天台宗比叡山延暦寺末、開創は天長六年(西暦829年)というから 大変な古刹だ
開基は慈覚大師円仁 中興開山玄性とと伝えられる
本尊は阿弥陀如来像で、加持祈祷の仏様は不動明王 いずれも気まぐれな訪問者は
参観が叶わないのはいかにも残念
石仏も豊富だ 六地蔵の座像も珍しい 石像の摩耗具合からかなり古いと思われる
大乗妙典一千部供養塔 が気になる 解説がないので 独断で解釈する
大乗妙典とは、私たち衆生を迷いから悟りの世界に導いてくれる経典で一般には
妙法蓮華経つまり 法華経 それを一千回 読誦したことを記念して石塔を建てた
ようだ 詳しくは知らないが 恐らくは膨大な量の経典なのであろう
法華経を66回書写し、一部ずつを66か所の霊場に納めて歩いた巡礼者を「六十六部」
というが 大変な苦行だったらしい それに匹敵か或いはそれ以上の苦行なのだろう
『修業』とは なんとも恐ろしく 我らが安易に語るべきではないのかもしれない
偉業を後世に伝えようと 門前に石碑を建て記念するほどに。
せがさき とうせんじ さいたま市浦和区瀬ケ崎