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立シンガポール国立博物館
に後ろ側から入場.
昨日最後に登場した教会.そこをもしまっすぐ歩いて行っていたら
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こちら側,真正面でした.
グル~~ってまわってきてさっきの教会が見えた瞬間『あ~~~~』ってなって
ちょっとした感動?ってか笑い?
こういうのを味わえたぶんある意味正解のルートだったかな(笑)
でも早すぎて博物館の中には入られなかったんですけどね.
国立博物館の裏にでかでかと広がってる公園があります.
それがフォート・カニング・パークという公園.
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もともとはマレーの君主の居住地だったと言われていて,イギリス植民地時代には軍令部が
置かれていた・・・そう“マレーの虎”
山下陸軍大将がイギリスを破り,シンガポールを開戦からたった2ヶ月ちょいで陥落させた
日本側の歴史のまさしく逆側からの歴史がここにはあるわけですね.
そしてそしてそれをいろいろ展示したのが
元英国軍司令本部“バトルボックス”です.
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本当に司令部への入口って感じがしますよね.
というか本物なんだと思いますけど.
ここから当時の司令部の様子を見に行くことができるんです.
やはり歴史というのは双方,さらにはそのまわりとたくさんのものが交わって
作られていくもので片側からだけ見てるのではなくいろんな方向から見ないと
その楽しさってのは半減しちゃいますよね.
今回はイギリス側から!
通信室
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そしてそしてなんといっても大興奮の作戦室!!!
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図上に日本軍や英軍の位置など情報いっぱい.
当時は日本軍はとにかく進んで進んで進みまくったからめまぐるしく変化する戦場が
ここで再現されそして作戦が立てられていたんでしょうね.
この他にもパージバル将軍以下の会議でいかにして降伏することが決定されたかなど
その過程がイギリス視点できっちりと描かれています.
なかなかここは歴史好きだったらおすすめできるスポットです.
“イギリス視点”というところがおもしろさのポイントだったりもします.
歴史に共通認識なんて必要ないんです.
いろんな立場からの見方があってこその歴史.それがおもしろさ.
それをいろんな立場からみながらそれぞれの中で解釈すればいい話なわけです.
ちなみに日本ではシンガポール陥落についてほとんど習わないですがこれは大きな意味があったと思います.
このシンガポールはまさしくイギリスにっていや,ヨーロッパにとってアジアの植民地支配の要ともいえる場所.
だからこそ当時の最新鋭戦艦『プリンスオブウェールズ』までもを派遣したわけです.
それは12月10日のマレー沖海戦において日本海軍の陸上攻撃機によって撃沈されます.
当時のイギリスの首相で後にノーベル文学賞をなぜか受賞するチャーチルも
プリンスオブウェールズを失ったことを大戦中でもっともショックだったこととしてあげてます.
他にもシャルルドゴールの言葉にも
『シンガポールの陥落は,白人植民地主義の長い歴史の終わりを意味する』
というのがあるぐらい.
ここシンガポールの作戦司令室.
まさしくここは世界の歴史が新しい段階に入ったその瞬間があった場所なんだと思います.
そんなことを考えてごちゃごちゃやってると時間はあっという間でした.
フォート・カニング・パークを後にし,いったんホテルへ.
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バタバタして万一にも待たせるわけにはいかないですからね.
(おまけ)
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やっぱ軍のポスターはこ~でね~とね(笑)