風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

新井宿 宝蔵寺

2020-08-10 17:05:56 | 日記

 毎年のお盆に『墓施餓鬼』と言われる 全国的にも珍しい行事が行われるらしい

施餓鬼とは 餓鬼道に落ち成仏できずに俗世をさまよう無縁仏たちに食べ物を布施

して供養するという仏教の儀式 一般にお盆の時期に行われる

 

当寺では盆14日の 夕暮れ時に檀家が集まり自分たちのお墓に提灯を飾り各々

お線香を焚くと ご住職が一つ一つ墓石の前に来て、鈴を鳴らし読経をして回る

住職の供養が終わると 檀家は 散会、帰宅するとの事だ

本来はこの時期 ご僧侶が檀家の一軒一軒を廻って施餓鬼をするのだが ここでは

こうした風習が今でも行われているようだ

この時期、古い行事が従前通り行われるかは聞き洩らした  続けてほしい行事だ

   

因みに私の菩提寺では 毎年、寺院に檀家が集まり 僧侶の供養後、施餓鬼塔婆を

受けて墓参し塔婆を建てるようにしているが この時期だ 供養時の集まりはなく

各々が 塔婆を受け取り 各自 塔婆を建てるとの連絡をいただいている

夏の昼下がり 木魚を枕に 小僧さんの木陰で居眠り なんとも気持ちよさそう

コロナを忘れての こんな日常が早く来ることを祈ろう           

                   あらいじゅくほうぞうじ 川口市新井宿