お寺を捜して中浦和駅を降りる その手前に赤い鳥居を見つける
予定外のちいさな社に なんとなく 儲けたような 気分
さしたる興味も期待もなしに 軽く参拝するつもりだったが 氏子さんにしゃれた
方がおられるのか 稲荷のきれいなチェックのマスクに 目が釘付けになる
どこかに由緒が描かれているのだろうが目はお稲荷さんの口元いや、そのマスクが
気になって 由緒書き探しは 上の空 とうとう見つからず
子狐にも。 俺のところにゃ安倍マスクがやっと届いたばかりだというに なんて
場違いな 不平を漏らす こうしてみると 狐顔だって 案外かわいいもんだ
神様のお使いに 失礼かなと思いつつ お参りだけはきちんと 済ませる
狐は春に里に下りて 冬には山に帰るという そんな冬にはコロナ騒ぎも収まって
のどかに 冬景色が見たいものだと念じて 次なる目的地を目指す