再開した「歩きの会」参加支度をしたところで小雨模様が本降りに
こんな時には本読みに限ると こんな時のためにとっておいた時代小説に。
かつて山本周五郎から 池波正太郎にそして藤沢周平への我が、読書歴だが
今日のところは そのうち鬼平の世界に浸ることにする
勿論、鬼平・長谷川平蔵がいいが 密偵おまさ がさらに気に入っている
《~役宅にひょっこりあらわれた 小太りな少女だったおまさは、すっきりと
年増痩せしていた 歳は三十を超えたが、肌は江戸の女の常で浅黒いが荒れ
ていず ぱっちりとした双眸は昔の面影を宿している 》
平蔵はおまさの心に未だに燃え続けている火があることを知っている そして
平蔵が知っていることを おまさは知っている・・・・・
こんなくだりに たまらなくなるのだ
『剣客商売』も『仕掛け人藤枝梅安』も悪くないのだが『鬼平犯科帳』にはある
おまさの存在が 私を引き付けて離さない