田舎で暮らしてます。 (My country life!)

都会の喧騒を離れ、北関東の田舎で可愛いペット達と暮らし始めた中年夫婦の日記です。

受験生ブルース

2011-02-13 06:28:49 | 日記
「おーいで皆さん聞いとくれ~僕は哀しい受験生~」受験生ブルースという歌が遠い昔、学生の頃に流行ったことがある。当時は4当5落と言い4時間以上眠らずに猛勉強した受験生だけが合格でき、5時間以上睡眠をとってしまったものは受験に落ちるというほど厳しい受験戦争が存在したように覚えている。ところが我が家のイチロー君を見ていると、どうもそれほどの緊張感はないようである。昨日の入試では早朝6時前に起きて、最寄りの駅まで彼を送っていったが車の中での会話にも全く緊張感は伝わってこなかった。息子に限らず、いまどきの受験生はこんなものなのだろうか。昨日は一日だけの試験であったので、東京の某大学まで日帰りで臨んだが、来週は受験先が2校ある。東京に住む祖母のマンションに泊まるようなことは聞いていたが、大学受験の日くらいは贅沢をしても良いかと息子に断りもなくビジネスホテルを二泊予約してしまった。東京で受験中のイチロー君に電話やメールもできず独断で予約を入れてしまったが、やはり失敗だったようである。今頃どこのホテルも、特に都内では受験生で満室だろうと諦めていたのだが、ダメもとで探してみると新宿駅の近くに空き室のあるホテルが数件見つかった。お金のない我が家であるが、一生を左右する(かもしれない)大学受験の時期に数万円のホテル代は贅沢とは言えないと父親は判断したのだが、息子には勿体ないと反論されてしまった。我が家の厳しい経済状況を理解してくれている息子には頭が下がる思いだが、その半面、息子に気を遣わせてしまうのが申し訳ないとも思える。裕福な家庭であれば当然のように早くからホテルの予約を済ませ、母親も泊まり込んで受験に備えることもできるだろうに。息子が反対するもうひとつの理由は、すでに祖母には泊まりに行くことを伝えてあり土壇場のキャンセルは祖母に対しても失礼にあたるという思いやりからであった。確かに、祖母にしてみれば孫の訪問は楽しみであろうが、息子は東京に遊びに行くわけではない。大学受験は彼にとって真剣勝負である。祖母が健康であればまだしも、昨年大きな手術をして自宅療養の身である。息子が泊まれば、それなりに気をつかわせてしまう。息子には受験の日ぐらい恵まれた環境で臨んで欲しいという意味でのホテル予約だったのだが、逆に息子を怒らせてしまった。そんな無駄なお金が我が家にあるのかという息子の考えもわかるが、父親としても何か息子にしてあげたいという思いからのホテル予約だったのだが。来週の私立大学2校に続き、今月は公立大学の試験も控えている。本人は余裕があるのかもしれないが、できれば二日連続の受験日くらいはホテル住まいも悪くないだろうとの判断であったのだが、勝手な事をしたと息子には責められるし母親も同調して避難する始末である。身勝手な父親のエゴと決めつけられてしまい、本人も反省しきりである。職場だけでなく家庭内でも「ホウレンソウ」は必要である。何事も連絡と相談を抜きにはうまくゆかない世の中である。
さて、今日は日曜日であるが、ご多分にもれず建設業界は日曜祭日出勤が当たり前の季節である。わが社の工事部は本日も施工予定が入っており、大雪でも降らない限り休むことはない。営業部は出勤する必要がないのだが、工事部が動いているのに営業部だけが休んでは申し訳ない。一般の社員ならまだしも、社長の身内として会社に籍を置く身としては午前中だけでも出勤して様子を見る必要がある。日曜日の家族サービスもできずに、申し訳ないと思いつつも会社の業績が優先である。赤字決算を何としても避けなければならないという至上命令に沿って工事部も能力以上の施工を完成させようと休日返上で臨んでいる。営業部だけが遊んでいる訳にはいかない。重機に乗れるわけではないが、公共事業で下請けになった施工現場の近隣への挨拶回りくらいはできる。最近は公共の道路工事でも近隣住民からの苦情が絶えない、トラブルを避ける意味でも事前のコミュニケーションは大切である。着工前に一言挨拶をするかどうかで、その後のクレーム量は大幅に変わってくると思われる。断りもなく、いきなり道路工事の騒音が響けば誰しも不快な思いをするはずであるが、予告をすることにより不快感は多少なりとも和らぐ。同じ赤ちゃんの泣き声をうるさいと感じるか、かわいいと感じるかの違いとも通じるものがある。