞬，シルクのオーストラリアとかのテントかって思っちゃいましたよ～
全然違うけど，ちょっと懐かしい．
あと少し離れてみてみると，科学館のおかげで
触角のはえた虫のように見えたり
羽根がはえてて飛び立とうとしているようにも見えたり
するあたりはちょっとしたおもしろポイントかも．
さてそんな会場なんですが，
ぶっちゃけ会場自体は最悪です．
たとえば上の2枚の写真．
同じ日の昼公演後と夜公演前なんですが
べニア板ができてます．
そう，見て頂いたら分かると思いますが，地面は砂利なんですよね．
これに主催者かスポンサーか分かりませんが，エライ人が激怒．
『あなたたちホント，お客さんのこと全く考えてないですね～』
車イスやベビーカーの人達どうするの？
雨の時どうするの？
そういう人達って外に出るだけでも大変なのに
そこをわざわざ来てくれた人に対してどうなのよ
って感じでめちゃくちゃ怒ってて
急遽作られた通路がこの通路でした．
正直，普通に私みたいな客がいる真横でそういう話をするのもどうかと
思いますけどね～
ただ，私自身が体が不自由してないから分からなかったんですが
確かにドラリオンもコルテオもまずアスファルトで固めてた！
って思いました．
なにげなく歩いてましたが，そういうところを考えてやられてたんですね．
言われて初めて気付いた自分に反省です．
が，私がちょいイライラしたのはこれだけじゃなくて
物販の人達なんですよ．
チケットが8000円の子供料金設定なしってことで会場案内係りとかは
スーツだったりするんですが，食べ物売る人達はホントにラフ．
いや，別にいいんですよ．少々ラフでも．
ただ，ジーパンをお尻半分見せるような感じで履いているのってどうよ．
ここが若者のファッションのお店ならそういうコンセプトもアリだと思うんですが，
8000円払って見に来るサーカスですよ．
そんな格好で接客されるのは・・・
しかもペットボトルの飲み口を指で挟んで売りに来る兄ちゃん．
たしかにキャップはついてるけど，汗まみれで握られているのを見て
いい気はしない．
さらに，座席の値段設定．
S席とA席のみ．
8000円と5000円．
会場がそんなに大きくないんで前と後ろという意味ではそんなに
悪くないかもしれないんですが，柱が何本かたってておもいっきり
リミテットビューな場所があるわけです．
そういう席って木下だとさりげな～く値段が違ってたりするんですが
（名前にリミテッドビューとは書いてませんけど）
そこも8000円？？？
さらに座席シートも前の6列目までは席ですが
7列目以降は背もたれなしのベンチです．
そこは値段変えとけば？とか思ってしまいます．
ちなみにSとAの差は，スクリーンをそれなりに使うんですが
それがAだと見えにくいと思います．
あとサイドなんで見え方はセンターとは違いそう．
それは何度か見る人にとっては魅力だけどね（笑）
まあそんなこんなで他にもいろいろあるんですが，ぶっちゃけ会場は最悪です．
しかし・・・
こんだけ実は私自身マイナス気分満タンな状態で見始めたショーなのですが，
隠さずに書くと，もう来ないだろうな～
とかちょっと思ってたんですが・・・
雑技自体はホントにすごかった！！！
なんか見る前のモヤモヤがどうでもよくなるぐらいのレベルです．
雑技が10000円で会場がダメだから2000円サービスしてま～す
とでも心の中で解釈できてしまうぐらい（笑）
今まで見た雑技団の雑技って
こういう演目やりま～す
って感じで技の紹介みたいな感じだったんですが
これは全体で流れていきます．
全体としてのストーリーというより，一つ一つが中国の風景でも
表しているような感じで，自然だったり祭りだったり
授業風景だったり，音楽だったり，街でのドラマだったり．
そういったものが映像と音と雑技の融合がホントに美しく表現されてました．
休憩なしの90分強っていう選択はこの会場では正解です．
90分間，時間を忘れてこの世界に引き込まれて
カーテンコールで自然に立ってしまう感じでした．
中国雑技団すげぇ～～～って．
ボリショイとか木下とかポップとか見てきましたが
技のレベルは一つ上を行っている気がします．
ポップは見ていて楽しい！！って一番思えるサーカスだから
大好きですけどね～
今回の公演は大阪市と上海，大阪府と上海がそれぞれお姉妹都市みたいな感じで
繋がりがあるってことで実現したことだったみたいなのですが
それだったらいっそ，大阪にレジデント作って～～～とか思ってしまいました．
だけど客入りはGW中なのに寂しい現状でしたけど・・・
宣伝が足りん！！！！
逆に言うと・・・
“穴場”ですよ（笑）
演目はぱっと思い出せるのだけバババっと書きます．
1.ハンドバランシング
中国の自然の一コマみたいな感じかな．
花に止まっているトンボと，その下の一対の魚．
魚の方が二人のハンドトゥハンドみたいなバランス技です．
2.ディアボロ
音楽を表現している演目．
軽やかに飛びまわるディアボロは♪～
あっこれチラシからのパクリね（笑）
でもホントに軽やかな演目で，ディアボロって一人で何個もやるっていう
のは見たことありましたが，これを見ると
ディアボロってみんなでこうやって組み合わせてやるとすごい
楽しく美しくすごいって演目になるんやな～って気付かされました．
演目の中では一番好きかな．
3.フープダイビング
これがね，ホントすごいですよ．
ドラリオンで見たような技だけでなく
最後は4連フープの回転のところを飛んじゃいますからね～
回転しない4連に苦戦するんですが，それが後のための演出？？？
って思ってしまいます．
ライジングジャンプもキャタピラもありますよ～
ただ全体としての盛り上がりっていうかスピード感とかは
ドラリオンのが圧倒的ですけどね．
あと，フープに引っ掛かっても倒れないようにちょい手を出してた（笑）
それ含めても一見の価値アリっ！！
4.コントーション
この雑技はたいてい一人のオンステージってないです．
メインで演技をする人がたくさんいたり
メインが少なくてもそれをまわりで何かを表現したりするために
配置されてたり（こういうのがいるあたりがある意味すごいんですけど）
するんですが，
この演目だけは一人でのショー．
それもそのはず．
あとでチラシ見て知りましたが，世界大会で何回も金賞を獲っている人少年なんだ
そうです．唯一チラシにも名前が“ツァイヨン”と紹介されています．
そしてそれだけに動きがミステリアスです．
体おかしいです！！
関節が人より多いんちゃう？？とか思ってしまいます．
足を開脚しながら座るのはできてもあれをリバースするように
音もたてずにス～～～～って流れるように立つっていったいどうやってるんですか！！
すごいとしか言いようがなかったです．
5.イスバランス
この演目っていろんなところでやられていますよね．
そして実は私はあんまり好きじゃなかったんです．
イスをどんどん積み重ねて上でハンドバランシング・・・
すごいけど地味じゃない？
みたいな．
なんですが，そういう私の印象を一気に取り去ったのが今回のイスバランス．
ダンスとの組み合わせでまずリズミカルになってます．
なんだろう・・・こういうのって見せ方っていうでしょうかね．
流れを作りながら会場を温めて，そしてイスに入っていくんで
イスに行くころには見てる方もノリノリです．
先生と生徒達みたいな感じなんですが，表情とかも工夫されてて
ホント，こんな雑技みたことないです．
そしてイスバランスも普通の私が見てきたのって
イスだけが上に積み重なっていくんですが
イスと人がどんどん斜めに上に積み重なっていきます．
つまり一番下の人は逆方向に思いっきり重心を置いているんだと思います．
そして上までいったら順番にそこで逆立ちをやっていく！！！
こんなイスバランスってこんなすごい演目やったんや！！！
ってすんごい衝撃受けました．
6.エアリアルティッシュ
男女の切ない物語．この演目って結ばれない率が高い（笑）？？？
エアリアルは実は私の中でのトップはディマさんとボタコズさんなんです．
ストラップだけどね．
これは変わらなかった．
ほんとに一つの物語のように綺麗に出来あがってました．
7.いろいろ
そんな一言で片づけていいかは分かりませんが
しばらく小ネタ集みたいにいろんなパフォーマンスが連続してリズミカルに繰り広げられます．
それぞれが一演目まかされてもおかしくないレベルなのが凄い．
8.バイク
とあるサーカスで見た時・・・すいません，うるさいって思いました．
今回は・・・すごいって思いました．
バイクの音は結構抑えられてるって感じましたがそれは気のせいかもしれませんが
ただそれが気にならないぐらいすごかった．
特にバイクが周っているところに1台，次は2台・・・
とどんどん増えていくんですよね．
一歩間違えたら大けがじゃすまないと思います．
バイクがトリってどうよ？
ってチラシ見た時思いましたが，撤回します．
トリとしてふさわしい演目だったと思います．
怖かったけど．
まだまだ書いてない演目もありますが
どれもホントに素晴らしいです．
上海に行ったらこんなのを毎日やってるの？？
関西圏に在住の方は6月の最初の土日までやっているみたいなので
一度はご覧になられた方がいいですよ．
それ以外の方も大阪に来られたら是非っ！！
演目だけなら値段の価値は絶対あります．
（おまけ）
トイレがアーティストと客兼用ってのはどうよ・・・
もう会場のことは全て水に流すからそこは別けてあげて欲しい．
（もういっちょおまけ）
チケットブース（笑）
