祭日も働いております。閑古鳥がなくほどに暇になってしまった建設業界ではありますが何故か祭日だと言うのに我社のような零細企業では従業員の殆どが当たり前のように休日出勤している。我社で支援している民主党による公共事業の大幅削減政策により建設業界では、絶対量の減った小さなパイに蟻のように群る業者たちで熾烈な争いが日夜繰り広げられている。大手ゼネコンさんには海外で活躍していただき、国内の公共事業は地元の建設業者が担い手となるなどと寝言を言っていた大臣が前政権にいたと記憶しているが現実はそれほど生易しいものではない。大手ゼネコンが今まで見向きもしなかったような案件にも触手を伸ばし、どんな小さなパイの欠片にも手を伸ばし始めている。県内でも建設業者の倒産が相次ぎ、末端の建設労働者は悲鳴を上げている。ここ数年何度も耳にしたセーフティネットとやらに引っ掛かり生活保護で一家心中を免れても、綱渡りのような生活を余儀なくされ頭から真っ逆さまに地上に墜落するのは決して遠い未来ではない。確かに高度成長期にタケノコきのこのように後から後から増えてきた建設業者は飽和状態であったのかもしれない。余分な労働力は淘汰される必要があるのかもしれない。ただ問題はそのスピードである。多くの企業が建設業以外の選択肢を模索するなかで、1年や2年で方向性が見出せるわけもない、そんな中で急激に公共事業を減らせば資産のない、体力のない中小いや零細企業が次々と倒産するのは当たり前である。政府官僚とて同じである。公共事業が減ろうが増えようが、自分たちの給与に影響するわけではない。不況にあえぐ建設労働者の給与が年々減額となろうが彼らには全く関係ない世界なのである。国土交通省のお役人たちの給与も建設業界の労働者たちと同様に1割~2割カットすべきなのだ。それをしないで公共事業費の削減などとんでもないと末端の労働者は考えるのである。給与が減るのであれば、せめて世間並みの休日を与えて欲しいと願うのだが、それさえも旧態依然とした土建屋稼業ではままならないのが現状である。減給OK休日返上OK結構けだらけ猫はえだらけなどと笑い飛ばせるのは、わが師であるフーテンの寅さんだけであろう。いまだに寅さんのような悟りは開けないわが身が悲しい。